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山内義雄 : ミニ英和和英辞書
山内義雄[やまのうち よしお]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [やま]
 【名詞】 1. (1) mountain 2. (2) pile 3. heap 4. (3) climax 5. critical point 
: [うち]
 【名詞】 1. inside 
: [ぎ]
 【名詞】 1. justice 2. righteousness 3. morality 4. honour 5. honor 
: [おす]
 【名詞】 1. male (animal) 

山内義雄 : ウィキペディア日本語版
山内義雄[やまのうち よしお]

山内 義雄(やまのうち よしお、1894年3月22日 - 1973年12月17日)は、フランス文学者。長く早稲田大学ほかの教職を務め、また、多くの訳業を遺した。日本芸術院会員。
== 生涯 ==
1894年(明治27年)、父通義、母テウの次男として、東京市牛込区(現在の東京都新宿区市谷田町に生まれた。父は初代の陸軍砲工学校長を務めた陸軍大佐であった。暁星小学校・同中学校を経て、1911年(17歳)、東京外国語学校仏語科に進んだ。中学時代、永井荷風上田敏の訳詩によりヴェルレーヌボードレールを知り、原書を輸入して読み、また、作歌・詩作も試みた。
1915年(大正4年)(21歳)、東京外国語学校を卒業し、法学部に入って、急逝までの1年余、文学部上田敏教授の講義を聴き、直接の薫陶も受けた。1918年経済学部に移ったが、1921年、ポール・クローデル大使が来日することを知って東京帝国大学仏文科専科に転じ、また、東京外国語学校講師を務めた。1922年、東京帝国大学を退学し、1923年、東京外国語学校講師を辞した。
26歳上のクローデルとは紹介されて相知り、フランス語の才能を認められて、1927年初めの離日まで繁く行動を共にし、舞踊劇『女と影』(1922年、帝国劇場)、詞華集『百扇帖』(1927年、新潮社)など、大使の滞日作品の出版、上演に尽力した。「完全なフランス語を話す青年」と評されたと言う。
1922年(大正11年)28歳、刊行されたロジェ・マルタン・デュ・ガールの『チボー家の人々 第1部 灰色のノート』の翻訳をただちに始めた。1923年、アンドレ・ジッド狭き門の完訳を初めて上梓した。日本にジッド・ブームを引き起こした名訳と言われる。
1924年(30歳)、アテネ・フランセ教授となった。 鎌倉市長谷に移転した。1927年、吉江喬松教授に招かれ、早稲田大学の教職に就いた。1928年、鎌倉市笛田へ移った。
1932年(昭和2年)38歳、『女人芸術』誌の同人、小池みどりと結婚し、のちに2女2男を得た。1935年、東京市牛込区(現在の東京都新宿区新小川町同潤会江戸川アパートへ移った。
1938年(44歳)、『チボー家の人々 第一部 灰色のノート』を白水社より出版した。以後1940年の『第7部 父の死』まで刊行し、広く読まれたが、戦争の激化により中断を余儀なくされた。
1941年、レジオン・ドヌール、シュヴァリエ勲章を贈られた。1945年8月1日の空襲で、八王子市郊外に疎開してあった蔵書を焼かれた。1946年、アテネ・フランセを辞した。
1950年(56歳)、『チボー家の人々 第7部 1914年夏』を出版し、それにより日本芸術院賞を受けた。翌々年『第8部 エピローグ』の刊行を終えた。続いて、ジュール・ロマンの『善意の人々』の完訳を宿願としたが、その一部『ヴェルダン』の上梓のみに終わった。
1958年(64歳)、白百合短期大学講師を兼ねた。1964年(70歳)、早稲田大学教授を定年退職し、翌年、白百合短期大学教授となった。1966年、日本芸術院第2部の会員に選ばれた。1968年、カトリック教会の洗礼を受けた。
1971年(77歳)、初めてフランスへ旅した。
1973年(昭和48年)(79歳)、肺がんにより没し、八王子の上川霊園に葬られた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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