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衂血 ( リダイレクト:鼻血 ) : ウィキペディア日本語版
鼻血[はなぢ]

鼻血(はなぢ)とは、特に鼻腔からの出血を意味する。医学的には鼻出血(びしゅっけつ、英:epistaxis、独:Nasenblutung)と呼称される。
== 概要 ==
鼻出血は、局所的誘因と全身的誘因のいずれによっても発症する。局所的なものには誘因なく突然起こる突発性鼻出血があり、この場合の大部分は、鼻中隔の前方にあるキーゼルバッハ部位からの出血である。この部位は血管が豊富に分布していることに加え粘膜が薄く、鼻の入り口にあるため傷つきやすい。顕微鏡下でキーゼルバッハ部位を観察すると粘膜直下の細動脈が膨隆し、些細な刺激で破綻を来す状態にあることが確認できる。この他、外傷炎症悪性腫瘍などの局所的誘因によっても様々な程度で出血が起こる。
キーゼルバッハ部位からの出血は、圧迫止血法により比較的簡単に止血できる。また鼻の領域の動脈は鼻の付け根の部分を通過しているので、目頭のあいだの鼻の骨の部分を親指と人差し指で両側から圧迫することで止血も出来る。圧迫による止血で間違えやすいのは骨のある硬い部分を圧迫する方法だが、これは間違いで小鼻の柔らかい部分を5-10分ほど強く圧迫することで大抵は止まる。1時間経ってもとまらないのは大体止血方法に問題があることが多い。ティッシュペーパーで圧迫するのは好ましくない。その理由として、抜く際に再び傷をつけてしまい、出血しやすくなるためである。
全身疾患により発症する鼻出血は、局所的誘因によるものと比べ、重篤な経過を辿ることが多い。最も多く見られるのは動脈硬化、腎性高血圧などにおいてであり、次に血液疾患(白血病血友病、紫斑病、Christmas disease, Osler-Rendu diseaseなど)に多く見られる。突発性に起こるものは小児に多く、全身的誘因による出血や悪性腫瘍で見られる出血は高齢者に多い。治療に際しては、冷やして圧迫する応急処置をとり、重篤なものに対してはバルーン挿入後、軟膏ガーゼタンポンによる圧迫止血を行う。最も重篤な鼻出血には顎動脈や前篩骨動脈の結紮を行う。
止血しても出血が止まらず大量(洗面器でいっぱいぐらい)の出血をした場合はすぐに救急車を呼び、医師の処置が必要となる。また、頻繁に出血する場合は、一度耳鼻科の診断を受けたほうがよい(アレルギー性鼻炎が原因で鼻を何回もかむことで粘膜が傷ついていることなどがあるため)。同じ場所で鼻出血を繰り返すと、新生した血管が密集するのでより鼻出血しやすい傾向を示す。その様な場合は、耳鼻科的には該当領域の血管を焼き潰すことで治療する方法もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nosebleed 」があります。




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