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イングリッシュ・フォックスハウンド : ミニ英和和英辞書
イングリッシュ・フォックスハウンド
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


イングリッシュ・フォックスハウンド : ウィキペディア日本語版
イングリッシュ・フォックスハウンド

イングリッシュ・フォックスハウンド(英語:)は、イギリスイングランド原産のセントハウンド犬種である。世界的に最も有名なフォックスハウンドタイプの犬種であることから、単にフォックスハウンドと呼ばれることもある。

== 歴史 ==
これの原種は11世紀ごろから存在していたが、かつてキツネ狩りテリア犬の仕事として認知されていた(ハウンド犬はそのお供でしかなかった)ため、メジャーな犬種になることはなかった。しかし、17世紀ごろになるとキツネ狩りがイングランド貴族スポーツに昇格し、それ用の犬種として本種の作出が開始された。先の原種にブラッドハウンドイングリッシュ・グレイハウンドなどを掛け合わせて洗練されて作り出された。
ちなみに、貴族がキツネ狩りをスポーツへ昇格させたのは、もともとスポーツとして行っていた雄鹿狩りの狩猟対象で
あった鹿の頭数が狩り過ぎにより減少、廃止に追いやられたことが背景にある。キツネはこのころいくら獲っても大丈夫であると考えられていた上、害獣であり農民を困らせることがしばしばあったため、スポーツ化して大々的に駆除をすることが考案された。
本種はスポーツとしてのキツネ狩りを行うことを専門として使役されている。大規模なパックで狩りを行い、狩り場まではハンター種というに乗った主人の後を追って走って向かった。到着するとすぐにキツネの臭いを捜索・追跡し始め、発見すると仲間と協力しながら追い詰めて仕留めた。イギリスで狩られているこのキツネはアカギツネという種類のキツネで、非常に頭がよくすばやく、且つ力も強いキツネであるため、本種もそれに負けないように状況判断力とスタミナをフルに用いて狩りを行っている。尚、犬が獲物を捜索・追跡している間、主人はハンター種に乗ったまま追跡を行う。
そのように本物のキツネを狩るほか、キツネの毛皮を使ったゲームであるドラッド(偽臭)・ハンティングという狩りを行うこともある。これはまず事前に狩り場にキツネの毛皮で作ったターゲットを隠しておき、それを探し当てるというゲームである。
20世紀の終わりごろ、イングランドで犬を使った狩猟が全面禁止された(後に緩和)が、多くの犬がそのころドラッド・ハンティングを行うようになっていたため、需要の減少は起こらず絶滅の危機には立たされなかった。キツネなどの狩猟が禁止されたのは雄鹿狩りが禁止されたときと同じでその頭数が激減してしまい、このまま狩猟を続けることでキツネが完全に絶滅してしまうことが危惧されたためであった。しかしキツネの数は20世紀中ごろからかなり減少していて、法律の成立の前にキツネ狩りを各々の狩人(貴族)が制限し、徐々にドラッド・ハンティングに切り替えられていったため特にこれといった弊害はなかった。
現在もほぼ全ての犬が実猟犬として使われている。ペットとして飼育されているものは猟犬のリタイア犬を家庭犬として訓練しなおした個体である。
ショードッグとして育成されているものは極めて稀で、イギリス国内でもショードッグとして使われているものは非常に少ない。これは体に出来たや実猟性をめぐった問題が関与している。体の傷は本種が実猟犬として多く繰り出され、キツネと勇敢に戦ったあとに出来るもので、猟犬の世界では名誉の勲章としてたたえられるものである。もちろん傷の治療は行われ、故意に傷をつけているというわけではない。治療を行っても消えない傷は特にその犬がいかに実猟犬として優秀であるかを示す印にもなっている。しかし、ドッグショーの世界では傷やかさぶたは失格の対象となり、欠点と見なされてショーに出場させることが出来ない。このため、イングリッシュ・フォックスハウンドは傷も含めたスタンダード(犬種基準)を作ってよいのではないかと猟犬としての愛好家はザ・ケネルクラブ(イギリスのケネルクラブ)に訴えているが、この犬種だけ他の犬種では失格点となるポイントをスタンダードに組み込むのはよくないという観点により、この訴えが聞き入れられることはなかった。このため、ショードッグとして使われている本種は実猟犬として繰り出されているものではなく、はじめからショー用に育成されてきた個体が用いられている。
実猟性の保持については、猟犬としての愛好家とザ・ケネルクラブ側で合意がなされている。通常は犬種をショードッグとして仕立て上げる際、猟犬のように攻撃性があったり主人にのみ忠実であると扱いにくく、ハンドラーの言うことを聞かなかったり、審査員や観客に危害が加わることが危惧されるため、その性質を取り除いて穏やかな性質に改良する必要があった。しかし、攻撃性などを取り除くということはショードッグとしての大成と同時に実猟犬としての能力を喪失させることにつながり、犬を単なる玩具でしかない存在に変えてしまうという危険性があり、本種をはじめとする多くの犬種の愛好家から嫌がられてきた点である。これを理由にFCIなどのケネルクラブへ公認犬種として登録を申請することをためらっている犬種が世界にはおよそ500種以上あるとさえ言われているほどである。これを受けてザ・ケネルクラブは攻撃的な性質を強制的に取り除くことは止め、特定の犬種に限ってはショードッグであっても勇敢な性質を保持させることを可能にするという決定が行われ、これを受けて本種もわずかながらショードッグとしてドッグショーに出場するようになった。
ケネルクラブ側とはこのように摩擦があるが、国際的な畜犬団体であるFCIには公認犬種として登録されている。ここでのスタンダードも本来の猟犬気質を保持することが許されている。
世界的に非常に人気がある猟犬種のひとつで、イギリスだけでも3万頭以上のイングリッシュ・フォックスハウンドが飼育されている。狩猟能力の高さも世界的に評価されていて、多数の国に輸出されている。
又、アメリカ合衆国アメリカン・フォックスハウンドフランスフレンチ・ハウンドなどの基礎も築いている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「イングリッシュ・フォックスハウンド」の詳細全文を読む




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