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仮名手本硯高島 : ミニ英和和英辞書
仮名手本硯高島[かなでほんすずりのたかしま]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かり]
  1. (n,adj-no) temporary 2. provisional 3. informal 4. unauthorized 5. unauthorised 6. fleeting 7. assumed (name) 8. interim 9. acting 
仮名 : [かな, けみょう, かめい, かりな]
  1. (ok) (n) alias 2. pseudonym 3. pen name 4. nom de plume
仮名手本 : [かなでほん]
 (n) Japanese kana copybook
: [な]
 【名詞】 1. name 2. reputation 
名手 : [めいしゅ]
 【名詞】 1. expert 
: [て]
 【名詞】 1. hand 
手本 : [てほん]
 【名詞】 1. model 2. pattern 
: [ほん, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 
: [すずり]
 (n) inkstone
: [たか]
 【名詞】 1. quantity 2. amount 3. volume 4. number 5. amount of money 
: [しま]
 【名詞】 1. island 

仮名手本硯高島 : ウィキペディア日本語版
仮名手本硯高島[かなでほんすずりのたかしま]
仮名手本硯高島』(かなでほんすずりのたかしま)とは、歌舞伎の演目で忠臣蔵物のひとつ。安政5年(1858年)5月、江戸市村座にて初演。二代目河竹新七(河竹黙阿弥)作。鶴岡の社頭から始まり討ち入りまでを描く通し狂言で、全11冊に「大尾」をつけた12の場面からなっている〔吉田(2004) p164-165〕。初演以降、第十一冊「塩山の屋舗に土産の徳利」がもっぱら演じられており、以下これを中心に解説する。通称『赤垣源蔵』。なお外題にある「高島」は初演時に主役・赤垣源蔵を演じた四代目市川小團次の屋号を利かせたものである〔赤穂市総務部市史編さん室 『忠臣蔵第四巻』p676〕。
== あらすじ ==
執権高師直より受けた侮辱により、これを斬ろうと殿中で抜刀して果たせなかった塩冶判官は切腹、お家はお取り潰しとなり、判官の家臣大星由良助たちは師直を主君の仇と狙って討たんとしていた…と、この芝居の設定は『仮名手本忠臣蔵』をはじめとした「忠臣蔵もの」(赤穂事件)の世界に基づいている。
;第十一冊「塩山の屋舗に土産の徳利」
雪の積もる、十二月の冬の日。秋坂藩の家老塩山与左衛門の屋敷に、主の与左衛門が勤めを終えて帰ってきた。すると玄関前で家の中間が大酒を呑んでひどく酔っ払い、投げた雪玉が与左衛門につい当ってしまうが、与左衛門は寛大にもこれを許し下がらせる。与左衛門には中垣源蔵(史実の赤埴源蔵)という弟がおり、これが塩冶判官の家中となっていたがお取り潰しになって以来、浪人の身で毎日大酒をあおっていた。兄の与左衛門は酒を呑んで暴れる中間を見て、源蔵のことを思い出したのであった。
そういえばその源蔵が、しばらく塩山家に来ないが…と与左衛門が妻のさみや息子の与之助とくつろいで話をしていると、主君より再びの呼び出しを受けたので参上しようとするが、先ほど当てられた雪玉で小袖の袖が濡れていたのに気が付く。与左衛門は小袖を脱ぎ替え、また雪の降る中を出かけていった。
そのあとに与左衛門の弟の中垣源蔵が、そぼろななりで兄を訪ねに塩山邸にあらわれる。見れば手には風呂敷に包んだ酒入りの徳利を持っていて、兄与左衛門への進物だという。塩山家の若党や下女は日頃の酒癖の悪さを知っているので、箒を逆さに立てようかなどと密かに話し合うが、さみや与之助が源蔵の応対をする。源蔵は与左衛門がいつ戻るかわからないと聞いて残念がる。さみは源蔵がいつも金の無心に塩山家を訪れるので、そのことかとそれとなく聞くといやそうではない、じつはこのたびさる大名家に仕官が決まり、明朝その国許へ出立するので暇乞いに来たのだという。それはめでたい事と、さみは酒肴の用意をさせる。
と見ると、近くに立てた屏風に小袖がかけてあるのに源蔵は気付き、これはなにかと尋ねる。与左衛門が着物を濡らしたので乾かすためにかけてあるのだと聞くと、源蔵はその小袖をかけた屏風の前に与之助を座らせて、これを兄与左衛門のかわりとして酒を酌み交わし、また義理の姉であるさみともこれが別れと盃を交わした。だがその中で思わず涙をこぼすありさまに、さみや与之助は不審がる。源蔵はそれをまぎらわそうと、間近にあった書見台の『元服曽我』の謡本を見て、その一節「人は一代、名は末代」の部分を謡い、曾我兄弟の仇討ちの話によそえて与之助に親には孝、主君には忠義を尽すよう諭し、やがて七つの鐘を聞くと別れを惜しみながらも徳利を置いて帰っていった。
与左衛門が帰ってきた。与左衛門は源蔵が来て徳利を置いていったこと、また新たに仕官して明日出立することを聞く。そして盃を交わすなかに涙をこぼしていたこと、また仕官したというにも拘らずみすぼらしいなりをしていたこと…さらに曽我兄弟を引き合いに出して与之助に教え諭したことを聞いて与左衛門は、「そんならもしや」と次のようにつぶやいた。「彼れが宅は本所じゃな」

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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