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三大奇書 : ミニ英和和英辞書
三大奇書[さんだいきしょ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [み]
  1. (num) three 
奇書 : [きしょ]
 (n) unusual book
: [しょ]
 【名詞】 1. penmanship 2. handwriting 3. calligraphy (esp. Chinese)

三大奇書 : ウィキペディア日本語版
三大奇書[さんだいきしょ]

三大奇書(さんだいきしょ)は、日本推理小説・異端文学史上における『黒死館殺人事件』・『ドグラ・マグラ』・『虚無への供物』の3作品を指す。竹本健治の『匣の中の失楽』を加えて「四大奇書」と呼ぶ場合もあるが、それに異論を唱える人もいる。中国における奇書という言葉は本来面白い、優れた書物という以上の意味はないが、日本では奇抜な、幻惑的なというニュアンスが加わることが多く、ここでの用法では特にその傾向が強い。
== 推理小説三大奇書 ==

=== 三大奇書 ===

* 夢野久作ドグラ・マグラ』(1935年)
* 小栗虫太郎黒死館殺人事件』(1935年)
* 中井英夫虚無への供物』(1964年) - 初刊時は「塔晶夫」名義
日本推理小説で、上に挙げた3作品は「日本探偵小説界の三大奇書」〔日本の推理小説界で「三大奇書」および「四大奇書」という言葉が使われた古い例としては、二上洋一「日本探偵小説界の三大奇書と言えば、小栗虫太郎創る所の「黒死館殺人事件」、更には、夢野久作これを描く「ドグラ・マグラ」、次いで、塔晶夫こと中井英夫が生み出した「虚無への供物」を指し、更に又、「幻影城」主、島崎博編集長の言葉によれば、若きノヴェリスト竹本健治の「匣の中の失楽」を入れて、日本探偵小説四大奇書と呼ぶのだそうな。」(竹本健治『匣の中の失楽』(双葉文庫、2002年10月)p.663より引用、初出:『幻影城』1978年10月号、初出時は金田一郎名義)〕、「日本異端文学史上の三大偉業」〔松山俊太郎による講談社文庫版『匣の中の失楽』(1983年)の解説では、『黒死館殺人事件』、『ドグラ・マグラ』、『虚無への供物』が「日本異端文学史上の三大偉業」とされており、「三大偉業の精華を綜合することが、『匣の中の失楽』を執筆する、公的な目的」だったとされている。〕、「日本探偵小説の三大巨峰」〔笠井潔「竹本健治の『匣の中の失楽』を読むと、ごく自然に、日本探偵小説の三大巨峰をなす『黒死館殺人事件』、『ドグラ・マグラ』、『虚無への供物』といった作品のことを連想してしまう。」(『週刊読書人』1984年2月6日号より)〕、「日本の本格探偵小説の三巨峰」〔笠井潔「完全犯罪としての作品」(初出:『幻想文学』9号(1984年12月))より(『物語のウロボロス』(筑摩書房、1988年)に所収)〕、「日本アンチミステリの三大巨篇」〔『ミステリ・ベスト201 日本篇』(新書館、1997年)収録の、村上貴史による「匣の中の失楽」紹介文では「日本アンチミステリの三大巨篇」とされている。また、同じ紹介文で『匣の中の失楽』について「第四の奇書と呼ばれることもある本書だが、(後略)」と書いている。〕などと呼ばれている。
斎藤愼爾〔「夢野久作の『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』に比肩する巨大な癲狂院を、あえて戦後の現実のなかに構築したこの長編は、ポーに始まる推理小説の最後の墓碑銘とまで賞讃・畏怖されてきました。」(『中井英夫作品集』(三一書房、1969年10月刊)の内容案内に掲載された「刊行のことば」より(創元推理文庫『中井英夫全集 1 虚無への供物』p.744に掲載のものより引用))〕と埴谷雄高〔間接的な証言としては、以下のものがある。寺田裕「今、手元に文献がないので正確な引用はできないが、たしか埴谷雄高は、わが国探偵小説のベスト3として、『ドグラ・マグラ』『虚無への供物』『黒死館殺人事件』を挙げていたと記憶する。これらの作品が、長い空白の後、一九七〇年代初期に異端の文学として再評価されたことはご存知の方も多いだろう。」(『幻影城』1979年1月号、「五色殺戮「匣の中の失楽」論」より)〕により日本文学の「黒い水脈」と唱えられ、後に「アンチ・ミステリー」と称されることになった

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「三大奇書」の詳細全文を読む




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