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量子鍵配送 : ミニ英和和英辞書
量子鍵配送[りょうしかぎはいそう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [りょう]
 1. amount 2. volume 3. portion (of food) 4. basal metabolic rate, quantity
量子 : [りょうし]
 (n) quantum
: [こ, ね]
 (n) first sign of Chinese zodiac (The Rat, 11p.m.-1a.m., north, November)
: [かぎ]
 【名詞】 1. key 
: [はい]
  1. (n,vs) disposition 2. distribution 3. arrangement
配送 : [はいそう]
  1. (n,vs) delivery 

量子鍵配送 ( リダイレクト:量子鍵配送(Quantum Key Distribution, QKD)は、通信を行う二者間でのセキュア通信を保証するために、量子力学を用いてランダムな秘密鍵を共有し、それをもとに情報を暗号・復号する。量子鍵配送はしばしば量子暗号と混同されるが、量子鍵配送は量子暗号技術の一つの手法である。量子配送を利用することによって得られる重要な性質は、通信を行う二者がその通信に用いられる鍵情報を取得しようとする盗聴者の存在を探知できるという点である。これは量子力学の基本的原理によるもので、量子系は観測することによってそれ自体が分散してしまう。鍵を傍受しようとする第三者は何らかの方法で鍵の情報を観測する必要があり、その観測行為が探知可能な片側性を引き起こすことを利用する。重ね合わせや量子もつれを用い、量子状態にある情報を転送することによって傍受を探知することが出来る通信システムを実装することが出来る。傍受性が一定のしきい値を下回ったとき、秘匿性が保証された暗号鍵を生成し、それ以外の場合は傍受が行われたとして鍵生成は行わずに通信を終了する。QKDにおける秘匿性は量子力学の原理を根拠にしているのに対し、従来の暗号鍵配送プロトコルは逆関数の計算が非常に困難であることを安全の根拠としているため、傍受を探知することが出来ず、またそれ故に秘匿性を完全に保証することは出来ない。量子鍵配送は鍵を生成・配送することにのみ使われ、実際のデータ転送には使われない。すなわちこの暗号鍵はどんな暗号化アルゴリズムにも用いることができ、暗号化されたデータは通常の伝送路によって送ることが出来る。これに最も適した暗号化アルゴリズムとしてワンタイムパッドがあり、これは不規則な秘密鍵を用いた際に証明可能安全性を持つ暗号方式として知られている。C. E. Shannon , Bell Syst. Tech. J. 28, 656 (1949)==量子鍵交換==量子通信には量子状態にある情報や従来のビットに替わる量子ビットの符号化が含まれる。通常は光子が量子状態をあらわすのに用いられ、量子鍵配送はこの量子状態のもつ性質を活用することによって安全性を保証する試みである。量子鍵配送にはいくつか手法があり、量子状態のどの性質を利用するかによって二つのカテゴリーに分けられる。; プロトコルの準備と観測 : 古典物理学と違い、「観測」は量子力学において不可分な領域である。通常、未知の量子状態を観測すると、その量子状態が変わってしまう。これは量子の不確定性と呼ばれ、不確定性原理や情報撹乱定理、複製不能定理などの根底を成している。この不確定性を利用することで通信における盗聴者を探知したり(盗聴者は通信を観測するため)、さらには傍受された情報量の算出なども可能である。; エンタングルメントを用いたプロトコル : 二つ以上の独立な物体の量子状態は、お互いに結び付けられることによって独立した状態から一つの結合状態となることが出来る。これは量子もつれ(エンタングルメント)と呼ばれ、例えば二つの物体が量子もつれ状態にあるとき、一方の物体を観測することが他方にも影響を及ぼす。