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認知的閉鎖(cognitive closure)とは、イギリスの哲学者コリン・マッギンらによって提唱されている、意識のハード・プロブレムへの一回答である。 == 概要 == 認知的閉鎖とは、人間の心はいくつかの領域、とくに物理的な対象である脳から、いかにして主観的な経験である意識が生み出されるのかというハード・プロブレムに関して「閉鎖」されているとする可能性のことである。人間の理解できる領域からは「閉鎖されている」というのは、人間による理解が現段階において科学的に不十分であったりするためではなく、人間の心にはそれらを理解するキャパシティーが端的に欠けているためである。マッギンによると、猿が量子力学を理解する能力を欠いているように、人間は哺乳類の一種として、進化の現段階においては意識のミステリーを解明する能力を備えていないのである。つまり人間の脳にはその構造によって与えられるハードウェア的な制約があり、それゆえに解決不能な問題がある、その一つが意識の問題だ、という立場である。 マッギン本人は、認知的閉鎖が哲学的に見て悲観的なものではなく、また科学と相容れないと考えてはいないと述べている。ハード・プロブレムは人間にとっては原理的に解決不可能なものであって、それを解決しようとする試みは認知的能力を超えようとするあがきであり成功することはないだろう、とマッギンは考える。このようなマッギンの姿勢に対しては、人間の心を科学的なアプローチから解明できるとするポール・チャーチランドらからの批判がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「認知的閉鎖」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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