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スーパーチャージャー : ミニ英和和英辞書
スーパーチャージャー[じゃー]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ジャー : [じゃー]
 【名詞】 1. jar 2. (n) jar

スーパーチャージャー : ウィキペディア日本語版
スーパーチャージャー[じゃー]

スーパーチャージャー()は本来、過給機全般を指すが、機械式過給機を指して「スーパーチャージャー」と呼び、排気タービン式過給機(ターボチャージャー)とは区別されるのが通例となっている。
== 概要 ==
スーパーチャージャーは、エンジンの出力軸(クランクシャフト)からベルトなどを介して取り出した動力や電動モーターによって圧縮機(コンプレッサー)を駆動し、空気を圧縮してエンジンに供給する補機であり、圧縮機の種類により遠心式ルーツ式リショルム式などがある。
; 遠心式
:
: 回転する羽根車(インペラ)によって吸入した空気を圧縮する方式である。空気に速度エネルギーを与えるインペラと外方の断面積を大きくして空気に速度エネルギーを圧力エネルギーにかえるデフューザ、デフューザから出た空気を溜めて圧力を均一化する集合管で構成されている〔。
: 主に航空機用のレシプロエンジンに使用された方式で、自動車用としても使用されることがある。
; ルーツ()式
: 繭型や三つ葉型など、凹凸のある断面形状を持つ一対のローターが互いに接触しないようにかみ合った状態で回転してハウジングとローターの凹部に取り込んだ空気を送り出す方式である。ローターの断面形状にはサイクロイド型エンベロープ型ならびにインボリュート型があり、羽の数は2枚(2葉)から4枚(4葉)のものが使われている〔。
: ルーツブロア()とも呼ばれ〔、1866年にルーツ兄弟が溶鉱炉の送風機として特許を取得した。。
: 内部圧縮はなく。ねじれのない2葉式が古くから利用されているが、加工技術の発展に伴って、ねじれた3葉式や4葉式のも用いられるようになった。
; リショルム()式
:
: らせん状の溝を持つ2つのローターを組合せ、一端からローターの間に空気を取り込み、軸方向に送りながら圧縮して他端へ送り出す方式である〔。内部圧縮があり高圧過給でも効率が落ちない〔兼坂弘著『究極のエンジンを求めて』より。〕。レシプロ式と比較して振動が少なく、効率が高いことから潜水艦など、一部の静粛性を求められる艦船で使用される。
; スクロール()式
: 渦巻形の羽(スクロール)を2つ組合せ、一方を固定してもう一方を回転させずに円運動させることで、渦巻の外縁から空気を取り込み、圧縮させながら中心へと送って吐出する方式である。ドイツの自動車メーカー・フォルクスワーゲンが「Gラーダ」の商標で、ポロ G40、コラード G60、パサート G60に採用していた。
; スライディングベーン()式
: 放射状にスリットが設けられた円柱状のローターを楕円形のハウジングの中央に配置したり、あるいは円形のハウジングに偏心させて配置し、スリットには複数のベーン(羽根)が法線方向にスライド可能に組み込まれた構造で、ベーンとベーンの間の空間が大きい位相で空気を取り込み、ベーンの回転に伴って空間が小さくなって空気を圧縮して吐出する方式である。1930年代MGカーズパワープラス・スーパーチャージャーの名称で採用し。航空機ではユンカース ユモ 205エンジンに代表される対向ピストン式(en)2ストロークディーゼルエンジンの掃気デバイスとしてこの方式が採用された。オートバイでは1930年代末にDKWロードレース世界選手権参戦用のスプリット・シングル2ストロークエンジンを搭載したロードレーサーの掃気デバイスとして、レシプロ式とベーン式を組み合わせて採用した〔〕。
; レシプロ式
: シリンダー内を往復するピストンで圧縮を行う方式である。1910年代に考案され、ユニフロー掃気式の2ストロークガソリンエンジンの掃気用として採用例がある。

File:Rotary piston pump.svg|二葉ルーツ式の構造
File:Eaton MP45 002.JPG|三葉ルーツ式の吐出部
File:Lysholm screw rotors.jpg|リショルムスクリューローター
File:Two moving spirals scroll pump.gif|スクロール式
File:Powerplus vane-type supercharger diagram.png|ベーン式
File:Two-stroke_vee-twin_engine_with_pumping_cylinders_(section).jpg|レシプロ式

排気の流れを動力源として利用するターボチャージャーと比較すると、排ガス浄化性能が高く、スロットル(アクセル)操作に対する反応や中低速での出力特性が優れている。一方、機械式スーパーチャージャーのうちエンジンの出力軸から動力を得ている場合、消費される出力はスーパーチャージャーの回転速度の2乗に比例するため〔航空工学講座10 「航空用ピストン・エンジン」日本航空技術協会 1989年第1版 第4刷 ISBN4-930858-10-0〕高回転域の出力がターボチャージャーに比べ劣る。機械式スーパーチャージャーの欠点を補うため、動力源を電動モーターとしたスーパーチャージャーが小排気量の自動車向けとして開発され、量産化され始めている。しかしながら、定常運転の時間が長い航空機用や産業用のエンジンではターボチャージャーのほうが主流となっていて、スーパーチャージャーは一部の自動車用ガソリンエンジンに採用されているのみである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スーパーチャージャー」の詳細全文を読む




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