翻訳と辞書
Words near each other
・ 水龍
・ 水龍剣
・ 氵
・ 氶
・ 氷
・ 氷 (Xファイルのエピソード)
・ 氷 (アルバム)
・ 氷あそび
・ 氷あられ
・ 氷と炎の歌
氷と炎の歌のテーマ
・ 氷と炎の歌の世界
・ 氷と炎の歌の用語集
・ 氷と炎の歌の登場人物
・ 氷と炎の歌の諸名家
・ 氷のくちびる
・ 氷の上に立つように
・ 氷の世界
・ 氷の世界 (アルバム)
・ 氷の世界 (テレビドラマ)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

氷と炎の歌のテーマ : ミニ英和和英辞書
氷と炎の歌のテーマ[こおりとほのおのうたのてーま]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [こおり, ひ]
 【名詞】 1. ice 2. hail
: [ほむら, ほのお]
 【名詞】1. flame 2. blaze
: [うた]
 【名詞】 1. song 2. poetry 
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

氷と炎の歌のテーマ : ウィキペディア日本語版
氷と炎の歌のテーマ[こおりとほのおのうたのてーま]

氷と炎の歌のテーマ(こおりとほのおのうたのテーマ)では、ジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズである氷と炎の歌の中で追及される、いくつかのテーマについて述べる。2014年末現在で五部まで刊行されており、最終的には七部で完結する予定である。小説に基づき、HBOドラマシリーズゲーム・オブ・スローンズが放映されている。
『氷と炎の歌』の物語は、ウェスタロスと呼ばれる大陸と、エッソスと呼ばれる大陸を主とした架空世界を舞台としている。物語には3つの主要な筋があり、次第に絡み合うようになる。諸名家によるウェスタロスの王座を巡る争い、ウェスタロスの国境となる巨大な氷の〈壁〉の北での〈異形〉と呼ばれる脅威の増大、13年前の別の内戦で殺された王の娘であるデナーリス・ターガリエン(デーナリス・ターガリエン)のウェスタロスへの帰還と玉座を求める野望である。なお、ドラマシリーズでは内戦は17年前に起きたことになっている。
本シリーズからは以下のテーマが批評の対象になっている:魔法と現実、政治と社会、倫理の多面性、暴力と死、性表現、アイデンティティー、フェミニズム、宗教、そして食である。
:''本シリーズの第1部から第3部には岡部宏之による旧版と、酒井昭伸による新訳語を用いた改訂新版が存在し、両版の間では多くの名称の日本語訳が変更されているため、以下においては新訳語を用い、最初に使用された箇所では括弧内に旧訳語を示す。''
==魔法と現実==
作者は当初、『氷と炎の歌 』の物語を描くに当たって、魔法の一切出て来ない歴史改変小説を書こうとしていたが、結局は魔法の色彩の強い作品とすることを選んだ〔。しかし、ハイ・ファンタジーのジャンルでは魔法を慎重に用いるべきであると、筆者は信じている〔〔。また、真に効果的な魔法とは、馴染みがないというだけの単に進んだ技術やありきたりの呪文などではなく、人間の理解力を超えてはるかに異質であり、危険である力を代表すべきだと考える〔。魔法は、頻繁に使われるからではなく、その定義そのものによって魔法的であるべきだ〔と言う。物語において魔法の存在は次第に大きくなっていくが、他の多くのファンタジーのようにあからさまに使われるわけではない〔。本作品における多くの種類の魔法が、実はただ一つの謎の超自然力の現れであることが次第に明らかになる〔。
登場人物は、世界の自然的な性質だけを理解しており、〈異形〉(〈異形人〉)のような魔法的存在は彼らの理解力を超える〔。ウェスタロスの顕著な特徴の一つは、長く不規則な季節の存在である〔。ファンはこれを説明する科学的理論をいくつも生み出したが、マーティンは、科学的な理由ではなく超自然的でファンタジー的な理由が背景にあると強調する〔。夏は成長、豊穣、喜びを象徴する季節であり、冬は生存のために闘う暗い時を象徴する〔。もう一つの魔法的存在のドラゴンに関しては、人間とは異質な存在にすることを望んだため、会話をするドラゴンは描かないとマーティンは決めていた〔。マーティンはドラゴンをいわば核抑止力のように考えており、デナーリス・ターガリエンはドラゴンの飼い主として、世界で最も強力な人間となる。現代の核保有国と比較することで、武器が破壊を行うだけでなく、改革、改善そして建設をもたらすものであることを描く〔。
本質的に、すべての虚構は真実から乖離している。そこでマーティンはせめて虚構の核となる部分では何らかの現実を反映すべきだと考える。魔法や呪術ではなく、剣による争いや戦争や政治的陰謀を強調することで、ファンタジーというよりは歴史小説のような印象を与えようとする〔。別々の文学ジャンルであるはずのファンタジーとリアリズムの融合が〔称賛されている〔。魔法は登場人物の生きる世界の周辺部分にだけ残り、不思議なものというよりは恐ろしいものである。これは栄光につつまれた善と悪との戦いというより、封建社会に押しつぶされる人生についての物語である。この物語はファンタジーでありながら読者の期待に背き、読者が行ってみたいような世界を描くのではなく、時には読者が慣れ親しんだ現実にいやらしい位近いものになる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「氷と炎の歌のテーマ」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.