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ITビジョン : ウィキペディア日本語版
ITビジョン[あいてぃーびじょん]
ITビジョン(アイティービジョン, IT Vision)は、1996年から2003年にかけて日本国内で実施されたアナログテレビ向けデータ放送の規格および愛称である。この名はInter Text(インターテキスト)の頭文字から取られた。東芝を中心とした団体により規格化され、テレビ東京系列の一部とWOWOWで放送が行われた。
== 解説 ==
テレビ東京では1996年10月から放送を開始し、系列局のテレビ大阪では1997年6月から、テレビ愛知では1997年12月から、TVQ九州放送では1999年4月から順次放送を開始した。ただしテレビ北海道テレビせとうちでは実施されなかった。このほかWOWOWでも1998年4月から放送が開始された。
ITビジョンは既存のテレビ放送と通信網の利用、リモコンによる容易な操作を両立させた双方向テレビの実現を目的に開発された。アメリカ合衆国のウィンク・コミュニケーションズ社による開発技術の流用、表示対象機器は一般のテレビ受像機とすること、テレビ番組との連動・補完を主目的としたデータ番組の送信および電話回線を用いた双方向通信への対応を特徴とした。ITビジョン向けデータ放送は垂直帰線区間の10番目から13番目 (10H-13H) へ重畳され、テレビ放送とともに送信された。データ番組制作や受信データの運営管理には東芝の関連会社メディアサーブが関わった。
東芝は単体のITビジョンチューナーを発売するとともに、ほぼ全ての多機能型ワイドテレビ、ハイビジョンテレビへITビジョンチューナーを組み込み、2000年まで新モデルの開発・販売を継続した。東芝以外には松下電器産業ソニー日本ビクターも対応受信機を発売した。この中には東芝のOEM供給品も含まれた。
アナログテレビを対象としたデータ多重放送としては日本国内で最初にサービスを開始し、番組連動データ放送のほか、テレビ番組とは連動しない独立データ放送や、放送波を用いずに電話回線のみで情報を送受信するオンラインサービスも実施した。この他テレビジョン文字多重放送ファクシミリ携帯電話と連動したサービスの提供や、受信機を地方自治体の情報端末として利用する実験も行われた。
しかし受信機や放送局が限られたため普及はせず、ISDB方式によるデジタルテレビ放送の開始により同等のサービスが提供されたこと、さらにインターネットの普及に伴い役割を終え、WOWOWではBSデジタル放送開始の2000年に放送を終了した。テレビ東京でも地上デジタルテレビ放送の開始に合わせ独立データ放送を2003年10月に、連動データ放送も2003年12月に終了した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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