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角川俳句賞(かどかわはいくしょう)は、俳句総合誌『俳句』(角川学芸出版)が主催している公募の俳句新人賞。1955年、角川短歌賞とともに創設。未発表50句が選考対象。俳人の登竜門として知られており、「俳句界の芥川賞」とも呼ばれる〔「角川俳句賞の受賞が決まった大学教員 清水良郎さん 」 中日新聞、2013年12月10日朝刊第15面。ただし芥川賞は公募の賞ではなく、実際には賞の性質は異なる。関悦史は、「句集にまとめられていない作品群を、年齢を問わずに評価する、公募部門での最高賞」と考えるのが適当だろうとしている(関悦史「現代俳句時評① 心象俳句の時代?」『俳句』2015年1月号、KADOKAWA、192-193頁)。〕。2015年度の選考委員は正木ゆう子、仁平勝、小澤實、高野ムツオの4名。 == 受賞一覧 == *第1回(1955年)- 鬼頭文子(後、小池文子に改称) 「つばな野」 *第2回(1956年)- 沖田佐久子 「冬の虹」 *第3回(1957年)- 岸田稚魚 「佐渡行」 *第4回(1958年)- 村越化石 「山間」 *第5回(1959年)- 安立恭彦 「東京ぐらし」、村上しゆら 「北辺有情」 *第6回(1960年)- 磯貝碧蹄館 「与へられたる現在に」 *第7回(1961年)- 川辺きぬ子 「しこづま抄」、柴崎左田男 「窯守の唄」 *第8回(1962年)- 鈴木正治 「奢る雹」、松林朝蒼 「紙漉く谿」 *第9回(1963年)- 大内登志子 「聖狂院抄」 *第10回(1964年)- 江見渉 「一重帯」、山口英二 「古書守り」 *第11回(1965年)- 該当者なし〔選考委員全員の票が入った木附沢麦青(当時名前は伏せられ、翌年公表された)に受賞が決定したが、作品の半数以上が既発表作であったことがわかり、発表前に取り消しとなった。この件以降、未発表作に対する規定がより厳しくなった(『俳句』2014年11月号付録冊子「角川俳句賞のすべて」より)。麦青は翌年に未発表作を揃えて改めて応募し受賞した。〕 *第12回(1966年)- 木附沢麦青 「陸奥の冬」 *第13回(1967年)- 秋山卓三 「旱天」 *第14回(1968年)- 山田みづえ 「梶の花」 *第15回(1969年)- 辺見京子(現、邊見京子) 「壺屋の唄」 *第16回(1970年)- 佐藤南山寺 「虹仰ぐ」 *第17回(1971年)- 横溝養三 「杣の部落」 *第18回(1972年)- 鈴木栄子(現、鈴木榮子) 「鳥獣戯画」 *第19回(1973年)- 山崎和賀流 「奥羽山系」 *第20回(1974年)- 米田一穂 「酸か湯」、民井とおる 「大和れんぞ」 *第21回(1975年)- 黒木野雨 「北陲羈旅」、宮田正和 「伊賀雑唱」 *第22回(1976年)- 伊藤通明 「白桃」 *第23回(1977年)- 小熊一人 「海漂林」、児玉輝代 「段戸山村」 *第24回(1978年)- 加藤憲曠 「鮫角燈台」 *第25回(1979年)- 金子のぼる 「佐渡の冬」 *第26回(1980年)- 摂津よしこ 「夏鴨」、後藤綾子 「片々」 *第27回(1981年)- 該当者なし *第28回(1982年)- 稲富義明 「かささぎ」、田中裕明 「童子の夢」〔 田中は2014年現在まで歴代最年少受賞者(受賞時22歳)。以降山口優夢(受賞時24歳)、柴崎左田男(受賞時27歳)、岩田由美(受賞時28歳)が続く。現在まで20代の受賞者はこの4人のみ。(筑紫磐井「角川俳句賞の60年」『俳句』2014年11月号より)〕 *第29回(1983年)- 秋篠光広 「鳥影」、菅原鬨也 「立春」 *第30回(1984年)- 木内彰志 「春の雁」、大石悦子 「遊ぶ子の」 *第31回(1985年)- 千田一路 「海女の島」、浅野如水 「津軽雪譜」 *第32回(1986年)- 淵脇護 「火山地帯」、駒走鷹志 「青い蝦夷」、河村静香 「海鳴り」 *第33回(1987年)- 林佑子 「昆布刈村」、辻恵美子 「鵜の唄」 *第34回(1988年)- 鶴田玲子 「鶴居村」 *第35回(1989年)- 岩田由美 「怪我の子」 *第36回(1990年)- 北村保 「寒鯉」 *第37回(1991年)- 柚木紀子 「嘆きの壁」 *第38回(1992年)- 寺島ただし 「浦里」、 藤野武 「山峡」、奥名春江 「寒木」 *第39回(1993年)- 松本ヤチヨ 「手」 *第40回(1994年)- 阿部静雄 「雪曼陀羅」、早野和子 「運河」、黛まどか 「B面の夏」(奨励賞) *第41回(1995年)- 市堀玉宗 「雪安居」 *第42回(1996年)- 山本一歩 「指」 *第43回(1997年)- 若井新一 「早苗饗」、高千夏子 「真中」 *第44回(1998年)- 依光陽子 「朗朗」 *第45回(1999年)- 須藤常央 「富士遠近」 *第46回(2000年)- 高畑浩平 「父の故郷」 *第47回(2001年)- 桑原立生 「寒の水」 *第48回(2002年)- 加藤静夫 「百人力」 *第49回(2003年)- 馬場龍吉 「色鳥」 *第50回(2004年)- 仲寒蝉 「小海線」 *第51回(2005年)- 原雅子 「夏が来る」 *第52回(2006年)- 千々和恵美子 「鯛の笛」 *第53回(2007年)- 津川絵理子 「春の猫」 *第54回(2008年)- 安倍真理子「波」 *第55回(2009年)- 相子智恵 「萵苣」 *第56回(2010年)- 望月周 「春雷」、 山口優夢 「投函」 *第57回(2011年)- 永瀬十悟 「ふくしま」 *第58回(2012年)- 広渡敬雄 「間取図」 *第59回(2013年)- 清水良郎 「風のにほひ」 *第60回(2014年)- 柘植史子 「エンドロール」 *第61回(2015年)- 遠藤由樹子 「単純なひかり」 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「角川俳句賞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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