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鼠輸送 : ミニ英和和英辞書
鼠輸送[ねずみゆそう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ねずみ]
 【名詞】 1. (1) mouse 2. rat 3. (2) dark gray 4. dark grey 5. slate (color, colour) 

鼠輸送 : ウィキペディア日本語版
鼠輸送[ねずみゆそう]
鼠輸送(ねずみゆそう)とは、太平洋戦争中に日本海軍が行った駆逐艦による輸送作戦の、当時の軍内部での俗称。アメリカ軍に制空権を奪われた後、ガダルカナル島への増援部隊輸送・物資補給が低速の輸送船で行えなくなったために、高速の駆逐艦を利用して行った輸送方法を、前線部隊が揶揄して名付けた。
連合軍では、一列になって進む日本駆逐艦の姿から、東京急行(Tokyo Express)と呼んでいる。
== 概要 ==

=== 背景 ===

1942年8月7日連合国軍のガダルカナル島奇襲上陸を受けて、日本海軍は陸軍に協力を求め、陸軍の一木支隊および海軍陸戦隊が急派されることとなった。少しでも早期の反撃のため、一木支隊のうち第1梯団(900名)と陸戦隊の一部は駆逐艦で高速輸送されることとなった。まず陸戦隊1個中隊が、8月16日に駆逐艦追風でガダルカナル島へ上陸。次いで一木支隊第1梯団も、輸送船で輸送する第2梯団約1000名と8月16日トラック諸島出港後に分かれ、8月18日夜には第1梯団はガダルカナル島タイボ岬に上陸を完了した。これが、鼠輸送の先駆けとなった。
もっとも連合艦隊司令部は、駆逐艦は酸素魚雷と共に、来る米国太平洋艦隊との艦隊決戦における漸減作戦の重要な戦力として位置づけていたため、当初は駆逐艦による輸送は急場しのぎの一時的なものと考えていた。そのため、続く増援部隊の川口支隊や青葉支隊は、一木支隊の第2梯団同様に護送船団による方針であった。
しかし、一木支隊第2梯団の輸送船団は輸送船1隻などを撃沈されて退却し、第二次ソロモン海戦の敗北で川口支隊の船団輸送も中止に追い込まれた。一方、同時期の駆逐艦による小規模な補給や地上砲撃は、一応の成功を収めていた。こうして、確実にガダルカナル島に兵力を送り込む手段としては、夜間に高速を利用した駆逐艦輸送以外には頼る術がないことが明らかとなり、8月25日には海軍が川口支隊の駆逐艦輸送を提案。以後は鼠輸送が大々的に行われることとなった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「鼠輸送」の詳細全文を読む




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