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国鉄TR10形台車 : ミニ英和和英辞書
国鉄TR10形台車[こくてつ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [くに]
 【名詞】 1. country 
国鉄 : [こくてつ]
 【名詞】 1. national railway 
: [てつ]
 【名詞】 1. iron 
: [けい, かたち, ぎょう]
  1. (suf) shape 2. form 3. type
: [だい]
  1. (n,n-suf) (1) stand 2. rack 3. table 4. (2) support 5. (3) belt 6. (4) counter for machines, incl. vehicles 
台車 : [だいしゃ]
 【名詞】 1. push car 2. flatcar 3. bogie 
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

国鉄TR10形台車 : ウィキペディア日本語版
国鉄TR10形台車[こくてつ]

国鉄TR10形台車(こくてつTR10がただいしゃ)は、日本の鉄道院が開発した鉄道車両台車の一形式である。
== 概説 ==

1907年10月の鉄道国有法施行による大私鉄の国有化と、これに伴う組織改組で1908年に成立した内閣鉄道院は、今後の車両製造について規格統一の必要に迫られた。そのため、様々な検討が実施され、鉄道作業局時代の設計を基本としつつ買収各私鉄の設計の長所を導入する形で今後の車両設計を行うことが決定された。そして1910年、以後の輸送計画や建設計画の基準となる鉄道院基本形客車の設計が完成した。
この基本形客車には当初、台車として1909年鉄道院新橋工場で設計された明治42年式4輪ボギー台車が採用された。これは鉄道作業局時代末期に新橋工場で設計された明治41年式4輪ボギー台車〔神戸工場製と新橋工場製の2種が存在した。共に軸距2,143mm(7フィート)で一見同様の形状であったが、関西鉄道の基本大型台車の設計をほぼそのまま流用した前者と、新橋工場が新規に設計した後者では軸箱守周辺の構造が異なっていた。なお、神戸工場製は同工場が製造した最後の台車である。〕の軸距を延長してより大型の車体に対応可能としたもの〔軸距は8フィート(2,438mm)に延長され、側梁を構成する溝形鋼の高さが150mmから175mmに拡大された。なお、この軸距は後にメートル法施行で2,440mmを経て2,450mmに修正され、軽量化のため軸距を限界まで短縮した10系軽量客車用のTR50形が1955年に登場するまで、約半世紀にわたり国鉄客車の2軸ボギー台車の標準寸法として継承された。〕である。
この明治42年式4輪ボギー台車は、鉄道国有化前から実績のあった設計を拡大発展させたものであったが、部材中に輸入品の占める割合が大きく高価という問題があった。このため、これを1911年に改良した明治44年式4輪ボギー台車では車軸が国産のより大きな荷重に耐える仕様のものへ変更された。さらに、1912年に設計された明治45年式4輪ボギー台車では側梁の鋼材が国産品に切り替わってその取り付け高さが50mm引き上げられ、また釣り合い梁の強化が実施されるなど、車体側の仕様変化に合わせて順次改良を加えつつ、部材の国産化が強力に推進されていった。
また、これと平行して1912年製造のホデ6110形より、明治43年式台車〔基本構造は客車用の明治42年式4輪ボギー台車とほぼ同一で、横梁(トランサム)に主電動機支持架を追加したもの。〕として電車にもこの系統の台車の採用が開始された。従来は電車用台車は主電動機などの各種機器とセットで輸入品が採用されていたが、こちらも国産化の進展で国産標準設計台車への切り替えが企図されたものであった。もっとも、こちらは電車用としての主電動機装架の必要などから客車用とはやや異なる小改良〔電動車用は車輪間に主電動機が装架されるために基礎ブレーキ装置が客車用とは同一とできず、また主電動機の重量の約半分が荷重として加算されるため横梁が大幅に強化され、横梁と側梁の接合部も強化されている。〕を加えられており、電車の増備に合わせて明治45年式台車などが順次製造された。
これらはその名称が物語るとおり、当初は設計年次で形式区分されていた。しかしながら、この方式では電車用と客車用の区分が曖昧であるなど管理上不便であったため、鉄道院の後身である鉄道省1929年に台車の形式称号の整理を実施した。
この結果、同系統の構造を備えるこれら最初期の制式台車群についても改称が実施されたが、それぞれ構造面で大きな相違があったにもかかわらず、全て、電車用・客車用の区分無く一律に制式2軸ボギー台車のトップとなるTR10の名称が与えられている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「国鉄TR10形台車」の詳細全文を読む




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