|
地域ベル電話会社(英:Regional Bell Operating Companies、RBOC)は1984年、アメリカ合衆国の本土において当時の電気通信市場の多くのシェアを占めていたAT&Tの地域通信事業を分割して誕生した電気通信事業者である。ベビーベル(Bebybell)という通称でも呼ばれてきた。 == 概要 == AT&Tの地域通信事業は下記に挙げる7社に分割された。 *ナイネックス(NYNEX、本社・ニューヨーク) *サービスエリア: ニューヨーク州、マサチューセッツ州、バーモント州、メーン州、ロードアイランド州、ニューハンプシャー州 *ベル・アトランティック(Bell Atlantic Corporation、本社・フィラデルフィア) *サービスエリア: ニュージャージー州、ペンシルベニア州、デラウェア州、メリーランド州、バージニア州、ウェストバージニア州、ワシントンD.C. *ベルサウス(Bellsouth、本社・アトランタ) *サービスエリア: ジョージア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、フロリダ州、アラバマ州、ケンタッキー州、テネシー州、ミシシッピ州、ルイジアナ州 *アメリテック(Ameritech ,American Information Technologies Corporation、本社・シカゴ) *サービスエリア: イリノイ州、インディアナ州、ミシガン州、オハイオ州、ウィスコンシン州 *サウスウェスタン・ベル(Southwestern Bell Corporation、本社・セントルイス) *サービスエリア: ミズーリ州、アーカンソー州、オクラホマ州、カンザス州、テキサス州 *パシフィック・テレシス(Pacific Telesis、本社・サンフランシスコ) *サービスエリア: カリフォルニア州、ネバダ州 *USウェスト(US WEST,本社・デンバー) *サービスエリア: コロラド州、ユタ州、ニューメキシコ州、アリゾナ州、アイオワ州、モンタナ州、ミネソタ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、ワイオミング州、モンタナ州、アイダホ州、ワシントン州、オレゴン州 また、実際の事業は傘下の子会社が担当している。例えば、ナイネックスの傘下にはニューヨーク州を担当するニューヨーク・テレフォンと、ニューイングランド地方のうちコネティカット州を除く5州を担当するニューイングランド・テレフォンの2社があり、この2社が地域向けの事業を行っていた。 残るコネティカット州はナイネックスと関係のない、サザンニューイングランド・テレフォン(Southern New England Telephone, SNET)がサービスを提供していた。 また、オハイオ州シンシナティを中心にオハイオ州・インディアナ州・ケンタッキー州にまたがるする都市圏を対象にサービスを提供する、シンチナティ・ベル(Cincinnati Bell)も上で挙げた大規模な7つの事業者と関係なくサービスを提供している。 ただし、AT&Tと分割された7つの地域ベル会社がくまなくアメリカ本土をカバーしたわけではない。後にベル・アトランティックやナイネックスとともに、ベライゾン・コミュニケーションズの一部となるGTE(General Telephone and Electronics)をはじめ、小都市をカバーしている会社が存在した。GTEはハワイ州やプエルトリコでは独占的にサービスを提供していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「地域ベル電話会社」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|