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松本藩 : ミニ英和和英辞書
松本藩[まつもとはん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [まつ]
 【名詞】 1. (1) pine tree 2. (2) highest (of a three-tier ranking system) 
: [ほん, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 
: [はん]
  1. (n,n-suf) fiefdom 2. domain (precursor to current prefectures) 

松本藩 : ウィキペディア日本語版
松本藩[まつもとはん]

松本藩(まつもとはん)は、江戸時代信濃国に存在した。藩庁は松本城延宝年間の人口は90,000人。
== 藩の前史 ==
戦国時代、松本は信濃守護小笠原氏の支配下に置かれていた。しかし小笠原長時武田晴信に敗れたため、以後は武田家の支配下に置かれた〔田中『シリーズ藩物語 松本藩』、P10〕。元亀4年(1573年)4月に信玄が亡くなると後継者の勝頼天正3年(1575年)5月の長篠の戦いで大敗し、次第に織田信長徳川家康の攻勢の前に追い詰められた。天正10年(1582年)2月には勝頼の妹婿である木曾義昌が離反したことにより武田家は瓦解し、3月に勝頼は自害して武田家は滅亡。信長は義昌の功績を認めて松本領を与えられた〔。
しかし3ヵ月後の6月に本能寺の変が起こって信長が横死〔。旧武田領では武田旧臣による反乱が勃発し、義昌は松本を放棄して木曽に籠もった。このため松本は軍事的・政治的空白地帯になり、地侍が自立に向けて動き出した〔。信長没後の信濃は家康・上杉景勝北条氏直ら周辺列強国の草刈場と化し(天正壬午の乱)、松本の地侍は旧主長時の実弟小笠原洞雪斎を景勝の支援を得て府中に迎え、7月2日には深志城に入った〔田中『シリーズ藩物語 松本藩』、P11〕。しかし洞雪は主体性がなく、景勝が派遣した上杉重臣の傀儡であったため、地侍は洞雪を見限った〔〔『信濃史料』15巻では洞雪は梶田と八代の言いなりでないがしろにして邪曲のこと多く、輿望に違いければとある。〕。
地侍は家康の支援を得て長時の息子貞慶を迎えた〔。貞慶には多くの地侍が味方し、7月17日に洞雪は抗戦をあきらめて開城した〔田中『シリーズ藩物語 松本藩』、P12〕。この時、深志城を松本城と改めた〔。
8月、木曾義昌が家康と手を結んで松本に攻め込んできたため〔、貞慶は家康から離れて木曾軍を破り、所領安堵状や宛行状を連発して自立の傾向を強めた〔田中『シリーズ藩物語 松本藩』、P13〕。だが天正11年(1583年)に貞慶は赤沢氏、塔原氏などを殺害し、三村氏や西牧氏らは粛清を恐れて逃亡した〔。これらは武田信玄の侵攻の際に小笠原家を裏切った諸氏であり、貞慶の復讐だったとされる〔。このため、筑北地方で上杉景勝と戦うも大敗した〔田中『シリーズ藩物語 松本藩』、P14〕。
家康は貞慶の動向を見て、小笠原氏に所領安堵して味方につけ、貞慶も家康に嫡子秀政を人質として差し出し、家康は秀政を重臣の石川数正に預けた〔。しかし小牧・長久手の戦い後の天正13年(1585年)11月に数正が家康の下から出奔して豊臣秀吉の下に走った際、秀政も貞慶も秀吉の下に走った〔。ところが貞慶は名族小笠原家の血筋を鼻にかけて秀吉の出自を貶めるような発言をしたため〔『信府統記』では凡下卑賤の人、彼の猿冠者と貞慶が発言したとある。〕、家臣らが再びの滅亡を恐れて秀政のみを名代として秀吉と拝謁させた〔田中『シリーズ藩物語 松本藩』、P15〕。
以後は秀政が事実上の当主となり、天正15年(1587年)3月に秀吉の仲介で家康の下に帰参し、翌年12月に秀政は正式に家督を継いだ〔田中『シリーズ藩物語 松本藩』、P16〕。天正17年(1589年)1月には家康より正式に安曇郡筑摩郡の松本領を安堵され、8月には家康嫡子松平信康の娘を正室に迎えて小笠原氏は徳川家での地位を確立した〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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