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グレート・ウエスタン鉄道セイント型蒸気機関車 : ミニ英和和英辞書
グレート・ウエスタン鉄道セイント型蒸気機関車[くるま]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [てつ]
 【名詞】 1. iron 
鉄道 : [てつどう]
 【名詞】 1. railroad 
: [かた]
 【名詞】 1. mold 2. mould 3. model 4. style 5. shape 6. data type 
蒸気 : [じょうき]
 【名詞】 1. steam 2. vapour 3. vapor 
蒸気機関 : [じょうききかん]
 (n) steam engine
蒸気機関車 : [じょうききかんしゃ]
 (n) steam locomotive
: [げ, き]
  1. (suf) (uk) seeming 2. giving the appearance of 3. giving one the feeling of
: [き, はた]
 (n) loom
機関 : [きかん]
 【名詞】 1. (1) mechanism 2. facility 3. engine 4. (2) agency 5. organisation 6. institution 7. organ 
機関車 : [きかんしゃ]
 【名詞】 1. locomotive 2. engine 
: [せき, ぜき]
 (suf) honorific added to names of makuuchi and juryo division sumo wrestlers
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

グレート・ウエスタン鉄道セイント型蒸気機関車 ( リダイレクト:グレート・ウェスタン鉄道2900型蒸気機関車 ) : ウィキペディア日本語版
グレート・ウェスタン鉄道2900型蒸気機関車[ぐれーとうぇすたんてつどう2900がたじょうききかんしゃ]

グレート・ウェスタン鉄道2900型蒸気機関車 (2900 Class) はイギリスのグレート・ウェスタン鉄道 (Great Western Railway : GWR) が製造した旅客用テンダー式蒸気機関車の1形式である。各車の固有名から、セイント型あるいはセント型 (Saint Class) とも呼ばれる。
20世紀初頭、「軌間戦争」を経て全線の標準軌への改軌が完了したばかりのGWRにおいて、第二次世界大戦後の国有化までの約40年間に同社が製造した旅客用蒸気機関車すべての設計の基本を確立しただけでなく、他のイギリス4大私鉄各社でその後設計された旅客用蒸気機関車の設計にも大きな影響を及ぼした、イギリスの蒸気機関車発達史上において重要な形式の一つである。
== 製造経緯 ==
1902年にグレート・ウェスタン鉄道の機関車総監督(Locomotive Superintendant)に就任し、その後1915年に改組で技師長(Chief Mechanic Engineer : CME)となったジョージ・チャーチウォードGeorge Jackson Churchward1857年 - 1933年。機関車総監督・CME在任期間:1902年 - 1922年)によって設計された。
チャーチウォードはGWRの蒸気機関車製造と保守を一手に担っていたスウィンドン工場長を長年にわたって務めており、四半世紀に渡ってGWRの機関車総監督を務めた前任のウィリアム・ディーンに次ぐGWR技術者のナンバー2として、機関車総監督就任に先立つ1900年頃から独自の構想に基づく機関車の設計を始めていた。
彼の設計は、イギリス国内だけではなく、同時期のアメリカ・フランス・ドイツなどの各国の鉄道会社での最新蒸気機関車設計について広範かつ慎重な比較検討を行った上で、今後のGWRにおける機関車設計の徹底的な標準化・規格化を念頭に置いて計画されたもので、非常に革新的な機構と伝統的な設計の混在するデザインとなっていた。
しかも慎重なチャーチウォードはこれを直ちに量産せず、まず1902年から1903年にかけて順にNos.100・98・171〔後のNos.2900・2998・2971。〕と付番された3両の試作機をスウィンドン工場で製造した。
これらは2軸ボギー式の先台車と3つの6フィート8 1/2インチ(2,044.7mm)径の動輪よりなる、テンホイラー(4-6-0または2C)と呼ばれる高速運転に適した軸配置を採用しており、客車の大型化などによる牽引列車の重量増大と列車運転速度向上の双方の要求に対応できるように設計されていた。
一方、過熱装置の一般化前夜に当たるこの時期、海を隔てたフランスの有力私鉄の一つであった北部鉄道(NORD)では、1885年よりミュルーズ市のアルザス機械製造会社(Société Alsacienne de Constructions Mécaniques:SACM)技師長のアルフレッド・ドゥ・グレーン(Alfred De Glehn)が考案し、ガストン・デュ・ブスケの協力を得て実用化した、ドゥ・グレーン(De Glehn)式複式4気筒機関車が大きな成功を収めつつあった。
特に1900年より製造が開始された、2.6形と呼ばれるアトランティック形軸配置(4-4-2または2B1)の新形機関車〔世界鉄道百科図鑑 p.65〕は大きな成果を上げ、各国鉄道技術者の注目を集めていた。
こうした国外の新型機設計について情報収集と研究に余念がなかったチャーチウォードは、早速フランス流の最新機関車設計のサンプルとして3両の機関車をSACM社へ発注、Nos.102 - 104〔固有名は順にラ・フランス(La France)・プレジデント(President)・アライアンス(Alliance)。〕としてGWR線上で試験を開始した。
これらの内、Nordの2.6形に準じた仕様を備えるNo.102 ラ・フランス(La France)と比較する目的で、チャーチウォードは新造間もないNo.171 アルビオン(Albion)を単式2気筒のままアトランティック形軸配置へ改造し、さらにNo.172 クイックシルバー(Quicksilver)〔1907年ジ・アボット(The Abbot)へ改名、1912年に他の量産車と共通のテンホイラーに改造された。〕としてやはりアトランティック形軸配置の試作車をもう1両スウィンドン工場で追加製造し、徹底的な比較試験とデータ収集を行った。
こうした一連の性能試験の結果、本形式の量産車は単式2気筒のテンホイラーとして製造が行われることとなり、上述の4両の試作車を量産車と同じ仕様に改めたものを含め、合計77両がスウィンドン工場で製造された。
なお、こうした状況で最適な軸配置を決めかねたのか、量産初期の18両(Nos.173-190)は当初、Nos.171・172と同じ軸配置4-4-2として製造され、後にテンホイラーへ改造されている。
本形式は設計面でも運用面でも大きな成功をおさめ、ここにGWRの初代主任技術者であるイザムバード・キングダム・ブルネル (Isambard Kingdom Brunel) が創始した7フィート1/4インチ(2,140mm)軌間を捨てて標準軌間へ全面改軌〔1892年5月20日のパディントン発スウィンドン行き最終列車をもって超広軌によるGWRの旅客輸送サービスは全て終了し、超広軌のみであったエクセター以西の区間の標準軌間への改軌工事が、翌21日と22日の2日を費やして実施された。〕された、新生GWRによる以後の蒸気機関車設計の基礎が確立された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「グレート・ウェスタン鉄道2900型蒸気機関車」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 GWR 2900 Class 」があります。




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