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ウスマーン写本 : ミニ英和和英辞書
ウスマーン写本[うすまーんしゃほん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [しゃ]
 【名詞】 1. photograph 2. copy 3. transcribe 4. duplicate 5. reproduce 6. trace 7. describe 8. picture 
写本 : [しゃほん]
 【名詞】 1. manuscript 2. written copy 3. codex
: [ほん, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 

ウスマーン写本 : ウィキペディア日本語版
ウスマーン写本[うすまーんしゃほん]

ウスマーン写本 (ウスマーンしゃほん、、ウスマーン版クルアーンやサマルカンド写本、タシュケント版クルアーン、サマルカンド・クーフィー・クルアーンとも呼ばれる) は8世紀に現代のイラク地域においてクーフィー体で制作されたクルアーン写本である。2013年現在はウズベキスタンに保管されており、タシュケントのハスト・イマーム図書館に収蔵されている。現地のウズベク人ムスリムの間では第三代正統カリフウスマーン・イブン・アッファーンの版であり、世界最古のクルアーンであると信じられている。
== 歴史 ==
クルアーンの写本は伝統的に第三代正統カリフのウスマーンにより製作された写本群の一つと考えられてきた。しかし、この貢献に関しては証拠となる物品が出土しないため疑問符が付けられている。イスラム教の預言者ムハンマドの死後19年が経過した651年、ウスマーンはクルアーンの文章の標準写本を生産するよう依頼した (を参照)〔。これら原本となる5つの写本は当時大都市であったムスリムが多く住む都市へと送付され、ウスマーンはその一つを自身が使用するためマディーナにおいた。は現在トルコトプカプ宮殿に置かれている〔。
ウスマーンの後継者にはアリー・イブン・アビー・ターリブが就任し、ウスマーン版クルアーンをクーファへと持ち運んだ。以下のクルアーンの歴史は伝説からのみ推定される出来事である。伝説によれば、ティムールがクーファ一帯へと侵攻した際に、ティムールはクルアーンを当時の首都サマルカンドに宝物として持ち帰った。また、他の伝説によれば、クルアーンはテュルク人の大スーフィーであったホージャ・アフラールがカリフの治療を行った礼として写本を授かり、サマルカンドへと持ち込んだとされている。ただ、この写本がウスマーン版の原本であるかどうかは科学者の間でも見解がわかれている。

クルアーンの写本は1869年まで4世紀に渡りサマルカンドにあるホージャ・アフラール・モスクで保管されていたが、ロシア帝国の将軍アブラモフがモスクのムッラーから購入してトルキスタン総督府の総督へと献上され、その後クルアーンはサンクトペテルブルクの帝国図書館 (ロシア国立図書館) へと収蔵された〔。この写本は東洋学者から大きな関心を集め、1905年にサンクトペテルブルクにおいて復刻版が出版されることとなったが、これも50版のみのコピーでありすぐに貴重なものとなった。全文章が現存している最初のコピーの記述と日付は1891年にロシアの東洋学者Shebuninにより製作されたものである。

ロシア革命後、ウラジーミル・レーニンはロシアのムスリムに対し善意を持って接し、クルアーンをバシコルトスタン共和国ウファの人々に与えた。ソビエト連邦の反イスラーム政策の強化に伴い、写本はタシュケントの歴史博物館に移される〔小松久男「ウスマーンのクルアーン」『岩波イスラーム辞典』収録(岩波書店, 2002年2月)、197頁〕。1989年3月にソビエト政府は反イスラーム政策の放棄を表明し、写本がムスリム宗務局に返還された〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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