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パニヒダ台 : ウィキペディア日本語版
パニヒダ

パニヒダ(, , )は正教会において永眠者の為に行われる奉神礼。永眠した人が神の国に安住するために祈り、かつ永眠した人の信仰を受け継いで共に永遠の国に与れるよう祈願するものである〔『正教要理』170頁 - 171頁、日本ハリストス正教会教団 1980年〕。
埋葬式もパニヒダも未信徒(正教徒でない者)の為には通常行われないが、未信徒の永眠者の為には「異教人パニヒダ」がある〔かたち-諸奉神礼:日本正教会 The Orthodox Church in Japan - 日本正教会公式サイト〕。
通夜の祈りとして行われたり、永眠者の死後一定の時期に適宜行われたり、さらに暦の上で定められた日に行われたりする〔。
「正教会のレクイエム」と呼ばれるケースが正教会の聖歌を扱う市販のCD等で散見されるが、パニヒダはカトリック教会聖公会レクイエムとは形式は全く異なるものであり、適切な表現ではない。

== 語源と語義 ==
日本正教会における日本語表記「パニヒダ」は教会スラヴ語"" (パニヒダ)に由来する。語源はギリシャ語の「パン(すべて)」と「ニクス(夜)」と「オーデー(歌)」の三つの言葉の合成であり、「夜を徹して歌う」「徹夜の祈り」を意味する〔。この名は、古代の教会においては異教徒からの迫害を避けるため、棺の上で終夜祈り、埋葬式も夜中に行われていたことに由来する〔ミハイル・ソコロフ、木村伊薩阿克、p236〕。
ただし現代の正教会では夜通し祈る事は殆ど行われない〔。また、語源は徹夜の祈りという意味であるが、通常、パニヒダは日本語では徹夜祷とは呼ばれない。
語源は上記のようにギリシャ語であるが、現代のギリシャ正教会では""(ムニモーシノ〔現代ギリシャ語読みに則った転写。〕:「記憶」の意)と呼ばれ、パニヒダとは呼ばれない〔〕。

このことと、先述した語源の語義が殆ど同じであることなどから、日本正教会においては埋葬式の前晩に行われるパニヒダの事を、仏教において一般的な呼称である「通夜」と呼ぶことがあまり忌避されない。但しパニヒダは埋葬式の前晩だけに行われるものではなく、埋葬式後の永眠者の記憶を行う時期に適宜行われるものであり、パニヒダと通夜とは完全には同義でない〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Memorial service (Orthodox) 」があります。



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