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最善の利益 : ミニ英和和英辞書
最善の利益[さいぜん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さい]
  1. (n,pref) the most 2. the extreme
最善 : [さいぜん]
 【名詞】 1. the very best 
: [ぜん]
 【名詞】 1. good 2. goodness 3. right 4. virtue 
: [り]
 【名詞】 1. advantage 2. benefit 3. profit 4. interest 
利益 : [りえき]
  1. (n,vs) profits 2. gains 3. (political, economic) interest 
: [やく, えき]
  1. (n,n-suf,vs) gain 2. benefit 3. profit 4. use 5. advantage 6. being beneficial (useful, profitable, valuable)

最善の利益 ( リダイレクト:子どもの最善の利益 ) : ウィキペディア日本語版
子どもの最善の利益[こどものさいぜんのりえき]
子どもの最善の利益(こどものさいぜんのりえき)または最善の利益は、子ども福祉に関する広い範囲の問題を決定するために、ほとんどの裁判所が準拠する原則である。国際人権条約の一つである「児童の権利に関する条約」に於いて基本原則として掲げられて以降、障害のある人の権利条約ジョグジャカルタ原則に於いても採用されている。
子どもの福祉に関する問題のうちで、非常に重要なものは、子どもがどの親と暮らすかということであり(イギリス法における居住を参照)、非同居親や後見人やその他の人との交流(かつては面会と呼ばれていた)の頻度であり、子どもへの支援の問題である。多くの人は何が子どもの最善の利益であるかを決める客観的な基準は無いので、それを決めるのは主観的な理念であると考えている。しかしながら国際人権法ないし国際人権条約に於いては、例えば「障害のある人の権利に関する条約」では手話点字の学習も含めた「合理的配慮」による教育を受ける権利、「ジョグジャカルタ原則」ではインターセックスの当事者である児童が充分なインフォームド・コンセントが受けられる年齢に達するまで医学的手術から保護されることを「子どもの最善の利益」の一つとして明記している。
== 歴史 ==
最善の利益の原則を採用したことは、20世紀における公共政策の変化を反映している。最善の利益の原則は、国親parens patriae の一つの形態であり、アメリカ合衆国においては、同様に主観的な母親優先の原則tender years doctrineと置き換わって採用された。最善の利益の原則は、子どもは傷つきやすく回復しにくいので子どもの生活環境のいかなる変化も子どもの福祉の観点から決定されるべきだという考えを基にしている。
アメリカ合衆国では、1900年代の初めまでは、子どもは家財であり父親の個人的財産であると考えられていた(別の司法制度では、子どもは決して家財であると考えられていない)。それゆえ、子どもの福祉に関する決定については、他の誰の発言よりも、父親の決定権が勝っていた。その後、多くの州では、その状態から、子どもの世話をする人として母親を選択する状態に移行した。そして最終的に1970年代には、子どもの利益を、いずれの親の利益や、養育親や義理の親の利益よりも重視する状態に移行した。多くの裁判所では、養育者として母親の伝統的な役割を重視し続けるので、養育と金銭の紛争に対してこの原則を適用する際に、裁判所は歴史的に母親を好む傾向がある。それで、父親の権利を主張する者は、子どもの最善の利益とは実は母親の最善の利益であると批判し、父親は子どもの世話をして子どもに栄養を与える能力が低いと根拠なく決めつけられることに反対している。
「子どもの最善の利益」の原則は、祖父母のように親以外の者が、子どもとの交流の命令を裁判所に求める時に時々用いられる。親以外の者との交流に「子どもの最善の利益」の原則を用いることは、自分が好きなように子どもを育てるという養育親の基本的な権利を侵害していると主張する親もいる。Troxel v Granville , 530 US 57; 120 S Ct 2054; 147 LEd2d 49 (2000).

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「子どもの最善の利益」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Best interests 」があります。




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