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カザフ料理 : ミニ英和和英辞書
カザフ料理[り]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [りょう]
  1. (n,n-suf) material 2. charge 3. rate 4. fee 
料理 : [りょうり]
  1. (n,vs) cooking 2. cookery 3. cuisine 
: [り]
 【名詞】 1. reason 

カザフ料理 ( リダイレクト:カザフスタン料理 ) : ウィキペディア日本語版
カザフスタン料理[かざふすたんりょうり]

カザフスタン料理 (カザフスタンりょうり) はカザフスタンで食されている料理である。カザフスタンの伝統料理では羊肉馬肉、その他乳製品を用いることが多い。何百年という期間を通して、カザフスタンではヒツジラクダウマなどを飼う遊牧民としての生活を送ってきており、これらの動物を交通手段や衣服、食事など幅広い用途に使用してきた。カザフスタン料理の料理技術や主な食材はこの遊牧民的な生活様式に大きな影響を受けている。例えば、料理技術の大部分は食材や料理の長期保存技術のためのものである。長期保存のための肉の塩漬けや乾燥に関する技術に関しては非常に多くの種類が存在し、遊牧民生活において保存を容易にするため (発酵乳)が好まれる傾向にある。
はカザフスタン料理において必ずといっていいほど使用される食材であり、カザフスタンの伝統料理では通常ゆでた肉を使用する。馬肉や羊肉は肉の中でも最も一般的に使用され、ゆでた後細かく切り分けずにそのまま提供されることも多い。カザフスタンの人々は屠殺用に残しておくウマに関しては特に大事に育てており、他のウマとは別にしっかりと餌をやって走行が十分にできない状態にまで肥え太らせてから食する事が多い。
==伝統料理==
はゆでた馬肉もしくは羊肉で作られる料理で、カザフ語ではカザクシャ・エト(қазақша ет)つまり「カザフの肉」と呼ばれる、カザフスタンで最も人気のある料理である。ベシュバルマクはバシキール語などで「5本の指」という意味であり、もともとは5本の指を使って食べたことに由来している。ゆでた肉のかたまりを切り分け、もてなす側が主賓から順に提供していく。ベシュバルマクは通常ゆでた幅広のとともにソルパ(сорпа)と呼ばれる肉の出し汁をかけ、 ()と呼ばれる、日本の茶碗に似た伝統的な木製の食器に入れて供される。他の人気のある肉料理としてはカザ (, 高価な馬肉ソーセージ)〔"National Dishes and Meals"〕や (Шұжық、馬肉ソーセージ)、 (Kuyrdakもしくはkuirdak、ウマやヒツジ、ウシなどの肝臓腎臓心臓やその他のもつを細かく刻み、玉ねぎピーマンと炒めた料理)〔Kuyrdak on ''Food in Kazakhstan''〕、その他ジャール (zhal、ウマの首から採れる脂身の燻製)、ジャーヤ (zhaya、ウマの尻や後ろ足の肉を塩漬けにし、燻製にした料理)などのウマの様々な部位を利用した料理がある〔Traditional horse meat dishes 〕。肉料理以外で人気のある料理としてはパラウ (Палау)がある。これは人参や玉ねぎ、ニンニクを肉とともに炒めた後米を加え、炊きあげた料理である。はハツカダイコンサラダである。
キルマイ (Kylmai) は秋から冬にかけて作られるブラッドソーセージで、秋に屠殺した動物の挽肉の塊を脂、血液、ニンニク、胡椒と混ぜ、に詰め、長期保存のための工程を経て作られる。燻製にしたものは非常に長期間保存できるためカザフスタン料理において非常に重要な料理である。ザウブレク (Zhauburek) は、小さく切った肉を直火で焼いた、猟師や旅行者に人気のある料理である。ウルペルシェク (Ulpershek) はウマの心臓や大動脈、脂肪を薬缶で煮込んだ料理であり、よく結束の印として義理の姉妹の間でわけあって食べる。カザ (Казы) はウシが仔牛を産む春に食べる大型のソーセージであり、米やクルトとともに供される。ミパラウ (Mypalau) はヒツジの脳を木製のボウルに入れ、ヒツジの骨髄や他の部位の肉とともに塩で味付けをした羊脂の出汁やニンニクを加えた料理であり、主賓に対して出される事が多い。アクシェレク (Akshelek) はラクダを屠殺して肉を料理した後に子どもたちに与えられるラクダの大きな骨を指す。
ジャール (Zhal) はウマのたてがみの下にある脂肪部分であり、一頭から取れる量が極めて少ないことから特別な客に対してのみ出される料理である。ジャーヤはウマの尻の肉であり、茹でて食卓に上ることが多い。アク・ソルパ (Ak Sorpa) は秋に作られる白いだし汁で、裕福な人間のための特別な料理である。クイリク・バウィル (Kuiryk-bauyr)は結婚式などの宴会において血縁関係のある人間に振舞われる料理であり、ゆでた肉をうすくそぎ切りにし、サワーミルクや塩味の効いただし汁を加えて供される〔。

Beschbarmak.jpg|カザクシャ・エト(ベシュバルマク)
File:Kazakh beshbarmak.jpg|カザクシャ・エト
File:Kazakh quwyrdaq.jpg|クイルダク
File:Plov122.jpg|鉄製の大釜(カザン)で作られるパラウ

伝統的な乳製品には以下のようなものがある。スート (Сүт) はのことで、沸騰させてから飲む。カイマクは沸騰させた乳から作られるサワークリームであり、時に茶とともに供される。サリ・マイ (Sary mai) は日が経った乳から作るバターで、しばしば革袋に入れて作られる。クルト (құрт) は濃いサワークリームを圧縮し、白く塩辛い味がするまで乾燥させて作る。イルムズィク (Irimzhik) は春に作られるカッテージチーズで、脱脂していないそのままの乳を沸騰させた後にサワークリームを加えて作る。スズベ (Suzbe) とカツィク (katyk) は水気をしぼって濃縮したサワーミルクである。コリクツィク (Koryktyk) は遊牧民の料理で、ステップで作られる凝乳である。トサプ (Tosap) は金属製の鍋の内側に付いた乳の浮き滓から作られるもので薬として利用される。アイラン(Айран)は冬季や夏季に飲用されるサワーミルクである。シュバト (шұбат、ラクダの乳を発酵させた酒)やカマズ(Қымыз、馬乳酒) は健康によい食品として摂取されることが多い〔。

File:Kasachischer Kurt.jpg|クルト

カザフスタン料理において小麦粉を使用した料理としては、バウルサク(баурсақ)や(Шелпек)、マンティ(Мәнті)、ナン (нан)等がある。バウルサクは生地を丸めて揚げたパンで、シェルペク (shelpek) は同じように作られるが平たい揚げパンである〔“Cuisine of Kazakhstan"〕。マンティ は羊肉牛肉などの肉、塩、胡椒、香辛料などを混ぜたものを小麦粉の生地に詰めて蒸し上げた料理で、餃子のようなカザフスタンの人気料理である。マンティは何層もの段がある蒸し器で蒸しあげ、バターやサワークリーム、タマネギのソースをつけて食べる。タンディール・ナン (Тандыр-нан) はタンディールという釜で焼いた伝統的なパンで、シルクロード沿いの都市で一般的である。
クイマク (Kuimak)、(Қаттама)、オイマ (oima)は油で揚げたさくさくした平たいケーキで、クリームをつけて食べる。

File:Manti in a steam cooker.jpg|蒸し器に入ったマンティ
File:ShelpekKZ2.JPG|平たい揚げパン、シェルペク


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カザフスタン料理」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kazakh cuisine 」があります。




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