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機能安全 : ミニ英和和英辞書
機能安全[きのうあんぜん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [き, はた]
 (n) loom
機能 : [きのう]
  1. (n,vs) function 2. facility 3. faculty 
: [よく, のう]
  1. (adv,n,vs) being skilled in 2. nicely 3. properly 4. well 5. skillfully 6. thoroughly
安全 : [あんぜん]
  1. (adj-na,n) safety 2. security 
: [ぜん]
  1. (n,pref) all 2. whole 3. entire 4. complete 5. overall 6. pan 

機能安全 : ウィキペディア日本語版
機能安全[きのうあんぜん]
機能安全(きのうあんぜん、)は「監視装置や防護装置などの付加機能によるリスク低減策」であり、安全方策(安全を確保する為の考え方)の1つである。人間、財産、環境などに危害を及ぼすリスクを、機能や装置の働きにより、許容可能なまでに低減する一つのやり方である。JIS C 0508(IEC 61508)は「被制御機器(EUC)及び被制御機器制御系の全体に関する安全のうち、電気・電子・プログラマブル電子安全関連系及び他のリスク軽減措置の正常な機能に依存する部分〔JIS C 0508-4:2012(IEC 61508-4)〕」と定義している。自動車の機能安全規格ISO 26262は、機能安全の対象を「電気電子(E/E)システムの機能不全のふるまい」
に限定している〔ISO 26262:2011〕〔日本自動車研究所 機能安全(ISO 26262) 〕。→#自動車の機能安全
電気・電子・プログラマブル電子(Electrical・Electronic・Programmable Electronic)は、E/E/PE(またはE/E/PES)という略号を使用している。
機能安全は、本質安全という考え方と対比して説明される事ある。例えば踏切では、列車道路を通行する車輌等との事故の危険がある。安全を確保する為に交差しないというのが本質安全に基づいた考え方である。立体交差にするというのは、事故の原因が少なくなるので、機能安全の考え方を適用したものと言える。立体交差で鉄道が上か自動車道が上かで、物の落下や柵のつけ方によって事故の被害の大きさが変動することからも立体交差が本質安全ではないことが分かる。踏切に警報機遮断機を設置するというのも、事故の可能性は無くなりはしないが、これらの機能や装置の働きにより、許容可能なまでに危険を低減できるので、機能安全の考え方を適用したものと言える〔いまさら聞けない 機能安全入門 〕。
== 概要 ==
プラント発電所機械鉄道医療機器家電システム安全を担保するためには、先ずは人間、財産、環境などへ危害を及ぼすハザード(危険源)を特定し、リスクを見積りし、リスクを評価する。その結果、リスクが許容できない場合はリスクを許容可能なまでに低減することが必要である。リスク低減の手順は、一般に3ステップメソッドト呼ばれる手順を踏んで行われる〔ISO/IEC GUIDE 51:2014〕。

*ステップ1:本質的安全設計によるリスク低減
 *構造の変更などによるリスク低減(本質安全)

*ステップ2:ガード及び保護装置によるリスク低減
 *監視装置や防護装置などの付加機能によるリスク低減(機能安全)

*ステップ3:使用上の注意喚起やオペレータの訓練などによるリスク低減
 *警告標識、表示、警告信号、警告装置
 *使用のための指示(取扱説明書、使用情報、訓練情報)
多くの危険源は、形状・材質、電気騒音、衝撃、振動、化学的(化学物質)、生物学的(微生物など)、放射線などである。これら危険源を構造的変更によって小さくすることによって、人や環境、財産へのリスクを低減することが本質安全である。また、プラント発電所機械鉄道医療機器家電システムなどは、摩耗劣化によって、いつかは必ず故障する。故障を低減するために、信頼性の高い部品を使ったり、保全保守)を行うことが品質マネジメント(品質管理)である。
一方、監視装置や防護防止などの付加機能により危険源から人や環境を空間的・時間的に遠ざけることによって、リスクを低減することが機能安全である。しかし、監視装置や防護装置などの付加機能も、いつかは必ず故障する。故障してもリスクが小さくなるようにコントロールすることも機能安全のリスク低減策の1つである。例えば、誤動作の防止や機能不全の防止がこれにあたる。この誤動作の防止や機能不全の防止に対して、故障したら止まるというようなフェイルセーフが対策の1つとなる。
このように、機能安全には2つの側面がある。前者を「機能による安全」、後者を「機能の安全」と分類している例がある〔
また、監視装置や防護装置にハードウェア・ソフトウェアの故障(バグ)が入り込むことを回避することも、機能安全のリスク低減策の1つである。マネジメントしたり、第三者へ客観的説明を可能とする証拠として文書を残したり、アセスメントしたり、監査することが製品の全ライフサイクルで要求される。これらを機能安全マネジメントという。
この監視装置や防護装置などの付加機能は、E/E/PE(マイコンとソフトウェア、ASIC、FPGAも含む)で実現される場合が一般的である。つまり、機能安全とは、狭い意味では、E/E/PEによるリスク低減策である〔IEC 61508〕。言い換えると、機能安全とは、システムの安全を確保する機能を持つ安全系をE/E/PEによって構成する場合に、リスクを許容目標へ軽減する考え方である〔日本規格協会 機能安全 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「機能安全」の詳細全文を読む




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