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豊臣 ( リダイレクト:豊臣氏 ) : ウィキペディア日本語版
豊臣氏[とよとみし]

豊臣氏(とよとみし/とよとみうじ)は、日本(ウジ)のひとつ。(カバネ)は朝臣
== 豊臣氏の誕生と拡大 ==
秀吉ははじめ平氏を称していた。たとえば、秀吉が『公卿補任』の天正11年(1583年)の項に「従四位下参議」としてはじめて記載されてから、関白になる直前の天正13年(1585年)の「正二位内大臣」まで、その姓名は「秀吉」と記されている。氏素性のはっきりしない秀吉であるから、これは主君織田信長の氏を模倣したものであると考えられている。
そして天正13年(1585年)7月、秀吉は関白に就任するにあたり、前関白近衛前久の猶子となり、平氏から藤原氏に改めている。藤原氏でなければ関白にはなれないからである。
その後、秀吉はさらに「豊臣」氏に改める。改姓の時期については明確でない。局務押小路家に伝来した『押小路家文書』には「請う、藤原姓を以て豊臣姓に改めんことを」云々と記す秀吉の上奏文と、これに応えた天正13年(1585年)9月9日付の改姓を許可する宣旨が残されている。一方『公卿補任』では、天正14年(1586年)の項に、秀吉について「藤秀吉」(藤原秀吉)と記載したうえで「ーー藤原姓を改め豊臣姓となすと云々」と注している。「ーー」とは「月日不明」という意味である。これによれば、改姓は天正14年(1586年)になってから行われたことになる。『公卿補任』で秀吉が「豊秀吉」(豊臣秀吉)となるのは天正15年(1587年)からである。実は、秀吉の官位叙任については、天正10年(1582年)10月3日の任左近衛少将、天正11年(1583年)5月22日の任参議など、そのことを示す文書は残っているものの、あとから日付を仮構して偽作したとされているものが少なくない。当時の秀吉にとっては日付を操作して文書を偽作することは常套手段であった。また公家たちにとっても、天皇に日付を遡及した文書の発給を求めることは半ば日常的なことであった。『押小路家文書』の上奏文と宣旨も同様の性質のものとみなされている(『大日本史料』第11編之20 天正13年9月9日条など)。実際に秀吉が藤原氏から豊臣氏に改めたのは、天正14年(1586年)12月19日の太政大臣任官を契機としているものとみるのが通説である(『国史大辞典』など)。
理由については諸説あり、秀吉が自らの右筆である大村由己に執筆させた『任官之事』(別名『関白任官記』)では「古姓を継ぐは鹿牛の陳跡を踏むがごとし」と単純な前例踏襲は拒否することを述べ「われ天下を保ち末代に名あり。ただ新たに別姓を定め濫觴たるべし」として、秀吉は特別に傑出した人物であるからにならぶ第五の新しい氏を創始できるのだ、と高らかに宣言している。
「豊臣」の語源については諸説あるが、いずれも推測の域を出ず信ずるにたりない。
秀吉は、機会あるごとに、家臣だけでなく陪臣にまで広範に豊臣の氏を与えていった。豊臣政権下では、官位叙任は秀吉の意志がすべてである。秀吉から口頭で官位叙任を告げられれば、その場ですぐにその官位を正式に名乗ることもできた。秀吉が戦争のために京都を離れている時期に、そのような例が頻々と見られる。朝廷は単にそれを追認して事後に宣旨口宣案などの官位叙任文書を作成するにすぎなかったが、その文書には、本人の本姓が源氏であろうと藤原氏であろうと、一律にすべて「豊臣朝臣某」という名が記載されることになっていたのである。豊臣氏はこうして膨大な数の構成員を獲得していくことになった。
なお、しばしば誤解されるが、秀吉は「羽柴」から「豊臣」に改めたのではない。「藤原」から「豊臣」に改めたのである。「羽柴」は名字であり「豊臣」は氏(ウジ)であって、互いにまったく異質のものである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Toyotomi clan 」があります。




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