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サイ・ババ ( リダイレクト:サティヤ・サイ・ババ ) : ウィキペディア日本語版
サティヤ・サイ・ババ

サティヤ・サイ・ババ(Sathya Sai Baba, सत्य साईं बाबा, 1926年11月23日 - 2011年4月24日)は、インドスピリチュアルリーダー。インド国内では多くの要人も聖者として認める霊的指導者。日本ではサイババと呼ばれているが、サイ・ババの正確な発音は、サーイー・バーバー(Sāī Bābā)である。
彼は活動本拠地としてインドのいくつかのアシュラム病院学校があったほか、国内外に数百万もの信奉者を獲得し、世界126カ国に1,200のサティヤ・サイ・ババ・センターを作った〔サイ・オーガニゼーションのサイトより 「Sai Organization sites」ページ下方に記載あり〕。
== 生涯==

サイ・ババは、1926年11月23日に南インドアーンドラ・プラデーシュ州アナンタプラム県プッタパルティという小村の貧しいラトナーカラム家に生まれ、サティヤ・ナーラーヤナ・ラージュ (Sathya Narayana Raju) と名づけられた。
1940年5月23日、14歳の時、自分はシルディ・サイ・ババ(シルディ・サーイー・バーバー)の生まれ変わりで、シヴァシャクティアヴァター(化身)であり、人々の悩みを取り払うために降臨したと宣言し、サイ・ババ(サーイー・バーバー)を名乗ることにした。ちなみに、このサーイー・バーバー(Sāī Bābā)という名称は「聖なる父」という意味で、サーイー (Sāī) はペルシャ語で「聖なる者」、「聖者」(通常はイスラーム教苦行者)を意味し、バーバ ー(Bābā) はインド語圏で「父」を意味していた。
1940年10月20日に家を出てから説法を始めると、不治の病を治すといった数々の奇跡が人々に知られるようになり、サイ・ババの名前は次第にインド全土に広がっていった。
1960年代末には海外にもその名が広まり、インド人インド系の民族を中心に世界各国に数百万人以上の信奉者をもつようになった。サイ・ババの講話を編纂した書籍とサイ・ババとの体験をつづった本は数百冊出版され、さまざまな国で翻訳されるようになった。
1990年代には、シャンカルダヤール・シャルマーインド大統領や、ナラシンハ・ラーオインド首相らがサイ・ババを表敬訪問した。日本では青山圭秀がサイ・ババを取り上げ、『理性のゆらぎ』(1993年)、『アガスティアの葉』(1994年)、『真実のサイババ』(1994年)を出版、ベストセラーとなった。
1990年代末から2000年にかけて、イギリス人デヴィッド・ベイリーらがサイ・ババのバッシングを始め、マスコミインターネット上でさまざまな噂が飛び交い、信奉者が減少した。2000年9月ユネスコはこれらの批判報道を憂慮し、サイ・ババの教育団体とユネスコの共催で開催予定だった教育会議への共催と参加を撤回した。
2001年を迎えるとサイ・ババの活動は見直され、再び信奉者が増え始め、無料の病院や学校、水道設備の供給といったサイ・ババの社会奉仕事業が高く評価されるようになった。2001年、国連ハビタットはサイ・ババの提唱するヒューマンバリュー教育(EHV)を用いた水教育をアフリカ諸国で開始した。2004年には国連ハビタットとアジア開発銀行がサイ・ババのヒューマンバリュー教育をアジア太平洋地域の水教育に導入するプロジェクトを開始した。2004年2月5日ユネスコは、インド政府ユネスコ常任代表に2000年の教育会議の一件に関する謝罪文を提出した。
2001年11月23日ノーベル賞の選考機関ノルウェー・ノーベル・インスティトュート所長でありワールドスペース社(Worldspace)理事であるマイケル・ノーベルが、主要アシュラムである「プラシャーンティ・ニラヤム」を訪れ、世界中を放送対象地域とする24時間放送の衛星ラジオ局、サイ・グローバル・ハーモニーを寄贈した。初回放送は、2001年11月23日
以降、2000年代には、アブドゥル・カラムインド元大統領、マンモハン・シンインド元首相をはじめ、インド各州の要人などが、毎年サイ・ババを表敬訪問している。アメリカではミズーリ州セントルイス市フランシス・レイ市長が2005年9月11日を、アーカンソー州リトルロック市ジム・デイリー市長が2005年11月23日を、各市のサティヤ・サイ・ババの日に制定し、サイ・ババの人道的活動を称賛した。
