翻訳と辞書
Words near each other
・ 不斉
・ 不斉アリル位アルキル化反応
・ 不斉中心
・ 不斉原子
・ 不斉反応
・ 不斉合成
・ 不斉地用タイヤ
・ 不斉増幅
・ 不斉炭素
・ 不斉炭素原子
不斉触媒
・ 不斉誘導
・ 不斉電位
・ 不料簡
・ 不断
・ 不断の斬新さ
・ 不断光院
・ 不断着
・ 不断経
・ 不断給餌


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

不斉触媒 : ミニ英和和英辞書
不斉触媒[ふせいしょくばい]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふ]
  1. (n-pref) un- 2. non- 3. negative prefix
不斉 : [ふせい]
 【名詞】 1. irregularity 2. unevenness 3. asymmetry 4. lack of uniformity
触媒 : [しょくばい]
 【名詞】 1. catalyst 

不斉触媒 : ウィキペディア日本語版
不斉触媒[ふせいしょくばい]
不斉触媒(ふせいしょくばい)とは有機化学において、不斉合成に用いられる触媒のことである。
== 遷移金属錯体触媒 ==
遷移金属錯体を触媒として用いる方法である。キラルな金属錯体はキラル配位子と金属の塩から合成することが可能であり、この錯体を用いて、一方のエナンチオマーを合成することができる。特に、不斉還元水素化)や不斉酸化を行う反応が良く知られている。この手法の先駆者としてウィリアム・ノールズは2001年にバリー・シャープレス野依良治らと共にノーベル化学賞を受賞した〔Nobel prize 2001 www.nobelprize.org Link or Link 〕。
ウィリアム・ノールズは還元反応の触媒であるウィルキンソン錯体に用いられていたアキラルな(キラルではない)トリフェニルホスフィン配位子をキラルなホスフィンに置き換えることで、均一系で扱える不斉触媒を初めて合成した。この手法は工業的なL-DOPAの合成の一段階目の還元反応に用いられた。
遷移金属錯体触媒を用いた反応の例を挙げる。
* BINAPはキラルなホスフィンであり、ルテニウムロジウムとの錯体アルケンの不斉水素化反応に用いられる(野依不斉水素化反応)。この手法は野依良治高砂香料工業により工業的なL-メントールの不斉合成まで展開された。野依のノーベル化学賞受賞はこの反応系を発見、発展させた功績による。
* 不斉酸化の例としてバリー・シャープレス香月勗らにより開発されたアリルアルコールのジヒドロキシ化およびエポキシ化反応がある。この方法は香月・シャープレス酸化として知られ、シャープレスのノーベル化学賞受賞はこの功績による。香月らはその後サレン錯体を用いた不斉酸化を展開させた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「不斉触媒」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.