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存覚 : ウィキペディア日本語版
存覚[ぞんかく]

存覚(ぞんかく)は、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての浄土真宗である。父は覚如、弟は従覚。錦織寺四代。
存覚は、初期浄土真宗における優れた教学者で、父覚如を助けて浄土真宗の教線拡大に尽力したが、本願寺留守職や東国における門徒への対応などをめぐり対立し、2度の義絶と和解が繰り返された。和解後も本願寺別当職を継承しなかった。
存覚は終生にわたり教化活動に力を注ぎ、佛光寺了源への多数の聖教書写を初め、関東や陸奥国近江国備後国などで多くの布教活動を行った。
== 生涯 ==
年齢は、数え年。日付は、文献との整合を保つ為、旧暦(宣明暦)表示(生歿年月日を除く)とし、南北朝時代の元号は、北朝(京都)で表記する。
* 正応3年6月4日(1290年7月11日〔)、本願寺三世覺如の長男として、生まれる。幼名は、「光日麿」(「光刀丸」とも)。
* 永仁5年(1297年)前伯耆日野親顕の猶子となる。
* 乾元2年・嘉元元年(1303年)、14歳で奈良に遊学し、東大寺出家受戒し、「興親」と名乗る。興福寺の慶海・実伊・良寛に教えを受ける。
* 嘉元2年 1304年比叡山延暦寺で受戒、尊勝院玄智に入門する。
* 嘉元3年(1305年)、日野俊光の猶子となり、名を「光玄」と改める。十楽院有職となる
* 延慶2年(1309年)、毘沙門谷証聞院にて修学。
* 延慶3年(1310年)、毘沙門谷証聞院より大谷の覚如のもとに帰り、父を補佐して門弟の教化に務めた。
* 応長元年(1311年)、越前・大町専修寺の大町如道三門徒派開基)に「教行信証」を講述する。
 * この年、親鸞五十回忌。
* 正和3年(1314年)、覚如、病身のため、大谷廟堂の留守職を移譲される。
* 正和5年(1316年)、室に「奈有」を迎える。
* 文保元年(1317年)、親鸞自筆の『観無量寿経集註』〔集註、「しっちゅう」と読む。〕『阿弥陀経集註』を書写。
* 元応2年(1320年)、長男「光祖」(第2子、後の南禅寺首座)生まれる。
* 元亨元年(1321年)、覚如により「大谷廟堂」を寺院化され、「本願寺」と号する。寺院化に伴い、留守職は、住持職を含めた別当職となる。
* 元亨2年(1322年)、留守職の血脈継承と東国門徒に対する意見の相違により、覚如に義絶される。
* 元亨4年(1324年)、了源の求めにより『浄土真要鈔』、『諸神本懐集』、『持名鈔』を著わし、付与する。
* 同年、『破邪顕正鈔』、『女人往生聞書』を著わす。
 * 元徳2年(1330年)〔佛光寺の自伝には、元応2年(1320年)に、山科から汁谷(現:京都国立博物館付近)に移建したとされる。〕、了源は、「山科興正寺」〔佛光寺派では、山科興正寺の開基を配流先の越後より戻った親鸞とするが、通説は、親鸞は京都には戻らず東国(関東)布教に向っているため、了源の草庵が発展し寺格化したものと考えられている。〕を汁谷(澁谷)に移建し、寺号を「佛光寺」と改める。
* 正慶元年(1332年)、鎌倉大倉谷に移住する。
* 正慶2年/ 元弘3年(1333年)、鎌倉を出て、近江瓜生津の仏光寺に向う。
* 建武元年(1334年)、四男「綱嚴」生まれる。(後に慈空の養嗣となり、名を「慈観」と改め、錦織寺五代となる)
 * 建武2年(1335年12月8日、了源、伊賀の七里峠にて賊に襲撃され、入滅。
* 建武4年(1337年)、備後にて『顕名鈔』を著わす。
* 建武5年(1338年)、備後国府にて法華宗と対論、『決智鈔』、『法華問答』、『報恩記』、『至道抄』、『選択註解抄』を著わす。
* 暦応元年(1338年)、覚如に義絶を赦免され、別当職に復職。
* 康永元年(1342年)、覚如に再び義絶される。
* 康永2年(1343年)、『教行信証』に延書をする。
* 観応元年(1350年)、覚如に再び義絶を赦免される。
 * 観応2年(1351年1月19日、82歳にて父 覚如示寂。
* 文和2年/正平8年(1353年)、数年間滞在していた六条大宮の坊舎を大谷の今小路(京都常樂臺)に移転し、以後そこに住す。
* 応安6年(1373年3月22日〔)、84歳にて示寂。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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