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環境可能論 : ミニ英和和英辞書
環境可能論[かんきょうかのうろん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [わ, かん]
 【名詞】 1. circle 2. ring 3. link 4. wheel 5. hoop 6. loop
環境 : [かんきょう]
 【名詞】 1. environment 2. circumstance 
: [さかい]
 【名詞】 1. border 2. boundary 3. mental state 
: [か]
  1. (n,n-suf) passable 
可能 : [かのう]
  1. (adj-na,n) possible 2. practicable 3. feasible 
: [よく, のう]
  1. (adv,n,vs) being skilled in 2. nicely 3. properly 4. well 5. skillfully 6. thoroughly
: [ろん]
 【名詞】 1. (1) argument 2. discussion 3. dispute 4. controversy 5. discourse 6. debate 7. (2) theory 8. doctrine 9. (3) essay 10. treatise 1 1. comment

環境可能論 : ウィキペディア日本語版
環境可能論[かんきょうかのうろん]

環境可能論(かんきょうかのうろん、Possibilism)は、自然環境人間に可能性を与える存在であり、人間が環境に対して積極的に働きかけることができるとする地理学概念である〔荒木俊幸"環境のはなし "ARK Weekly Essay 20(G04)(福井工業高等専門学校環境都市工学科ウェブサイト内)、2005年2月7日(2011年8月16日閲覧。)〕。フランス地理学者ポール・ヴィダル・ドゥ・ラ・ブラーシュが、ドイツの地理学者・フリードリヒ・ラッツェル環境決定論に対して唱えた学説であり、地理学の基本的な概念となった〔今井『改訂増補 人文地理学概論<上巻>』(2003):5ページ〕。
== 概要 ==
ブラーシュは、自然の持つ可能性とそれを利用する人間に着目し、環境は人類の活動に対して可能性の場を提供しているだけに過ぎない、と述べた〔。環境から可能性を引き出し、現実のものとするか否かは人間次第である〔。環境軽視にも見えるが、ブラーシュは環境の制約力を認めた上で、地域歴史的・社会的要因の重要性も強調したのである〔青野 編『大学教養 人文地理学(再訂版)』(1970):7 - 8ページ〕。この説はフランスのジャン・ブリュンヌらに影響を与え〔、地誌的モノグラフ地域地理学の発展を促した〔杉浦ほか『人文地理学―その主題と課題―』(2005):38ページ〕。ブラーシュの影響力は大きく、ブラーシュ以後の地理学者の大部分はブラーシュの直弟子か弟子であると言われている〔青野 編『大学教養 人文地理学(再訂版)』(1970):9ページ〕。その1人にリュシアン・フェーブルがおり、師・ブラーシュの説を環境可能論と名付け正当化し、ラッツェルの説を環境決定論とした〔杉浦ほか『人文地理学―その主題と課題―』(2005):37 - 38ページ〕。したがって、ブラーシュが自身の立場を環境可能論と呼んだわけではないし、フェーブルはブラーシュの生前に可能論・決定論という分類を公表していない〔。
環境可能論を平たく言えば、自然条件A,B,C(A≠B≠C)を満たす地域a,b(a≠b)があった場合、地域aではDという人間活動が行われ、地域bではEという人間活動が行われる(D≠E)、という主張が環境可能論である。地域aではD、地域bではEとなる理由は人文科学的な要因に求められる〔クラヴァル『現代地理学の論理』(1975):79ページ〕。環境決定論では、自然条件A,B,Cを満たす地域が複数あったとしても、すべての地域で同じ人間活動が見られる、と主張する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「環境可能論」の詳細全文を読む




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