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チェルノレス文化 : ミニ英和和英辞書
チェルノレス文化[ちぇるのれすぶんか]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ぶん]
 【名詞】 1. sentence 
文化 : [ぶんか]
 【名詞】 1. culture 2. civilization 3. civilisation 
: [か]
 (suf) action of making something

チェルノレス文化 : ウィキペディア日本語版
チェルノレス文化[ちぇるのれすぶんか]

チェルノレス文化(チェルノレスぶんか、英語:''Chernoles culture'', ''Chornolis culture, Chornolis'ka (Black Forest) culture, Chornoles culture''; ウクライナ語:''Чорноліська культура''、チョールノリース文化〔Ellen D. Reeder, Esther Jacobson, Scythian gold: treasures from ancient Ukraine. San Antonio Museum of Art - 1999 - p. 352〕)または黒森文化は前11世紀ごろから前8世紀ごろを最盛期として前3世紀ごろまでにかけて黒海の西北部、ドニエステル川ドニエプル川に挟まれた、地域を中心に広がっていた文化。遺跡の名称は、中央ウクライナキロヴォフラード州の「」(''Чорний ліс'';チョールニー・リース)と呼ばれる大きな森林で発見されたことにちなんで名付けられた。スラヴ語派の各民族、すなわちスラヴ人の起源における決定的に中心的な文化と考えられ、後の時代のこの地域の諸文化の絶え間ない融合や分裂のプロセスを経てさまざまな文化や国家に分かれたあとでも、元をたどるとこのチェルノレス文化に行き着く諸文化が現在のスラヴ人諸民族となっている。青銅器時代から鉄器時代への変遷期の文化で、両方の時代の特徴が見られる。同じ地域に広がっていた青銅器文化のとその南のコマロフ文化から発展したものと推定されている。地理的には、トシュチニェツ文化の東部地域と一致する。
== チェルノレス文化の特徴 ==
地球上で最も肥沃な、いわゆる黒土地帯と呼ばれる地域にほぼ一致して広がっており、穀物栽培が盛んであった。集落は城塞でない開けた構造のものと、丘の上に築いた城塞の2つの種類がある。城塞型は盛り土による防壁や環濠で守られていた。家屋は大半が地上式で大家族が住めるよう大型(縦6メートル、横10メートルほど)で堅固な作りとなっている。斧は石、青銅、鉄で作られており、武器は青銅のものが大半。装飾物は青銅製で、工具は鉄製であった。また、馬具も鉄製でその意匠はこの文化独特であった。を大切にし、愛馬が死ぬとその葬儀をも行っていた。
人の埋葬については、初期は様々な規模のクルガン墳墓(古代ユーラシア大陸中緯度地域独特の墳丘式墳墓)を築いて土葬していたが、のちには荼毘に付したあと集団墓地に埋葬する火葬が一般化した。この火葬の習慣についてはヘロドトス農耕スキタイの習慣として言及し、さらにその話の中で出てくる地名と初期スラヴ人の河川名とが一致している。そのためこの文化はスラヴ人の初期文化、ないしはのちにスラヴ人の基幹となる集団の先祖の文化のうち主要なもののひとつであると推定される。
遺跡から出土する様々な製品の特徴から、遊牧系スキタイ人との密接な接触があったことは明らかである。またさまざまな借用語や河川名は、もとはイラン語群の言語から来たものであるため、遊牧系スキタイ人がイラン語群の言語を話していたとすれば現在のスラヴ語派バルト語派にみられるイラン語群からの強い言語的影響はこの時代の人々の遊牧系スキタイ人との接触によるものであると推測される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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