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形状記憶合金 : ミニ英和和英辞書
形状記憶合金[けいじょうきおくごうきん]
(n) shape memory alloy
===========================
: [けい, かたち, ぎょう]
  1. (suf) shape 2. form 3. type
形状 : [けいじょう]
 【名詞】 1. shape 2. form 
形状記憶合金 : [けいじょうきおくごうきん]
 (n) shape memory alloy
: [じょう]
  1. (n,n-suf) shape 
: [き]
 (n,n-suf) chronicle
記憶 : [きおく]
  1. (n,vs) (1) memory 2. recollection 3. remembrance 4. (2) storage 
: [ごう]
 【名詞】 1. go (approx. 0.18l or 0.33m) 
合金 : [ごうきん]
 【名詞】 1. alloy 
: [きん]
  1. (n,n-suf) (1) gold 2. (2) gold general (shogi) (abbr) 
形状記憶合金 : ウィキペディア日本語版
形状記憶合金[けいじょうきおくごうきん]
形状記憶合金(けいじょうきおくごうきん、)は、ある温度(変態点)以下で変形しても、その温度以上に加熱すると、元の形状に回復する性質を持った合金で、この性質を形状記憶効果(SME)という。
== 概要 ==
形状記憶合金は、変態点以上の温度では、変形を受けてもすぐさま元の形状を回復する性質を持ち、この変形範囲(→弾性)は鋼などを使う通常のばね等に比べてはるかに広い。この性質を超弾性という。このため、特に変態点が常温以下の合金のことを指して、超弾性合金と呼ぶ場合がある。
この合金は、チタンニッケルの合金が一般的であるが、その他にも-マンガン-ケイ素合金(→鉄系形状記憶合金)など、様々な素材で作られている。組成を変更することで任意の温度以上になった場合に、あらかじめ設定した形状に変形する性質(マルテンサイト変態)から、様々な分野での応用がみられる。
このような合金の性質が確認されたのは1951年のことで、1970年代頃から利用が研究され始めた。しかし実用化が始まったのは1980年代に入ってからのことで、以後機械工学分野から医療分野にまで応用されている。
似たような温度による変形という性質を持つものではバイメタルがあるが、こちらは熱による膨張率の異なる金属同士を張り合わせた素材で、必ずしも合金ではなく、またあらかじめ設定した形状に変形するのではなく、膨張率の差から設計された所定の範囲内で反りが発生するという点で異なる。
形状記憶合金は金属結晶構造の10%以内の曲がり(歪み)に対して、所定の温度を加えると弾性を発揮、元の形状に戻ろうとする性質を発揮する。ただし金属結晶構造が変わってしまうほどの極端な変形、または結晶構造が崩れるほどの高温を加えると、この弾性が損なわれ可塑性により、その時の形状が「記憶」されてしまう。
この場合の記憶は一般に言う所の「情報の保持」とはやや異なるが、金属の結晶構造が原型という情報を保持しているという点で、一種の記憶媒体でもあるといえよう。
温度で制御可能な形状記憶合金の他に、磁性による制御が可能な強磁性形状記憶合金も存在する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「形状記憶合金」の詳細全文を読む




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