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俯瞰図 : ミニ英和和英辞書
俯瞰図[ふかんず]
(n) bird's-eye view
===========================
俯瞰 : [ふかん]
 (n,vs) commanding a view of
俯瞰図 : [ふかんず]
 (n) bird's-eye view
: [ず]
  1. (n,n-suf) figure (e.g., Fig 1) 2. drawing 3. picture 4. illustration 
俯瞰図 ( リダイレクト:鳥瞰図 ) : ウィキペディア日本語版
鳥瞰図[ちょうかんず]
鳥瞰図(ちょうかんず、)は、地図の技法および図法の一種で、上空から斜めに見下ろしたような形式のものをいう。飛ぶ鳥の目からみたように見える、というのが鳥瞰の語義。建物や山などが立体的に描かれる。俯瞰パノラマともいう。
単なる平面図においては一定の限定された範囲を二次元上に正確に客観的に表示するのに対して、鳥瞰図では透視図法を使った三次元的な描画あるいはデフォルメ(誇張)が可能なため、目的に応じて下記のように制作者の主観や個性をともなう様々な表現ができる。
また、反対の(下から上を仰ぎ見る)視点は俯瞰(ふかん)に対して仰瞰(ぎょうかん)といい、あるいは鳥瞰に対して虫瞰(ちゅうかん:insect's eye view)図と言う視点や表現法も提案されている。
== 概要 ==
鳥瞰図は古くから様々なテーマで描かれている。

海外の歴史的な鳥瞰図としては、レオナルド・ダ・ヴィンチの「トスカーナ鳥瞰図」〔、ヤーコブ・バルバリ:it:Jacopo de' Barbari)の「ヴェネツィア鳥瞰図」(1500年)、アルトドルファーの「アレクサンドロス大王の戦い」(1529年)〔などがある。
日本の歴史的な名所や神社仏閣を描いた鳥瞰図としては、古くは春日大社を描いた奈良時代の「春日曼荼羅」〔植村李弘「鳥目絵の世界」『パノラマ地図の世界』15項~18項〕などがある。名所案内図としては、秋里籬島著、竹原春朝斎画「都名所図会」、斎藤月岑長谷川雪丹画「江戸名所図会」〔石川英輔、田中優子監修『江戸名所図絵』上15~上40項〕、葛飾北斎東海道名所一覧〔〔藤本一美「鳥瞰図とは何か?」『パノラマ地図の世界』96項~101項〕などがある。浮世絵にも鳥瞰図が描かれ、広重「江戸名所百景」の「深川洲崎十万坪」〔などがある。現存最古の鳥瞰図としては『東大寺領荘園図』〔吉成勇編『江戸時代「古地図」総覧』359項〕がある。
日本の江戸時代までの広域の景観を描いた鳥瞰図としては、室町時代狩野永徳の「洛中洛外図屏風」に代表される京都の景観、風俗を描いた各種の「洛中洛外図屏風」〔〔小澤弘「江戸図屏風とは」『江戸図屏風をよむ』4項~5項〕、江戸初期の建設途上の江戸の名所、風俗を描いた「江戸図屏風」〔〔森田晃一「水の都-江戸・藤京」『千代田から江戸が見える大江戸透絵図』32項~33項〕、江戸全景を描いた鍬形蕙斎の「江戸一目図屏風」〔 〔竹内誠、吉原健一郎監修『江戸の町並み景観復元図―御府内中心部』3項。〕〔 などがある。
明治時代以降から観光案内図が多く鳥瞰図で描かれるようになった〔。大正から昭和にかけて活躍した吉田初三郎によるものが知られる。鉄道、自動車の発達による大衆旅行ブームの広がりによりこうした観光案内図が盛んになった。カメラが発達していない時代に、絵葉書に描かれた観光地の鳥瞰図は旅の記念と土産として盛んになった〔金丸弘美「宮武外骨・パノラマ地図絵葉書コレクション」『パノラマ地図の世界』19項~22項〕。さらに遊園地テーマパーク博覧会などの会場案内などにも鳥瞰図を見ることができる。
現代では都市図、観光案内、商業地域の案内などが多数鳥瞰図で書かれている。日本では石原正の鎌倉絵図(春)、神戸絵図(夏)などがある。海外でも多数描かれている。ヘルマン・ボルマンのドイツ各地の鳥瞰図、ニューヨーク摩天楼図〔Hermann Bollmann『STAEDTEI,II』〕〔「万博のサンフランシスコ」(1894年)〔鯛ま庫ぶ霖かかぽ『パノラマ地図の世界」125項~131項〕、シカゴUSA〔などがある。
山岳鳥瞰図も多く描かれている。画家H・C・ベラン(:en:Heinrich C. Berann)(1915-1999)は世界の多数のパノラマ作品により名声を確立し〔森田芳夫「H.C.ベラン」『パノラマ地図の世界』102項~104項〕、多くの山岳図、海底地形図、国立公園図、都市図を描いた。日本でも五百澤智也などにより多くの山岳鳥瞰図が描かれている。
歴史の復元図を鳥瞰図で描かれているものもある。立川博章の江戸時代の江戸周辺の町並みを復元した「江戸鳥瞰図」のシリーズ〔立川博章「江戸の町を復元する」『パノラマ地図の世界』24項~29項〕〔などがある。
建築あるいは土木・都市計画の分野では「パース図:パースペクティブ図法」あるいは「透視図」(遠近法の項参照)の一作図技法であり、建築物やランドスケープ、都市計画などの完成予想図は、全体を一望できる鳥瞰図で描かれることも多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「鳥瞰図」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bird's-eye view 」があります。




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