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第二次ソロモン海戦 : ミニ英和和英辞書
第二次ソロモン海戦[だいにじそろもんかいせん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [だい]
 (n,pref) ordinal
第二 : [だいに]
 (n) second
第二次 : [だいにじ]
 (n) the second ..
: [に]
  1. (num) two 
二次 : [にじ]
 【名詞】 1. secondary 2. subordinate 
: [つぎ]
  1. (n,adj-no) (1) next 2. following 3. subsequent 4. (2) stage 5. station 
海戦 : [かいせん]
 【名詞】 1. naval battle 
: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 

第二次ソロモン海戦 : ウィキペディア日本語版
第二次ソロモン海戦[だいにじそろもんかいせん]


第二次ソロモン海戦(だいにじソロモンかいせん)は、第二次世界大戦中、1942年8月24日にソロモン諸島の北で戦われた日本軍アメリカ軍との間の海戦。連合軍側の呼称は東部ソロモン海戦#モリソンの太平洋海戦史169頁〕。日本海軍は空母1隻を喪失、ガダルカナル島への兵員輸送にも失敗して敗北した。
== 背景 ==
1942年(昭和17年)6月上旬のミッドウェー海戦で日本軍は主力空母4隻(赤城加賀蒼龍飛龍)を一挙に失い、FS作戦は延期となった。代わりにソロモン諸島、ニューギニア諸島に航空基地を建造しオーストラリアを孤立化させるSN作戦を発動し、ガダルカナル島に飛行場を建設した。同年8月7日、アメリカ軍はウォッチタワー作戦を発動し、ガダルカナル島ツラギ島アメリカ海兵隊が上陸、フロリダ諸島の戦いの末に占領した。これに対し日本軍はニューブリテン島ラバウル基地から航空隊を、続いて第八艦隊を送り込んだ。8日-9日にかけて第一次ソロモン海戦が生起し、日本軍は勝利した。アメリカ軍輸送船団は物資の揚陸を中止すると、アメリカ軍海兵隊を残して撤退した。だが、日本軍も海軍陸戦隊を乗せた輸送船団が撃退されガダルカナル・ツラギ早期奪回は頓挫する。さらに海軍航空隊は輸送船団数十隻を撃沈したと誤認戦果を報告し、日本軍上層部はアメリカ軍が撃退されたと信じてしまう。このため第一次ソロモン海戦後も日本軍は積極的な行動をおこさず、ガダルカナル島からアメリカ海兵隊を撃退する絶好のチャンスを逃した〔#モリソンの太平洋海戦史170頁〕。逆に海兵隊は遺棄された日本軍の器材を利用して、ヘンダーソン飛行場基地を完成させた〔。
日本軍はアメリカ軍海兵隊の戦力を約3000名と誤認し、ミッドウェー作戦用に準備を整えていた一木清直陸軍大佐指揮下の一木支隊をガダルカナル島へ転用した。さらに8月25日ごろまでにガダルカナル島を奪回することと決め、近藤信竹中将の第二艦隊南雲忠一中将の第三艦隊が増援部隊輸送の支援を行うこととなった。第二艦隊は8月11日、第一航空戦隊空母3隻(翔鶴瑞鶴龍驤)を主力とする第三艦隊は16日に、17日には戦艦大和以下山本五十六連合艦隊司令長官も、それぞれトラックに向け出撃した〔#戦藻録(九版)165-167頁、#草鹿回想162頁〕。特に第三艦隊は空母を主戦力と明確に位置づけた本格的な機動部隊であったが〔#草鹿回想155-156頁〕、日本海軍の規定では、南雲より先任である近藤が第三艦隊を統一指揮することになっていた〔#草鹿回想169頁〕。近藤司令部と南雲司令部はお互いの情報交換・戦術のすり合わせを一度も行ったことがなかった。
第三艦隊は主に2つの集団で構成され、空母と少数の護衛部隊(艦艇)からなる本隊、第十一戦隊(比叡、霧島)・第七戦隊(重巡洋艦鈴谷熊野)・第八戦隊(重巡洋艦利根筑摩)の前衛艦隊に分かれている〔#叢書(49)545〕。前衛艦隊は空母部隊から100-150浬前方に進出して横一列陣形(艦間隔10-20km)をとり、索敵と敵機の攻撃を吸収する役割を担った。いわば囮となる前衛艦隊将兵からは不満が続出したが、指揮官達は新陣形・新戦法を検討する時間も与えられないまま最前線へ進出した〔#叢書(49)545〕。機動部隊決戦に向けて前衛と本隊の役割および位置関係についての戦術を説明する機会や時間がなかったため、やむを得ず航空機から筒を投下するという方法で各隊・各艦に配布している〔#叢書49南東方面545頁〕。
第三艦隊は、珊瑚海海戦での修理を終えレーダー(21号電探)を装備した翔鶴に将旗を掲げた〔#続海軍くろしお214-215頁〕。
また第一航空戦隊の空母瑞鳳、第二航空戦隊(空母:飛鷹隼鷹)は練度不足のため、日本で訓練を続けている〔#草鹿回想161頁〕。瑞鳳は7月31日にドックから出渠したばかりで出撃準備が終わらず、二航戦の龍驤が瑞鳳の代艦として第一航空戦隊と行動を共にすることとなった〔#空母瑞鳳生涯91頁〕。
17日には日本軍一木支隊を乗せた有賀幸作第4駆逐隊司令指揮下の駆逐艦6隻(萩風浦風谷風浜風陽炎)がトラックを出発し、18日にガダルカナル島へ揚陸させた。なお萩風は空襲で損傷し、嵐と共にトラックへ撤退、第17駆逐隊(浦風、谷風、浜風)はラビの戦いに参加する事が決まっておりラバウルへ移動、このためガダルカナル島海域に残ったのは陽炎1隻となり、単艦で偵察や対地砲撃をおこなった〔#叢書49南東方面534頁〕。19日、一木支隊の増援部隊が第二水雷戦隊旗艦神通(司令官田中頼三少将)に護衛されトラックを出発した〔#戦藻録(九版)167-168頁〕。

