翻訳と辞書
Words near each other
・ 馬瀬村 (岐阜県安八郡)
・ 馬瀬良雄
・ 馬爾康
・ 馬爾康市
・ 馬爾康県
・ 馬牛牧
・ 馬牧
・ 馬玉芹
・ 馬王
・ 馬王堆
馬王堆漢墓
・ 馬王場駅
・ 馬玩
・ 馬琳
・ 馬琴
・ 馬瑞芳
・ 馬瓜エブリン
・ 馬産地通信
・ 馬田一
・ 馬田昌調


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

馬王堆漢墓 : ミニ英和和英辞書
馬王堆漢墓[まおうたいかんぼ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [うま]
 【名詞】 1. (1) horse 2. (2) promoted bishop (shogi) 
: [おう]
  1. (n,n-suf) (1) king 2. ruler 3. sovereign 4. monarch 5. (2) king (for senior player) (shogi) 
: [かん]
 (suf) man (negative nuance)
: [はか]
 【名詞】 1. gravesite 2. tomb 

馬王堆漢墓 : ウィキペディア日本語版
馬王堆漢墓[まおうたいかんぼ]

馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)は、湖南省長沙にある紀元前2世紀墳墓利蒼(- 紀元前186年)とその妻子を葬る。1972年の発掘時、利蒼の妻の遺体が未だ生けるが如き状態だったことで知られる。また副葬品にも貴重な工芸品や帛書が含まれ、中国古代史研究にとって多くの重要な資料を提供した。
== 経緯 ==

馬王堆漢墓は湖南省長沙市の中心から東へ約8キロメートルの位置にある〔松丸ら (2003) p.456〕。五代十国時代に長沙で王として割拠した馬殷の墓といつからか誤って伝えられ、これが「馬王堆」という名の由来になった〔陳 (1981) p.84〕〔朱 (2006) p.189〕〔〔由来の異説として、墳丘が東西2つ並んだ姿からまず「馬鞍堆」と呼ばれ、音が「馬王堆」に変化したというものがある。(松丸ら (2003) p.471)ほか被葬者の異説として、劉発が母の程姫と生母の唐姫を埋葬した「双女塚」とするものもあった。(朱 (2006) p.189)〕。1951年中国科学院考古研究所〔当時。現在は中国社会科学院へ移管。〕の調査によって漢代の墓葬群と認定され〔、1956年以降はに指定された。
1971年末、近隣の者が東側の丘に墓坑を発見し〔陳 (1981) p.76〕、翌1972年1月から湖南省博物館と中国科学院考古研究所が中心となり、全国から学者を集め大規模な発掘が行なわれた〔〔〔。
やがて出土した棺から生けるが如き婦人の遺体が発見されると、100社にのぼるマスコミが競ってこれを報道し、周恩来総理から一般庶民までがこの「西漢女尸」(前漢の女性遺体)の発見に沸き立った〔黄ら (2003) p.218〕〔朱 (2006) p.188〕〔鶴間 (2004) p.168〕。中国国外でもこのニュースは大きく報道され、ひろく関心を集めた〔。
副葬品の漆器に「軑侯家」(たいこうか)、封泥に「軑侯家丞」とあったことから、恵帝の時に列侯に叙せられた軑侯家ゆかりの女性と考えられた〔。
発掘の成果が極めて大きかったことから〔、東側の丘を1号墓とし、1973年11月より西側の丘を2号墓として発掘が再開された〔。2号墓は唐代に盗掘された跡があり〔鶴間 (2004) p.169〕、数度の盗掘で内部が破壊されていたが〔松丸ら (2003) p.460〕、残されていた副葬品の中に「利蒼」と刻まれた玉印、および「軑侯之印」「長沙丞相」と刻まれた銅印という決定的発見があった〔。これらの副葬品、墳丘が二つ並んだ比翼塚(夫婦を葬ったもの)になっている〔ことなどから、2号墓は初代軑侯の利蒼、1号墓はその妻と確定した〔陳 (1981) p.85〕。
3号墓は1号墓の南に埋もれるようにあった。盗掘の跡は無く、男性の遺体は骨のみ残り、利蒼夫妻の息子と考えられた〔。3号墓の副葬品では、特に帛書が重要な文献学的発見となった〔社会科学院 (1988) p.403〕。
発掘調査は1974年1月に完了した〔〔。
現在、1号墓は埋め戻されて高さ20メートルほどの赤土の小丘となり、3号墓は墓坑に上屋を被せ保存されている〔小倉 (2003) p.144〕。
1号墓被葬者の遺体、棺、および副葬品の一部は長沙ので一般公開されている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「馬王堆漢墓」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.