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由仁軌道（ゆにきどう）とは、かつて、室蘭本線由仁駅から長沼市街地を結ぶ計画を立てた、鉄道会社および、その鉄道路線（未成線）である。 == 沿革 == 1924年（大正13年）に、奥山啓〔北海道種苗農具（株）専務取締役『人事興信録』1928年 （国立国会図書館デジタルコレクション）〕ら有志は室蘭本線由仁駅から長沼市街地を結ぶ鉄道を計画した〔既に1922年（大正11年）ごろ由仁 - 長沼間で乗合自動車が運行されていた。所要時間は30分で一日平均二十余名だった。降雪期になると馬橇を使用していたという。〕。同年測量を開始し、1926年（大正15年）5月6日に路線敷設の特許を下付された。当初ガソリン機関車を使用した軌間762mmの併用軌道を計画していた。1928年（昭和3年）になり資本金20万円で由仁軌道株式会社（本社札幌、社長青柳楢吉〔資産不詳、職業会社員「調査書（北海道庁）」『長恵鉄道・自昭和二年至昭和六年』12頁〕〔勇払電燈専務取締役『日本全国諸会社役員録. 第31回』 。浜益電気社長（未開業）『電気事業要覧. 第16回』 、『北海道人名辞書』 （国立国会図書館デジタルコレクション）〕 ）を設立〔『日本全国諸会社役員録. 第37回(昭和4年)』 （国立国会図書館デジタルコレクション）〕し、動力を蒸気機関車、軌間を1067mmに改めると〔「起業目論見記載事項変更ノ件」『由仁軌道、行船人車軌道、芽室軌道（一）・自明治四十四年至昭和十一年』78-79頁〕、10月に工事を始めた〔「工事着手届」『由仁軌道、行船人車軌道、芽室軌道（一）・自明治四十四年至昭和十一年』119頁〕。しかし昭和金融恐慌のさなかであり、4000株の払い込みが不調で資金不足に陥り〔昭和10年時点で払込額76,095円『地方鉄道及軌道一覧 : 附・専用鉄道. 昭和10年4月1日現在』 （国立国会図書館デジタルコレクション）〕、1929年（昭和4年）には工事は中止となる。1939年（昭和14年）12月になって、正式に会社は解散した。 なお由仁軌道終点から北海道鉄道 (2代) 島松停車場（のち北広島停車場に変更）までの延長線を計画し1926年（大正15年）に鉄道免許を申請した長恵鉄道は発起人の中に由仁軌道関係者の青柳楢吉と奥山啓の名が見られたが1930年（昭和5年）に失効している 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「由仁軌道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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