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甲イカ ( リダイレクト:コウイカ目 ) : ウィキペディア日本語版
コウイカ目[こういかめ]

コウイカ(、甲イカ)は(イカタコオウムガイが属する)頭足の、コウイカ海洋生物である。最近の研究によると、コウイカは無脊椎動物の中でももっとも知能が高い部類に属する〔 - テレビ放送〕。さらに、全身に占める脳のサイズが無脊椎動物の中で最も大きいと指摘されている〔。
"cuttlefish" という名前は、古英語の ''cudele'' に由来するかもしれない。その語はさらに、座布団や睾丸を意味する1400年代のノルウェー語 ''koddi''、およびコウイカの形状を小袋と文字通り表現した中世ドイツ語 ''kudel'' から由来している。"fish"が付くため、英語圏では魚と誤解する者もいる。では、コウイカが驚いた時に呼吸管から排出する独特の茶色い顔料を得るため、コウイカは珍重された。それゆえ、ギリシャ語ラテン語で軟体動物の呼吸管 (siphon) を指す ''sepia''(のちのイタリア語の ''seppia'')は、英語で顔料の一種であるセピアを指すようになった。
コウイカの外套膜の後端は丸いドーム状になっており、外套膜の全側縁もしくは後ろ寄りに丸い耳形のヒレを持つ。体内に殻(イカの骨)があり、大きなW型の瞳孔を持つ。また8本の触手と2本の触腕を持ち、それらには捕食を確実にするための小歯状突起がついた吸盤がある。コウイカの一般的な大きさは15-25cmであり、最も大型の種となるオーストラリアコウイカでは外套膜が50cm、体重10.5kgに達する〔Reid, A., P. Jereb, & C.F.E. Roper 2005. Family Sepiidae. ''In:'' P. Jereb & C.F.E. Roper, eds. ''Cephalopods of the world. An annotated and illustrated catalogue of species known to date. Volume 1. Chambered nautiluses and sepioids (Nautilidae, Sepiidae, Sepiolidae, Sepiadariidae, Idiosepiidae and Spirulidae)''. FAO Species Catalogue for Fishery Purposes. No. 4, Vol. 1. Rome, FAO. pp. 57–152.〕。
コウイカは徹底した肉食であり、食べるのは小型の軟体動物甲殻類タコ環形動物のたぐい、および他のコウイカである。コウイカを捕食するのはイルカサメ、魚、アザラシ、および他のコウイカである。コウイカの寿命はおよそ1〜2年である。
== 解剖学 ==

=== イカの骨 ===

コウイカは、背部の外套膜の内側に退化した内在性の殻〔 として、イカの骨と呼ばれる内部構造を持っている。形は一般に舟形だが、種によっては発達の悪い軟甲だったり(ダンゴイカ)、全く欠くもの(ヒメイカ)もある〔。イカの骨はコウイカが浮力を得られるよう多孔質で通水性を持ち、外套膜内の内臓からの分泌物をもとに形成され〔、炭酸カルシウムでできている。多室構造〔に仕切られた内部の気体と液体の比率を、腹側の連室細管 (:en:siphuncle) を通じて変えることによって、浮力は調整される。イカの骨の形状、大きさ、表面の凹凸や模様は種によって異なる。イカの骨はコウイカに固有のものであり、近縁種のツツイカからコウイカを区別する特徴のひとつである。その加工性や耐熱性から宝石職人や銀細工師は伝統的にイカの骨を小さな品物の鋳型に使ってきた。今日では、パラキートなどペット用の鳥のカルシウム源となる良質な餌として知られている。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「コウイカ目」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cuttlefish 」があります。




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