仮に量子もつれ状態にある二つの物体がそれぞれ二者のあいだで共有されているとき、第三者がどちらかの物体(状態)を観測したとすると、全体の系も変わってしまうと同時に盗聴者の存在や傍受された情報量などが明らかになる。 さらにこれら二つの手法は、離散変数暗号化、連続変数暗号化、分散位相参照暗号化のそれぞれ三つのプロトコルへ分類することが出来る。離散変数暗号化プロトコルは最初に発明されたもので最も実装されているのもこのプロトコルである。それ以外の二つのプロトコルは実験的な検証段階である。以下に示す二つのプロトコルはどちらも離散変数型の暗号化プロトコルである。 ) : ウィキペディア日本語版
量子鍵配送(Quantum Key Distribution, QKD)は、通信を行う二者間でのセキュア通信を保証するために、量子力学を用いてランダムな秘密鍵を共有し、それをもとに情報を暗号・復号する。量子鍵配送はしばしば量子暗号と混同されるが、量子鍵配送は量子暗号技術の一つの手法である。量子配送を利用することによって得られる重要な性質は、通信を行う二者がその通信に用いられる鍵情報を取得しようとする盗聴者の存在を探知できるという点である。これは量子力学の基本的原理によるもので、量子系は観測することによってそれ自体が分散してしまう。鍵を傍受しようとする第三者は何らかの方法で鍵の情報を観測する必要があり、その観測行為が探知可能な片側性を引き起こすことを利用する。重ね合わせや量子もつれを用い、量子状態にある情報を転送することによって傍受を探知することが出来る通信システムを実装することが出来る。傍受性が一定のしきい値を下回ったとき、秘匿性が保証された暗号鍵を生成し、それ以外の場合は傍受が行われたとして鍵生成は行わずに通信を終了する。QKDにおける秘匿性は量子力学の原理を根拠にしているのに対し、従来の暗号鍵配送プロトコルは逆関数の計算が非常に困難であることを安全の根拠としているため、傍受を探知することが出来ず、またそれ故に秘匿性を完全に保証することは出来ない。量子鍵配送は鍵を生成・配送することにのみ使われ、実際のデータ転送には使われない。すなわちこの暗号鍵はどんな暗号化アルゴリズムにも用いることができ、暗号化されたデータは通常の伝送路によって送ることが出来る。これに最も適した暗号化アルゴリズムとしてワンタイムパッドがあり、これは不規則な秘密鍵を用いた際に証明可能安全性を持つ暗号方式として知られている。C. E. Shannon , Bell Syst. Tech. J. 28, 656 (1949)==量子鍵交換==量子通信には量子状態にある情報や従来のビットに替わる量子ビットの符号化が含まれる。通常は光子が量子状態をあらわすのに用いられ、量子鍵配送はこの量子状態のもつ性質を活用することによって安全性を保証する試みである。量子鍵配送にはいくつか手法があり、量子状態のどの性質を利用するかによって二つのカテゴリーに分けられる。; プロトコルの準備と観測 : 古典物理学と違い、「観測」は量子力学において不可分な領域である。通常、未知の量子状態を観測すると、その量子状態が変わってしまう。これは量子の不確定性と呼ばれ、不確定性原理や情報撹乱定理、複製不能定理などの根底を成している。この不確定性を利用することで通信における盗聴者を探知したり(盗聴者は通信を観測するため)、さらには傍受された情報量の算出なども可能である。; エンタングルメントを用いたプロトコル : 二つ以上の独立な物体の量子状態は、お互いに結び付けられることによって独立した状態から一つの結合状態となることが出来る。これは量子もつれ(エンタングルメント)と呼ばれ、例えば二つの物体が量子もつれ状態にあるとき、一方の物体を観測することが他方にも影響を及ぼす。仮に量子もつれ状態にある二つの物体がそれぞれ二者のあいだで共有されているとき、第三者がどちらかの物体(状態)を観測したとすると、全体の系も変わってしまうと同時に盗聴者の存在や傍受された情報量などが明らかになる。 さらにこれら二つの手法は、離散変数暗号化、連続変数暗号化、分散位相参照暗号化のそれぞれ三つのプロトコルへ分類することが出来る。離散変数暗号化プロトコルは最初に発明されたもので最も実装されているのもこのプロトコルである。それ以外の二つのプロトコルは実験的な検証段階である。以下に示す二つのプロトコルはどちらも離散変数型の暗号化プロトコルである。[はいそう]
