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幾何光学 : ミニ英和和英辞書
幾何光学[きかこうがく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ほとほと]
  1. (adv) quite 2. greatly
幾何 : [きか]
 【名詞】 1. geometry 
: [なん]
  1. (int,n) what 
: [ひかり]
 【名詞】 1. light 
光学 : [こうがく]
 【名詞】 1. optics 
: [がく]
 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge 

幾何光学 : ウィキペディア日本語版
幾何光学[きかこうがく]
幾何光学(きかこうがく)とは、波動性量子性その他を無視して、光の進むの性質のみを幾何学的に研究する光学の分野である。
光学機器設計に重要な位置を占める。光の波長が、(光学系のサイズに比べて)極端に小さい場合の現象を取り扱う。
== 歴史 ==
古代ギリシアにおいては視覚に関する眼の役割に対し能動的な見方と受動的な見方とが対立していた。 眼が受容器官に過ぎないとする見方は原子論者やエンペドクレスによって唱えられていたが、プラトンは眼球から放射が出ているとする能動的な見方を主張した〔Park pp.35,39–43.〕〔Plato, ''Timaeus,''(プラトン『ティマイオス』)45b–e.〕。 この能動的な見方では、眼は穏やかな炎を持ち、そこから放たれた放射と外部の日光と接触することで視覚が得られるのだとする。 エウクレイデス(ユークリッド)やプトレマイオスはこの眼の能動的な見方に基づいて、視線が直進と反射屈折を行うとした幾何光学を作り出した〔Park pp.53–70.〕。
こうした幾何光学を大きく発展させたのは、古代ギリシアの思想を受け継いだアラビアにおいてであった。 10世紀のイブン・アル=ハイサム(アルハゼン)は『光学』を著し、徹底的な実験的検証によって光と眼の役割を明らかにした。 例えば、光が直進することを明らかにするために、壁に注意深く計測したいくつもの穴を穿ち、反射してきた光や朝の赤い光などさまざまな光で検証を行った。 また眼の解剖によって視覚像は外部の対象から発せられる光線によるものとし、レンズの特性も詳細に研究することによって、エウクレイデスの幾何学を正しく反転させて、反射や屈折の幾何学を明確にした。 また現在でいうカメラ・オブスクーラの原理を用いて、日食の像を小さな穴を介して投影してみせた〔Park pp.76–87. Pesic pp.19–20.〕。
こうしたアル=ハイサムの業績は、その後のヨーロッパでの光学の発展に大きな影響を与えた。 最も早期には13世紀ポーランドのヴィテロが典拠に触れることなくアル=ハイサムの議論を紹介している。 同じころロジャー・ベーコンもその著作でこのアル=ハイサムの『光学』の成果を繰り返したが、それは能動的な眼の見方と受動的な見方が混在したものであった。 ヨーロッパで『光学』の完全な翻訳が出版されたのは16世紀になってからである〔Park pp.107–111,119–121. Pesic pp.23–24.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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