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福野夜高祭 : ミニ英和和英辞書
福野夜高祭[ふくのよたかまつり]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふく]
 【名詞】 1. good fortune 
: [の]
 【名詞】 1. field 
: [よる]
  1. (n-adv,n-t) evening 2. night 
: [たか]
 【名詞】 1. quantity 2. amount 3. volume 4. number 5. amount of money 
: [まつり]
 【名詞】 1. festival 2. feast

福野夜高祭 : ウィキペディア日本語版
福野夜高祭[ふくのよたかまつり]
福野夜高祭(ふくのよたかまつり)は、富山県南砺市福野地域の市街地で毎年5月1日から3日に行われる江戸時代中期より続く福野神明社の春季祭礼神事)である。5月1・2日の宵祭りには夜高行燈の練り廻し、3日の本祭には4基の曳山、1台の屋台(庵屋台〔いおりやたい〕)が巡行する。なお4月30日には前夜祭が行われる。
== 歴史と概要 ==
福野地域の前身である福野町慶安3年(1650年)に町建てし、2年後の慶安5年(1652年)に大火で町全体をほぼ焼失したが町の再建に即座に取り掛かった。その際神明社創建のため伊勢神宮分霊を迎えることになり使者を送った。その使者一行が帰途途中倶利伽羅峠あたりで夜になったことを町民達が知り、行燈を持って使者を出迎えたのが祭りの始まりといわれる。なお富山県内の砺波、南砺地方では、津沢夜高祭り庄川観光祭庄川夜高行燈)、五鹿屋夜高祭、砺波夜高祭りなどの夜高祭りが行われているが、これらは神事ではなく砺波・南砺地方で6月初旬に、田植えが終わり休みを取るという意味の「ヤスンゴト」(休んごと)といわれる習慣があり、この時期に合わせ各地で五穀豊穣を願う田祭りとしておこなっているもので、福野から伝わったものと考えられる。
曳山の創建年代は定かではないが、上町、横町にはそれぞれ「文政9年(1826年)以降曳山を行った」、「弘化4年(1847年)に曳山修繕を行った」とする古文書が残っており、文政年間(1818〜1829年)に各町で曳山が創建され、天保年間(1830〜1843年)には4町曳き揃えが行われていたと考えられている。また同じ4町の屋台(庵屋台)が曳山を先導して巡行し庵唄を披露していた。
現在、1日、2日の宵祭りは神迎えの神事で、木枠や竹枠、針金を用いた型枠に彩色した蝋引き和紙を貼って造った御所車神輿などの山車を最上部に乗せた横町・浦町・上町・新町・御蔵町・辰巳町・七津屋それぞれの大行燈7基、中行燈3基、小行燈13基合わせて23基の行燈が、「よいやさ、よいやさ」の威勢のよい掛け声のもと夜高太鼓を打ち鳴らしながら町内を練り廻し、夜には行燈に火が灯り夜空をほのかに染めながら練り廻される。1日には行燈コンクールが、2日の午後11時すぎからは大行燈による「引き合い」といわれるけんか行燈が行われ喧嘩祭りとして知られる。なお4月30日の前夜祭には、文久年間(1861年-1863年)の夜高行燈を再現した文久の大行燈の練り廻しが行われる。
3日の本祭では、4基の曳山と先導役として1台の屋台(庵屋台)が巡行する。祭礼当日、福野の中心部で、銀行が3つ集まる交差点、通称「銀行四つ角」に午前9時40分頃、4基の曳山と屋台(庵屋台)1台が揃い、午前10時より出発式を行った後、約200m先の福野神明社に向け出発し、福野神明社では神事と庵唄の奉納を行い、午前11半頃から曳山は各町内を午後4時頃まで巡行する。〔「伝統のっとり優雅に 3日・福野春季祭礼 62年ぶり屋台巡行」北日本新聞 2014年5月1日26面〕。
なお、祭り創始の伝承などから夜高行燈のほうが次第に盛大に行われるようになったこと、明治以降は全町揃っての曳山巡行が少なくなり、特に昭和10年代中ごろから戦争の影響で長らく曳山巡行が途絶え、昭和40年代後半になってようやく2基が復興、再び全4基が揃ったのが平成10年代後半になってからという歴史的背景もあり、1日、2日の宵祭りである夜高行燈の練り廻しや引き合いのほうが有名で、毎年多くの観光客が訪れ盛大に行なわれる。
福野夜高祭は平成16年(2004年)7月16日に県の無形民俗文化財、4基の曳山は同年10月16日に市の有形民俗文化財に指定されている。また平成18年(2006年)に、「とやまの文化財百選(とやまの祭り百選部門)」に選定され、平成26年(2014年)10月には、福野夜高保存会が地域文化功労者文部科学大臣表彰を受賞した〔「地域文化功労文科大臣表彰 福野夜高保存会」北日本新聞 2014年10月31日35面〕。
平成27年(2015年)4月には、南砺市の各祭礼で庵屋台を持ち、庵唄を継承している4団体が集まり、地方、謡い手の技術向上・育成、継承保存を目的に、「南砺市庵唄伝承保存活動協議会」を立ち上げた。また南砺市も支援のため補助金を交付する〔「庵唄伝承に協議会設立 南砺の住民ら 一線奏者が指導人材育成」北日本新聞 2015年5月2日24面〕。
* 所属する祭礼団体: 城端神明宮春季祭礼〔城端曳山祭〕(城端)、宇佐八幡宮春季祭礼(福光)、よいやさ祭り(井波)、福野神明社春季祭礼〔福野夜高祭〕本祭(福野)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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