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斬馬刀 : ミニ英和和英辞書
斬馬刀[ざんばとう]
【名詞】 1. (MA) zanbato 2. a type of long sword
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斬馬刀 : [ざんばとう]
 【名詞】 1. (MA) zanbato 2. a type of long sword
: [うま]
 【名詞】 1. (1) horse 2. (2) promoted bishop (shogi) 
: [かたな, とう]
 【名詞】 1. sword 2. saber 3. sabre 4. knife 5. engraving tool
斬馬刀 : ウィキペディア日本語版
斬馬刀[ざんばとう]

斬馬刀(ざんばとう:、満州語:sacimri loho)とは、中国で用いられていた長柄武器、もしくはその名で通称された大型の刀剣である。
また、近年では創作物の影響で日本刀の一種である「大太刀」がこれと混同される事が多い(後述)。
== 歴史 ==

前漢時代には「斬馬剣()」と呼ばれる長柄武器が存在していることが文献に残されている。これは長寸の両刃の剣に長い柄を付けたもので、『漢書』にもこの名を持つ刀剣が登場している〔『漢書』巻六十七 「朱雲伝」及び『漢書』巻九十九 「王莽伝」〕。漢代において皇帝の権力(王権)の象徴であった「尚方宝剣()」もこの斬馬剣の様式であったと伝えられている。
の時代には更に長い柄に身幅の広い片刃の刀身を取り付けたものに発展し、「大刀」〔日本の打刀の様式の一つである「大小拵の「大刀」とは別のものである。
なお、「大刀」は日本に伝えられて薙刀の祖になったともされる。〕と呼ばれるようになった。大刀は身巾が広く刀身が比較的短いものと、身巾はそれほどでもないが刀身の長いものとに分岐して発展し、後者は「眉尖刀」と呼ばれるようになった〔眉尖刀は日本にも似た形状の武器が存在し、同じく「眉尖刀」と呼ばれているが、日本のものは中国におけるものと比べると刀身が大身で身巾が広く、柄も含めた全体の長さが短い。このために「日本式眉尖刀」と呼び分ける場合もある。〕。これら「大刀」や「眉尖刀」は斬馬剣と同様に騎馬兵と戦うためにも用いられた。代には長くほとんど反りのない片刃、もしくは両刃の刀身に両手で持つに十分な長さの柄があるものが「陌刀」の名で用いられ、これも騎馬兵と戦うために用いられた。
これらの長柄武器、もしくは大型・長寸の刀は、時代が下って代の頃には、「斬馬剣」に倣って「斬馬刀」と通称されることが一般的となった。
代に中国沿岸に来襲した倭寇は明の軍隊が用いるものよりも遥かに長い片刃の刀を使って明軍を苦戦させた、と明の将軍である戚継光が『紀効新書』に記載しており、また豊臣秀吉の朝鮮出兵の際には日本軍が柄の長い長尺の刀で明軍の騎兵を苦戦させた、と記録されており、李氏朝鮮議政府領議政首相〔現在の大韓民国であれば国務総理にあたる役職。〕)であった柳成龍は、後に著書『懲毖録』の中で、碧蹄館の戦いにおいて明の将軍李如松率いる明軍騎兵が日本軍の長尺の刀で人馬ともに易々と斬り捨てられたことを記している。これらは日本の野太刀長巻であったと推測される。
この「倭の長く威力の大きい刀」は明の軍備に採り入れられ、日本より鹵獲、または交易を通じて入手されたもの、及び模倣して明で作られたものは「苗刀」と呼ばれて北虜(北方騎馬民族(モンゴル)との戦いの際に対騎馬用の武器として用いられ、これも「斬馬刀」と通称された。
これらの斬馬剣及び「斬馬刀」は、中国においては前漢の時代から代に入って歩兵用の火器火縄銃)が歩兵の主力装備となるまでは長らく用いられ、広く銃が用いられるようになっても連射のできない銃兵を騎馬突撃から援護するものとしては、代となって刺刀(中国語で「銃剣」の意)が普及するまでは使われていた。20世紀初頭、義和団の乱に際しても義和団の中に「斬馬刀」を用いている者がいたことが記録されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「斬馬刀」の詳細全文を読む




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