量子鍵配送(Quantum Key Distribution, QKD)は、通信を行う二者間でのセキュア通信を保証するために、量子力学を用いてランダム秘密鍵を共有し、それをもとに情報を暗号・復号する。量子鍵配送はしばしば量子暗号と混同されるが、量子鍵配送は量子暗号技術の一つの手法である。
量子配送を利用することによって得られる重要な性質は、通信を行う二者がその通信に用いられる鍵情報を取得しようとする盗聴者の存在を探知できるという点である。これは量子力学の基本的原理によるもので、量子系は観測することによってそれ自体が分散してしまう。鍵を傍受しようとする第三者は何らかの方法で鍵の情報を観測する必要があり、その観測行為が探知可能な片側性を引き起こすことを利用する。重ね合わせ量子もつれを用い、量子状態にある情報を転送することによって傍受を探知することが出来る通信システムを実装することが出来る。傍受性が一定のしきい値を下回ったとき、秘匿性が保証された暗号鍵を生成し、それ以外の場合は傍受が行われたとして鍵生成は行わずに通信を終了する。
QKDにおける秘匿性は量子力学の原理を根拠にしているのに対し、従来の暗号鍵配送プロトコルは逆関数の計算が非常に困難であることを安全の根拠としているため、傍受を探知することが出来ず、またそれ故に秘匿性を完全に保証することは出来ない。
量子鍵配送は鍵を生成・配送することにのみ使われ、実際のデータ転送には使われない。すなわちこの暗号鍵はどんな暗号化アルゴリズムにも用いることができ、暗号化されたデータは通常の伝送路によって送ることが出来る。
これに最も適した暗号化アルゴリズムとしてワンタイムパッドがあり、これは不規則な秘密鍵を用いた際に証明可能安全性を持つ暗号方式として知られている。〔C. E. Shannon , Bell Syst. Tech. J. 28, 656 (1949)〕
==量子鍵交換==
量子通信には量子状態にある情報や従来のビットに替わる量子ビットの符号化が含まれる。通常は光子が量子状態をあらわすのに用いられ、量子鍵配送はこの量子状態のもつ性質を活用することによって安全性を保証する試みである。量子鍵配送にはいくつか手法があり、量子状態のどの性質を利用するかによって二つのカテゴリーに分けられる。
; プロトコルの準備と観測 : 古典物理学と違い、「観測」は量子力学において不可分な領域である。通常、未知の量子状態を観測すると、その量子状態が変わってしまう。これは量子の不確定性と呼ばれ、不確定性原理情報撹乱定理複製不能定理などの根底を成している。この不確定性を利用することで通信における盗聴者を探知したり(盗聴者は通信を観測するため)、さらには傍受された情報量の算出なども可能である。
; エンタングルメントを用いたプロトコル : 二つ以上の独立な物体の量子状態は、お互いに結び付けられることによって独立した状態から一つの結合状態となることが出来る。これは量子もつれ(エンタングルメント)と呼ばれ、例えば二つの物体が量子もつれ状態にあるとき、一方の物体を観測することが他方にも影響を及ぼす。仮に量子もつれ状態にある二つの物体がそれぞれ二者のあいだで共有されているとき、第三者がどちらかの物体(状態)を観測したとすると、全体の系も変わってしまうと同時に盗聴者の存在や傍受された情報量などが明らかになる。
