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鳥たちの集会 : ミニ英和和英辞書
鳥たちの集会[とり]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [とり]
 【名詞】 1. bird 2. fowl 3. poultry 
: [しゅう]
 【名詞】 1. collection 
集会 : [しゅうえ, しゅうかい]
  1. (n,vs) meeting 2. assembly 
: [かい]
  1. (n,n-suf,vs) meeting 2. assembly 3. party 4. association 5. club 

鳥たちの集会 ( リダイレクト:鳥の言葉 ) : ウィキペディア日本語版
鳥の言葉[かい]

鳥の言葉』〔黒柳訳本での日本語題。〕(とりのことば。 ''Manṭiq-uṭ-Ṭayr'' 〔黒柳恒男訳『鳥の言葉』〕)または『鳥たちの集会』〔大形里美 「現代インドネシアの詩と詩人 その2 - アブドゥル・ハディ氏 (abdul Hadi W. M.) の詩とイスラム神秘主義文学におけるシンボリズム(アッタールの鳥の諷喩の伝播) 」(『社会文化研究所紀要』 九州国際大学、2014年8月、第74号、pp.33-67。)p.59で確認した日本語題。〕(とりたちのしゅうかい)( または )は、12世紀末の詩人ファリードゥッディーン・アッタールによって1177年頃に〔黒柳「日本大百科全書」ペルシア語で書かれた、約4千5百対句(バイト)に及ぶ長編である。アッタールは作品のなかで『鳥の言葉』以外にも『鳥たちの階梯』( ''Maqāmāt-uṭ-Ṭuyūr'' )とも呼んでいる。アッタールの韻文作品のうちの代表作であり、前近代では『鳥たちの書』( ''Ṭuyūr Nāma'' )とも呼ばれた〔黒柳恒男訳『鳥の言葉』 〕。
本作は各詩句の半句(ミスラーウ)ごとに末尾で押韻するマスナヴィー詩形で作られている。しかし、同じペルシア語のマスナヴィー詩形の叙事詩・抒情詩の代表的な作品であるフェルドウスィーの『シャー・ナーメ』やサアディー『果樹園(ブースターン)』がムタカーリブ体の韻律で作られているのに対して、アッタールはラマル体(Ramal)の韻律、しかも正調(Ramal-i musamman-i sālim)ではなく変調のラマル体(Ramal-i musaddas-i maqṣūr:ーUーU/ーUーー/ーUーー/:*ーが長音、Uが単音)を用いていた〔黒柳恒男訳『鳥の言葉』pp.303-304〕。なお、アッタールはイラン北東部のホラーサーン地方の首府であったニーシャープールの出身であるため、「ニーシャープールのアッタール」の意味で単にアッタール・ニーシャープーリーとも呼ばれる。
== 解説 ==
書名の『鳥の言葉』(Manṭiq-uṭ-Ṭayr)とはクルアーン第27章(蟻の章)16節の「スライマーンダーウードの後を継いで言った、『人びとよ、わたしたちは鳥の言葉( مَنْطِقَ الطَّيْر Manṭiq-uṭ-Ṭayr)を教えられ…』」に由来している〔黒柳恒男訳『鳥の言葉』 〕。詩の中では、世界中の鳥たちが、今はいない彼らの王には誰がなるべきかを決めるために集まる。彼ら全ての中で最も賢いヤツガシラが、伝説的な鳥シームルグ(神秘的なペルシアの鳥で、西方のフェニックスにほぼ相当する鳥)を自分達は探し出すべきだと提案する。ヤツガシラは鳥たちを先導するが、これらの鳥たちはそれぞれが、人間が悟りに達するのを妨げる人間的な欠点を象徴している。
旅立った数千羽の鳥たちは、7つの谷を越え、溺死の危険にさらされながら海を越え、時には太陽の熱に痛めつけられた〔。苦しい旅の間に多くの鳥たちが次々に脱落していった〔〔。しかし30羽の鳥たちの一団が、シームルグの住む山についに辿り着いた。そのとき彼らは、自分達の一団にシームルグが宿り、自分達自身がシームルグであることに気付く〔アラン,上原訳 (2009), p. 31.〕。彼らは皆、湖に自分自身の映った姿を見いだすのである。
黒柳によれば、鳥たちは神との一体化を望む神秘主義者の、カーフ山にいる王たる鳥は神の隠喩であるという。また鳥たちが経験する苦難の旅は、神秘主義の修行の厳しさとそのために途中で断念する者の多さを反映したものであるという〔。
ペルシア語で「30羽の鳥」を意味している語「si morgh」は、シームルグ (Simorgh) を意味するとも解釈できる〔。この詩は、しばしばスーフィズムの文学 (en) でも見つかる表象である「シームルグ」と「30羽の鳥」の2つの語での巧妙な言葉遊びを用いた、ペルシア語詩 (en) で最も有名な作品の一つである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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