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高キュウ : ミニ英和和英辞書
高キュウ[こう きゅう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たか]
 【名詞】 1. quantity 2. amount 3. volume 4. number 5. amount of money 

高キュウ : ウィキペディア日本語版
高キュウ[こう きゅう]

高 俅(こう きゅう、Gāo Qiú、? - 1126年5月14日?)は、中国北宋末期の政治家太尉。中国の小説四大奇書の一つである『水滸伝』の登場人物でもある。
== 史実の高俅 ==
徽宗の治世下で殿帥府太尉を勤めた。『宋史』によれば、父の名は高敦復で、数人の兄弟がいて、4人の息子がいたという。『水滸伝』では太尉に上り詰めた際に「高二」から「高俅」へ改名したとされているが、史実では元々高俅が本名であり、高俅の兄弟は全員名前に人偏がついていたという〔高俅の兄である高伸は、政和年間に徽宗が設置した殿中省の長官である殿中監に任じられている(藤本猛『風流天子と「君主独裁制」- 北宋徽宗朝政治史の研究』(京都大学学術出版会、2014年)P232、234)。〕。
『宋史』及び『揮塵後録』等の野史によると、『水滸伝』に描かれるように生来放蕩無頼の気質があり、様々な有力者の間を食客として転々としていた。英宗の女婿の王詵の食客となっていた際、当時端王だった趙佶(徽宗)に使いした時、蹴鞠の才を披露して気に入られ側に仕えるようになった。趙佶の即位後、資格なくとも勤まる武官として宮中に昇り、以降とんとん拍子に出世して殿帥府太尉まで上り詰めた。
『十朝綱要』(崇寧4年5月丁未条)によれば、1105年に徽宗が遼へ使者を送った時、客省使であった高俅が副使に任じられている。当時の宰相であった蔡京が秘かに正使の林攄に遼を挑発させて向こうから戦争を仕掛けさせようとしたとされている(高俅が何処まで関与したかは不明)。林攄は蔡京の指示通りに遼の天祚帝へ高圧的な言辞を述べたため、宋と遼は開戦寸前の状況に陥り、事情を知って激怒した徽宗は蔡京を一時罷免している〔藤本猛『風流天子と「君主独裁制」-北宋徽宗朝政治史の研究』(京都大学学術出版会、2014年)P63-66。〕。
高俅は禁軍の最高指揮官である童貫と結託して軍政を握り、軍費を着服し、兵士を私用の使いや自宅の改修工事などに使い、さらに他の高官や有力者の私用のためにも兵を出向させたため、禁軍の弱体化を招いたとされる。『宋史』によると、1125年太宗開封を陥落させ、徽宗と欽宗父子とその一門を捕らえて、厳寒地の東北にある五国城(黒竜江省北部)に強制移住させた。高俅はその頃病に倒れ、翌年夏に自邸で逝去したとされる。死後既に処罰されていた蔡京、童貫ら同様、官職を全て剥奪され、また開封が陥落した際は一族の官職、及び家財も没収された。高宗は高俅が不遇のうちに死んだのを哀れみ、宮中で追悼式を行おうとしたが、大臣の李若水が「高俅は国家を滅ぼした侫臣であり、追悼などとんでもないことであります」と反対したため、追悼行事は行われなかったという(盛巽昌『水滸伝補証本』)。
『水滸伝』作中で同じ四姦臣の1人として数えられる蔡京や童貫に比べ、史実では功績、悪行双方の面で大きく劣り、当時奸臣の代表として論われた呼称「六賊」には入っておらず、個別の列伝はおろか『宋史』姦臣佞幸両伝にもその伝は立てられていない。現代中国の学者・盛巽昌は、『宋史』があまりにもずさんなので、列伝を立てることが出来なかったのだろうとしている。また、『水滸伝』に描かれるようなまったくの忘恩不義の徒というわけではなかったらしく、新法派の蔡京の権勢下、蘇軾の一族は旧法派であったために官職にも就けず世間から冷遇されていたが、高俅だけはかつて蘇軾の下で書記を務めていた恩義から、その一族への援助を生涯怠らなかったという。以上の記述から史実における高俅は、良くも悪くも遊侠の徒としての性格が強い人物であった事が伺える。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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