さらにこれら二つの手法は、離散変数暗号化、連続変数暗号化、分散位相参照暗号化のそれぞれ三つのプロトコルへ分類することが出来る。離散変数暗号化プロトコルは最初に発明されたもので最も実装されているのもこのプロトコルである。それ以外の二つのプロトコルは実験的な検証段階である。以下に示す二つのプロトコルはどちらも離散変数型の暗号化プロトコルである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「量子鍵配送(Quantum Key Distribution, QKD)は、通信を行う二者間でのセキュア通信を保証するために、量子力学を用いてランダムな秘密鍵を共有し、それをもとに情報を暗号・復号する。量子鍵配送はしばしば量子暗号と混同されるが、量子鍵配送は量子暗号技術の一つの手法である。量子配送を利用することによって得られる重要な性質は、通信を行う二者がその通信に用いられる鍵情報を取得しようとする盗聴者の存在を探知できるという点である。これは量子力学の基本的原理によるもので、量子系は観測することによってそれ自体が分散してしまう。鍵を傍受しようとする第三者は何らかの方法で鍵の情報を観測する必要があり、その観測行為が探知可能な片側性を引き起こすことを利用する。重ね合わせや量子もつれを用い、量子状態にある情報を転送することによって傍受を探知することが出来る通信システムを実装することが出来る。傍受性が一定のしきい値を下回ったとき、秘匿性が保証された暗号鍵を生成し、それ以外の場合は傍受が行われたとして鍵生成は行わずに通信を終了する。QKDにおける秘匿性は量子力学の原理を根拠にしているのに対し、従来の暗号鍵配送プロトコルは逆関数の計算が非常に困難であることを安全の根拠としているため、傍受を探知することが出来ず、またそれ故に秘匿性を完全に保証することは出来ない。量子鍵配送は鍵を生成・配送することにのみ使われ、実際のデータ転送には使われない。すなわちこの暗号鍵はどんな暗号化アルゴリズムにも用いることができ、暗号化されたデータは通常の伝送路によって送ることが出来る。これに最も適した暗号化アルゴリズムとしてワンタイムパッドがあり、これは不規則な秘密鍵を用いた際に証明可能安全性を持つ暗号方式として知られている。C. E. Shannon , Bell Syst. Tech. J. 28, 656 (1949)==量子鍵交換==量子通信には量子状態にある情報や従来のビットに替わる量子ビットの符号化が含まれる。通常は光子が量子状態をあらわすのに用いられ、量子鍵配送はこの量子状態のもつ性質を活用することによって安全性を保証する試みである。量子鍵配送にはいくつか手法があり、量子状態のどの性質を利用するかによって二つのカテゴリーに分けられる。; プロトコルの準備と観測 : 古典物理学と違い、「観測」は量子力学において不可分な領域である。通常、未知の量子状態を観測すると、その量子状態が変わってしまう。これは量子の不確定性と呼ばれ、不確定性原理や情報撹乱定理、複製不能定理などの根底を成している。この不確定性を利用することで通信における盗聴者を探知したり(盗聴者は通信を観測するため)、さらには傍受された情報量の算出なども可能である。; エンタングルメントを用いたプロトコル : 二つ以上の独立な物体の量子状態は、お互いに結び付けられることによって独立した状態から一つの結合状態となることが出来る。これは量子もつれ(エンタングルメント)と呼ばれ、例えば二つの物体が量子もつれ状態にあるとき、一方の物体を観測することが他方にも影響を及ぼす。仮に量子もつれ状態にある二つの物体がそれぞれ二者のあいだで共有されているとき、第三者がどちらかの物体(状態)を観測したとすると、全体の系も変わってしまうと同時に盗聴者の存在や傍受された情報量などが明らかになる。 さらにこれら二つの手法は、離散変数暗号化、連続変数暗号化、分散位相参照暗号化のそれぞれ三つのプロトコルへ分類することが出来る。離散変数暗号化プロトコルは最初に発明されたもので最も実装されているのもこのプロトコルである。それ以外の二つのプロトコルは実験的な検証段階である。以下に示す二つのプロトコルはどちらも離散変数型の暗号化プロトコルである。」の詳細全文を読む




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