翻訳と辞書
Words near each other
・ テニプリ
・ テニポン
・ テニミュ
・ テニミュ2nd
・ テニュア
・ テニュアトラック助教
・ テニヲハ
・ テニール・ダッシュウッド
・ テネイシャスD
・ テネイシャスD 運命のピックをさがせ!
テネイシン
・ テネウ
・ テネシー
・ テネシー (原子力潜水艦)
・ テネシー (戦艦)
・ テネシー (曖昧さ回避)
・ テネシー (装甲巡洋艦)
・ テネシー (装甲艦・2代)
・ テネシー (装甲艦・初代)
・ テネシーウイスキー


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

テネイシン : ウィキペディア日本語版
テネイシン

テネイシンテナシン、tenascin)は、細胞外マトリックスの巨大な糖タンパク質で、脊椎動物発生過程のに多く存在し、形態形成に関与している。組織修復に関係している。
== 発見 ==
1984年、米国のH・P・エリックソンとJ・L・イングレシアスが細胞性フィブロネクチン標品を電子顕微鏡で観察し、フィブロネクチンとは別の、6本の腕をもつ巨大な分子を発見したのが最初である。「6本の(hexa)」「上腕のような(brachi-)」にちなんで、ヘキサブラキオン(hexabrachion)と命名した。
1984年スイスのマティアス・シーケーは、ニワトリ筋肉の発達過程を研究し、モノクローナル抗体で筋肉や腱の発達時に見られる新しい分子として筋腱抗原を発見した。1985年、シーケーは細胞性フィブロネクチンの研究をしていたスイス連邦工科大学出身の女性科学者ルース・エーリスマンと結婚した。エーリスマンは、ルース・シーケー=エーリスマンと改名した。
1986年、ルース・シーケー=エーリスマンは、ヘキサブラキオンに赤血球凝集素活性があることを見出し、タンパク質にふさわしい新しい名称を考えた。ヘキサブラキオンは物質として、夫が発見した筋腱抗原と同一であることから、「腱(tendon)」に「関連した(associated)」「タンパク質(接尾語の「in」)」ということで、テネイシン(tenascin)と命名した。
2013年現在の知見で振り返ると、最初にテネイシンの存在が示唆されたのは、1975年のケネス・ヤマダの細胞性フィブロネクチンの論文である。ヤマダは後にフィブロネクチンと命名されるタンパク質をその論文で発見したが、論文の表題にある赤血球凝集素活性を、フィブロネクチンは持っていないことが後に判明した。この活性は、その標品の不純物として混入していたテネイシンのためだったことを後にシーケー=エーリスマンが証明した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「テネイシン」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.