翻訳と辞書
Words near each other
・ 琉球王府
・ 琉球王族
・ 琉球王朝
・ 琉球生命
・ 琉球生命保険
・ 琉球病院
・ 琉球県
・ 琉球石油
・ 琉球石灰岩
・ 琉球神道
琉球神道記
・ 琉球税関
・ 琉球空手
・ 琉球立法院
・ 琉球競馬
・ 琉球精神病院
・ 琉球紬
・ 琉球群島
・ 琉球育英会
・ 琉球臨時中央政府


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

琉球神道記 : ミニ英和和英辞書
琉球神道記[りゅうきゅうしんとうき]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たま, きゅう]
 【名詞】 1. globe 2. sphere 3. ball
: [かみ]
 【名詞】 1. god 
神道 : [しんとう]
 【名詞】 1. Shinto 
: [き]
 (n,n-suf) chronicle

琉球神道記 : ウィキペディア日本語版
琉球神道記[りゅうきゅうしんとうき]
琉球神道記(りゅうきゅうしんとうき)は琉球王国に渡った倭僧の袋中良定が著した書物である。神道記と題しているが、むしろ本地垂迹を基とした仏教的性格が強い書物となっている。また、薩摩藩が侵攻する以前の琉球の風俗などを伝える貴重な史料でもある。
== 概要 ==
本書は後述のような構成を持って書かれているが、『古代文学講座11 霊異記・氏文・縁起』〔『古代文学講座11 霊異記・氏文・縁起』1995年6月〕ではこの構成について、仏教をインド・中国から説明し、さらに琉球伽藍の本尊仏を説明、最終巻で琉球の神祇に顕れた本地垂迹を説明することにより、琉球の神祇が真言密教と深く関係していると説くことを意図し、書かれたものだと述べている。以上の様な内容のため、神道記とは題しながらも、琉球の神祇について書かれているのは最終の巻第5のみとなっている。
本書は大きく2種類に分類することができる。第1は袋中良定の自筆した京都五条の袋中庵に所蔵されている稿本、第2はその後作られた版本である。『書物捜索 上』〔『書物捜索 上』1978年11月〕によれば、稿本と版本では以下の点が異なっている。
#稿本と版本では序文に記述された本書の執筆動機が異なる。(詳細は後述する成立を参照)
#本文中に少々の相違があり、稿本では巻第5に「鹿嶋明神事」、「諏訪明神事」、「住吉明神事」の3条が無い。
#稿本の奥書には、版本に無い部分がある。
また、『古代文学講座11 霊異記・氏文・縁起』〔では、本書に袋中良定の直接見聞したと思われる記事が散見されることから、本書の記事が袋中良定の聞書的な性格を持つものだと考察している。このため、後の時代の書物と本書の記事を比較することで琉球における風俗の変遷を知ることができる貴重な史料となっているとし、その例として『琉球国由来記 巻2』の「石奉行」の条と本書巻第5の「公廨(きがい)の袖結の事、又、鉢巻の事」の条にある「袖結」を挙げ〔本書では身分の高い人物に逢った際の礼儀として「両ノ袖ヲ結テクビニカク」と言う作法があると記しているが、『琉球国由来記 巻2』の「石奉行」の条では、この作法が康熙8年(1669年、和暦では寛文9年)から公事で禁止されたとある。〕、更にこの他にも興味深い記事は多いと述べている。
東恩納寛惇が著した「中山世鑑中山世譜及び球陽」〔『琉球史料叢書 第5』1962年7月に所収。〕では、『中山世鑑』の「琉球開闢事」にある「天より下った男女が子をなしたのが国の始まり」と言う記述が、本書巻第5にある「キンマモン事」の記述より取ったことは疑いが無く、本書が『中山世鑑』編纂の際の資料とされたと述べている。
『琉球国由来記 巻11 密門諸寺縁起』〔『琉球史料叢書 第1』1962年6月に所収。 〕においても「天久山大権現縁起」や「普天満山三所大権現縁起」に「見神道記」の記述があるなど、同巻の数箇所で本書を参照したことが示唆されており、密門諸寺縁起の編纂にあたっては参考文献とされていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「琉球神道記」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.