翻訳と辞書
Words near each other
・ 権天使
・ 権天文博士
・ 権太坂
・ 権太坂和泉線
・ 権太山
・ 権太楼
・ 権奕
・ 権威
・ 権威に訴える論証
・ 権威主義
権威主義体制
・ 権威主義政府
・ 権威主義的パーソナリティ
・ 権威的
・ 権威筋
・ 権威者
・ 権守
・ 権官
・ 権実相対
・ 権宮司


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

権威主義体制 : ミニ英和和英辞書
権威主義体制[けんいしゅぎ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [けん, ごん]
  1. (n,n-suf) authority 2. the right (to do something) 
権威 : [けんい]
 【名詞】 1. authority 2. power 3. influence 
権威主義 : [けんいしゅぎ]
 (n) authoritarianism
: [ぬし, おも]
 【名詞】 1. owner 2. master 3. lover 4. god 
主義 : [しゅぎ]
 【名詞】 1. doctrine 2. rule 3. principle 
: [ぎ]
 【名詞】 1. justice 2. righteousness 3. morality 4. honour 5. honor 
体制 : [たいせい]
 【名詞】 1. order 2. system 3. structure 4. set-up 5. organization 6. organisation 
: [せい]
  1. (n,n-suf,vs) system 2. organization 3. organisation 4. imperial command 5. laws 6. regulation 7. control 8. government 9. suppression 10. restraint 1 1. holding back 12. establishment 1

権威主義体制 ( リダイレクト:権威主義 ) : ウィキペディア日本語版
権威主義[けんいしゅぎ]

権威主義(けんいしゅぎ)とは、権威に服従するという個人や社会組織の姿勢、思想、体制である〔小学館>国語辞典>大辞泉 〕〔三省堂>国語辞典>大辞林 〕。権威主義の対義語は、その非理性的な面に焦点を当てれば理性主義が、独裁的・専制的・全体主義的な面に焦点を当てれば個人主義民主主義がそれに相当する。
政治学では、非民主主義の思想や運動や体制の総称でもあり、各種の独裁主義専制主義全体主義などが含まれる。権威主義的な政府統治では、政治権力が1人または複数の指導者に集中しており、その指導者は典型的には選挙されず、排他的で責任を負わない恣意的な権力を持つ〔http://www.britannica.com/EBchecked/topic/44640/authoritarianism〕。
== 政治学 ==
政治学上の用法では、権威主義体制とは非民主的な体制の総称であり、通常は独裁専制全体主義などを含むが、権威主義体制を民主主義体制と全体主義体制の中間とする立場もある〔「政治学・行政学の基礎知識」(堀江湛、2007年)340p〕〔「政治学の基礎」(加藤秀治郎、2002年)195p〕。
権威の語源はラテン語の「auctoritas」で、古代ローマに遡り、その意味は「保証、所有権、担保」であり、他動詞的に用いられる言葉である。権力と権威に差異を求めるとすれば、それは前者が強制、後者が自発的服従であることにあると考えられる〔『岩波哲学・思想事典』(廣松渉編集、1998年岩波書店)「権威」の項目〕。
権威者に同意しないことは大多数の人々から反逆であると看做される。支配者にとって権威主義は権力の正統性がなくとも統治を可能とするため、近代以前の支配者は常に権威主義の確立に努めた。したがって近代以前の政治体制は全て権威主義的支配体制であったといえる〔世界大百科事典(平凡社)「権威主義」の項目〕。自由平等といった概念が広まった近代以降の支配者は全国民を相手に統治する必要に迫られ、権力の正統性の根拠なしの統治は困難となったため、権威主義的支配体制の維持は難しくなった。しかし国民主権を基礎にしながらも権威主義が現れる場合もあり、その代表格がナチズムファシズムであるとされる〔。権威主義は被支配者の思考様式であるから民主制の機構を採用している国においても現れることがある〔。
権威を強調する体制は、権威を軸にしたヒエラルキーを形成してエリート主義を持ち、実質的な権力や階級として固定化する場合もあるが、その権威以外の既存の権力関係(場合により身分、貧富、人種・民族など)を超越または無効ともするため、大衆や従来の被支配層などの広い支持を得る場合もある。
権威主義または権威主義的と呼ばれる、歴史上で主要な思想・組織・体制の例には以下がある。
*近代以前
 *前近代の支配体制は全てが権威主義であった〔世界大百科事典(平凡社)「権威主義」の項目〕。以下は一例にすぎない。
  *長老制(伝統社会)
  *神政政治
  *プラトンの国家論 - 民主主義を衆愚政治と批判し、哲学者による統治を唱えた
  *ローマ皇帝 - 元老院から「アウグストゥス」(権威者)の称号を与えられ、権力者の執政官などを兼任・推薦する
  *ローマ教皇 - カトリック教会の最高権威として、権力者の国王を承認する
*近代以降
 *ベニート・ムッソリーニファシズム - 古代ローマ独裁官の復活を掲げた
 *アドルフ・ヒトラーナチズム - 民主主義を批判し、指導者原理を掲げた
 *フランキスモ
 *ポルトガルおよびブラジルでのエスタード・ノヴォ
 *戦前の日本の支配形態〔丸山真男、 未来社 「現代政治の思想と行動」 内 , ’ 軍国支配者の精神形態 ’〕〔イアン・ブルマ、「戦争の記憶 日本人とドイツ人」、TBSブリタニカ、1994年、211ページ〕(ただし、選挙は行われている)
 *ケマル・アタテュルク - 圧倒的なケマルのカリスマに依存した統治は後に「ケマル主義」と呼ばれトルコ共和国の政治の基本路線となった
 *マルクス・レーニン主義 - 職業革命家により構成される前衛党による一党独裁を掲げ、共産党が国家や政府や軍を指導するとした
 *北朝鮮 - 独自の主体思想先軍政治を掲げる
 *李承晩率いる第一共和国朴正煕率いる第三共和国第四共和国維新体制)、全斗煥率いる第五共和国時代の韓国の大統領制
 *ビルマ式社会主義 - 形式的に一党独裁であったが、実際には国軍を国家の中心と定めており、実際に国軍の権限の強化に努めた。
 *王制社会主義 - 1960年代のカンボジアシアヌーク国王の下、急進的な左翼革命を否定し、漸進的な社会主義政策を行なった。
 *第三世界開発独裁
 *イスラーム共和制 - 神政政治の1種。宗教上の権威であるイスラーム法学者(ウラマー)が最高指導者となり、その指導の下で大統領などが権力者となる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「権威主義」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Authoritarianism 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.