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各人に各人のものを : ミニ英和和英辞書
各人に各人のものを[かくじんにかくじんのものを]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かく]
 【名詞】 1. each 2. every 
各人 : [かくじん]
 (n-adv,n-t) each person
: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1

各人に各人のものを : ウィキペディア日本語版
各人に各人のものを[かくじんにかくじんのものを]

各人に各人のものを」(かくじんにかくじんのものを、)は、ラテン語の表現 "Suum cuique" をドイツ語に訳したモットーである。そもそもはローマ法における正義の理念を表した慣用句で、各人にはそれぞれが応分に持つべきものを与える、といった含意で理解される。英語では "to each according to his merits" などと訳される。
後述のように、ナチス・ドイツ強制収容所スローガンに用いたことから、ナチズムを連想させる文言であると考えられている。
==歴史==

===古代===
もともとのラテン語の表現 (Suum cuique) は、古代ギリシアにおける正義の理念にまで遡るもので、「各人に各人の所有すべきものを」、「各人それぞれにふさわしいものを」といった意味で了解される。プラトンの『国家』には、「正義は、万人が自分のことに取り組み、他人のことに干渉しないときに達成される。」(4.433a)、「万人は能力と技量にしたがって事を為し、全体として国家と社会に奉仕する。また万人は己のもの(権利)を受け取り、己のもの(財産)を奪われない。」(433e)などと記されている。
このラテン語の表現を有名にしたのは、共和政ローマ期の政治家文筆家哲学者であったキケロ(紀元前106年 - 紀元前43年)が残した、「正義は万人それぞれにふさわしく与えられる」(『神々の本性について』''De natura deorum'', III, 38.)、「...ゆえに力は、困難と危機の際に現われるのであり、...正義は各自それぞれにふさわしく果たされる」(『善と悪の究極について』''De finibus bonorum et malorum'', V, 67.)、といった文言であった。
東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌス1世が集大成したローマ法大全 (Corpus Iuris Civilis) の第一部には、「守るべきは、各人それぞれが、正しく生き、打たれることがないということ (''iuris praecepta sunt haec: honeste vivere, old rum non laedere, suum cuique tribuere'')」(Inst. 1, 1, 3) とあり、ウルピアーヌスの説として「正義とは、万人にそれぞれのものを与えようとする確固たる恒久的な意思である ('Iustitia est constans et perpetua voluntas ius suum cuique tribuendi')」(「学説彙纂」1, 1, 10) が挙げられている。大全の執筆者であったトリボニアンは、大全の冒頭にこの語句を置いている。(Inst. 1, 1, 1)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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