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バリューム : ウィキペディア日本語版
バリウム

バリウム()は、原子番号 56 の元素元素記号Baアルカリ土類金属のひとつで、単体では銀白色の軟らかい金属。他のアルカリ土類金属元素と類似した性質を示すが、カルシウムストロンチウムと比べ反応性は高い。化学的性質としては+2価の希土類イオンとも類似した性質を示す。アルカリ土類金属としては密度が大きく重いため、ギリシャ語で「重い」を意味する (barys) にちなんで命名された。ただし、金属バリウムの比重は約3.5であるため軽金属に分類される。地殻における存在量は豊富であり、重晶石硫酸バリウム)などの鉱石として産出する。確認埋蔵量の48.6%を中国が占めており、生産量も50%以上が中国によるものである。バリウムの最大の用途は油井やガス井を採掘するためのにおける加重剤であり、重晶石を砕いたバライト粉が利用される。
硫酸バリウム以外の可溶性バリウム塩には毒性があり、多量のバリウムを摂取するとカリウムチャネルをバリウムイオンが阻害することによって神経系への影響が生じる。そのためバリウムは毒物及び劇物取締法などにおいて規制の対象となっている。
== 性質 ==

=== 物理的性質 ===
バリウムはと同程度に柔らかく銀白色の外観を有するアルカリ土類金属である。金属光沢を有しているが、空気中では徐々に酸化されて白色の酸化被膜に覆われるため金属光沢は失われる〔。融点および沸点は資料により異なるデータがみられ、融点は729 〔国立天文台 編, 『理科年表 第79冊』, p367 & 391, 丸善, 2005.〕や725 〔コットン、ウィルキンソン (1987) 266頁。〕、726.2 〔#Kresse et al. (1985) p. 326〕というデータがあり、沸点は1898 (1気圧)〔国立天文台 編, 『理科年表 第79冊』, p367 & 391, 丸善, 2005.〕、1640 〔、1637 (1気圧)〔というデータがある。密度が3.51 g/cm3と低いため軽金属に分類される〔千谷 (1959) 193頁。〕。常温、常圧で安定な結晶構造は体心立方構造 (BCC) であり、その格子定数aは5.01である〔千谷 (1959) 199頁。〕。
炎色反応においてバリウムは黄緑色の炎色を呈する〔千谷 (1959) 198頁。〕。主要な輝線は524.2 nmおよび513.7 nmの緑色のスペクトル線であり、それらは双子線を示すアルカリ金属元素の輝線とは対照的に単線を示す〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Barium 」があります。



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