一方、アメリカ軍もエンタープライズサラトガワスプの3空母を主力とする第61任務部隊(F・J・フレッチャー中将)をこの方面に進出させた。20日、日本軍の偵察機がガダルカナル島南東で空母を含む艦隊を発見した〔#戦藻録(九版)168頁〕。そのため、第三艦隊はトラック入港を取りやめ南下した。さらに、トラックにあった第二艦隊(近藤信竹中将)も同日出撃した。戦艦「陸奥」は第2駆逐隊(村雨五月雨春雨)のトラック島到着を待ってトラックを出撃した。21日、一木支隊はヘンダーソン飛行場を目指してアメリカ海兵隊に攻撃を行ったが、戦死者約800名を出して敗退、海兵隊の戦死者は約40名だった(イル川渡河戦)。ラバウル基地の第十一航空艦隊第二十六航空戦隊は米軍空母を求めて攻撃隊を発進させたが、何の成果もなかった〔#戦藻録(九版)169頁〕。
またアメリカ軍は既に完成させていたヘンダーソン飛行場に航空隊を進出させることを試み、護衛空母のロング・アイランドが戦闘機F4Fワイルドキャット19、急降下爆撃機SBDドーントレス12機を輸送した(8月20日進出)〔#叢書49南東方面547-548頁『連合軍の作戦』〕。
8月19日、外南洋部隊および田中司令官は江風に対し陽炎と任務を交替するよう下令した〔#叢書49南東方面534頁〕〔#S1708外南洋増援部隊(1)p.13『(11)八月二十日1420外南洋部隊電令作第四〇號ニ依リ江風ハ陽炎ト交代ノ爲「ガダルカナル」方面ニ進出ス』〕。江風は船団・護衛部隊(第二水雷戦隊)から分離してガ島海域へ先行、燃料不足の陽炎とガダルカナル島周辺警戒任務を交代した〔。
8月22日未明、江風は単艦でルンガ泊地へ突入〔#S1708外南洋増援部隊(1)pp.13-14『(13)江風ハ八月二十一日夜「ガダルカナル」「ツラギ」泊地襲撃ノ爲急速南下八月二十二日0100「ルンガ」泊地ニ侵入0200敵驅逐艦二隻ヲ砲雷撃内一隻ヲ轟沈セリ』〕。米駆逐艦3隻(ブルー、ヘルム、ヘンリー)と交戦、魚雷6本を発射して1本をブルーの艦尾に命中させ、ブルーを撃沈した(23日曳航中に自沈処分)〔#叢書49南東方面552頁『「江風」のガダルカナル泊地攻撃』〕〔#S1708外南洋増援部隊(3)p.24『江風驅艦長|二十二日〇九三一|二十二日〇九三一 8F.11AF各司令長官 2sd司令官 24dg司令〔5AB指揮官 夕凪駆艦長〕|一.〇一〇〇哨戒艦ノ警戒ヲ排除シ西方ヨリ湾内ニ侵入視界狭少ニシテ「ルンガ」岬距岸一.五浬ニ至ルモ輸送船ヲ發見スルニ至ラズ湾内ヲ捜索〇二〇〇 二隻編隊ノ駆逐艦ヲ發見發射砲撃ヲ加ヘ一隻ヲ轟沈セシム我被害ナシ 發射魚雷數六本弾數六發 敵航空兵力ヲ考慮〇二三〇反轉北方ニ避退ス/二.陸戰隊トノ連絡ニ努メタルモ應答ナク11Aタナ第二六四番電ハ放送四回實施ス/三.一二〇〇燃料四割トナル見込ナリ』〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「第二次ソロモン海戦」の詳細全文を読む




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