| 翻訳と辞書 | 兜塚古墳[かぶとづかこふん] 
 兜塚古墳(かぶとづかこふん)は、現在の宮城県仙台市太白区、宮城県仙台南高等学校の校地にある古墳である。帆立貝式の前方後円墳で、築造は5世紀後半と推定されている。全長約75メートルで、葺石と埴輪を伴い、同時期の仙台平野の古墳の中では大きなものであった。
 == 立地と構造 ==
 仙台平野を流れる広瀬川の南岸(右岸)、大年寺山東麓の沖積平野に築かれた。似たような立地で兜塚よりやや小ぶりの古墳が一塚古墳、二塚古墳、裏町古墳などである。やはり近辺の大野田古墳群は、それらよりさらに一回り小さく、密集した古墳群である。兜塚古墳などの被葬者は大野田古墳群の被葬者の上に立つ首長層と説かれる〔『仙台市史』特別編(考古資料)「大野田古墳群」260頁。〕。
 現状は径約50メートルの円墳のように見えるが、これは市道兜塚線〔仙台市道太白385号・兜塚線(最小幅員7.80m、最大幅員12.00m、延長483.2m)〕によって前方部が切り取られたためである。推定規模は後円部の径が62.4メートル、前方部の長さ15メートルで主軸長約75メートル、前方部前端の幅が約30メートル、後円部の高さ6.8メートル。周溝の幅は後円部で13メートル〔『仙台市史』特別編(考古資料)「兜塚古墳」256頁。〕。前方部が著しく小さな帆立貝形である。
 後円部は2段が肉眼で明瞭にみてとれ、3段以上ありそうにも見える。この段を兜に見立てたのが名の由来であろう。段の斜面には葺石が置かれた。また、円筒埴輪と朝顔形埴輪が並べられた。
 
 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』
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