また、人間的価値、ヒューマン・バリューを主体とするサイ・ババの教育法も高く評価されており、カナダでは、サスカトゥーン市エドモントン市レジャイナ市2006年5月28日を、ヒューマン・バリューの日に制定し、サイ・ババの教育法を推奨している。
2002年、サイ・ババは長年きれいな飲料水が得られず苦しんでいたタミル・ナードゥ州チェンナイ市民のため、クリシュナ川から飲用可能な水を引いてくるガンガー・プロジェクトを始めた。2004年にこのプロジェクトは完成し、多くのチェンナイ市民がその恩恵を受けることとなり、彼はさらに数多くの人々から称賛されるようになった。
2007年1月21日、チェンナイ市のネルー・インドアスタジアムで、サイ・ババに感謝の念を表す市民大会が開かれ、インド内務大臣シヴァラージ・パテール、鉄道大臣ラール・プラサド、通信情報技術大臣ダヤニディ・マラン、タミル・ナードゥ州首相カルナニディ、マハーラーシュトラ州知事S.M.クリシュナ、マハーラーシュトラ州首相ヴィラースラーオ・デーシュムク、カルナータカ州首相H.D.クマーラスワーミらが列席し、それぞれサイ・ババへの感謝の念を表明した("The Hindu" January 22, 2007 より)。
サイ・ババの知名度が上がるにつれ、一般企業によりサイ・ババ関連の商品が多く作られるようになった。その多くはサティヤ・サイ・ババの生地プッタパルティ、および、シルディ・サイ・ババの生地ムンバイを中心に販売されている。その中の一つ、日本では「サイババ香」あるいは「ナグチャンパ」と呼ばれるサティヤ・サイ・ババ・ナグ・チャンパというシュリニヴァース・スガンダラヤ社(SRINIVAS SUGANDHALAYA)製のお香はインド国外にも多く輸出されている。また、ワーラーナシーの自称サイ・ババの兄弟と名乗るニラ・ババという占い師をはじめ、サイ・ババの名前を用いた商法はインド各地で後を絶たない。
しかしサイ・ババは、自分の名を利用した商売を認めていない。彼は「中には、サイの名前を使って商売をしている人々がいます。彼らは、サイの帰依者を装って他者を騙しています。私は、そのような行動には賛成しません。彼らは帰依者などではありません。彼らは、国の内外を問わず、様々な場所に行ってサイの名前を使って金集めをしています。それは重大な犯罪です。私はただの1パイサも人に求めません。私は、決してそのような商売を承認することはありません。」と言っている(2002年7月22日 )。
2008年11月15日から17日の三日間、人類の幸福と世界平和のための大護摩供犠「サハッスラ・プールナ・チャンドラ・ダルシャナ・シャーンティ・マホーッツァヴァム」を約3万人収容の野外スタジアム(ヒルビュー・スタジアム )にて開催、全インドから集まった180人の僧侶がサンスクリット語ヴェーダの吟唱と共に護摩供犠を行い、アーンドラ・プラデーシュ州大臣J・G・レッディをはじめとする多くの要人も儀式に参列するなど、ヴェーダの復興にも貢献している〔サイ・ババが大護摩供犠を開催、インド The Hindu、2008年11月16日〕。
2011年3月下旬に呼吸器などの不調のため入院、4月4日には一時危篤に陥るなど容体が悪化していたが、この時は回復していた〔サイ・ババが危篤から回復、インド The Hindu、2011年4月8日〕。
しかし、容態が完全に回復することはなく、その後再び危篤に陥り、4月24日に入院先の病院で死去した85歳だった。〔インドでは数え年および太陰暦で年齢を計算する習慣があり、没年月日時点の数え年は85歳(公式に発表されている死亡年齢)、太陰暦で95歳になる。一般的な太陽暦の数え方では満84歳没となる。〕。葬儀は国葬として執り行われた。インドの大統領・首相以外で国葬が執り行われたのは他にマザー・テレサのみである。
生前のサイ・ババはインド古来の伝統文化を重んじ、自らもそれを実践し普及を促していた。サイ・ババの団体であるサティア・サイ・オーガニゼーションによるとサイ・ババは自ら予言した通りの歳(インド暦・太陰暦で95歳)で亡くなったとも考えられている〔ゴールドスティン医学博士(アメリカ合衆国)による声明 サイ・オーガニゼーションの公式ページ、2011年4月24日〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「サティヤ・サイ・ババ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sathya Sai Baba 」があります。




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