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一切衆生悉有仏性 : ミニ英和和英辞書
一切衆生悉有仏性[いっさいしゅじょう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [いち]
  1. (num) one 
一切 : [いっさい]
  1. (n-adv,n) all 2. everything 3. without exception 4. the whole 5. entirely 6. absolutely 
一切衆生 : [いっさいしゅじょう]
 (n) all living creatures
: [せつ]
  1. (adj-na,n) eager 2. earnest 3. ardent 4. kind 5. keen 6. acute
: [しゅう]
 【名詞】 1. masses 2. great number 3. the people 
衆生 : [しゅじょう]
 【名詞】 1. living things 2. the people
: [せい, なま]
  1. (adj-na,n,adj-no) (1) draft (beer) 2. draught 3. (2) raw 4. unprocessed 
: [う, ゆう]
  1. (n,vs) possession 
: [ほとけ]
 【名詞】 1. Buddha 2. merciful person 3. Buddhist image 4. the dead 
仏性 : [ぶっしょう, ほとけしょう]
 (n) the Buddha nature

一切衆生悉有仏性 ( リダイレクト:仏性 ) : ウィキペディア日本語版
仏性[ぶっしょう, ほとけしょう]
仏性(ぶっしょう)とは、の性質・本性のことで、主に『涅槃経』で説かれる大乗仏教独特の教理である。「覚性かくしょう」とも訳される。また『法華経』では、仏種ぶっしゅ「仏に成る種」、『勝鬘経』では、如来蔵にょらいぞうなどと、さまざまな表現がされるが、基本的に仏性と同じ意義である。
仏教では、この仏性を開発かいほつし自由自在に発揮することで、煩悩が残された状態であっても全ての苦しみに煩わされることなく、また他の衆生の苦しみをも救っていける境涯を開くことができるとされる。この仏性が顕現し有効に活用されている状態を成仏と呼び、仏法修行の究極の目的とされている。
==宗派による見解の違い==

===歴史的な流れ===
仏教全体として「すべての衆生が仏性を持つ」という統一見解はなく、以下のように宗派により見方は異なっている。
まず、原始仏教の時代には仏性という観念はまだなかった。
釈迦入滅後、根本分裂が起こり、またAD100年ごろには枝末分裂しまつぶんれつが起こり、両派あわせて20前後の部派仏教が成立した。この当時の部派仏教では、誰でもが悟れるのか、あるいは一部の人しか悟れないのか、などという様々な議論が起こった。
上座部仏教(南伝仏教)では、この穢れた世界(娑婆世界、穢土)に生まれて苦しみを受けるのは煩悩によるものであると捉え、出家して厳しい戒律を保つことによって煩悩を断ち切り阿羅漢になることを目的とする。煩悩を断尽すると自然と身から火が出て消滅し二度と生じないとされる〔この究極の解脱を灰身滅智けしんめっちと呼ぶ。〕。
これに対して、大乗仏教(北伝仏教)では、阿羅漢小乗とみなして、その上の尊格に仏を立てた。また大乗仏教の教理では、誰もが救われることを主眼に置き、出家はもちろん在家でも救われると考えられ、誰もが仏になれる可能性があるとした。つまり衆生に仏性があるという考え(如来蔵思想)が生まれた。
仏性について、特に積極的に説いたのは、初期大乗仏教の経典『法華経』である。それ以前の経典では成仏できないとされていた部類の衆生にも二乗成仏・女人成仏・悪人成仏などが説かれた。さらに、その後成立した『大般涅槃経』では、一切の衆生に仏性が等しく存在すること(一切衆生悉有仏性いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)が説かれた。
しかしどの仏典でも同様に説かれたわけではなく、さらに時代を下った後期に成立した大乗経典であり、法相宗が所依とした『解深密経』などでは、衆生には明らかに機根の差があるため誰もが成仏できるわけではない、『法華経』が一乗を説くのは能力のない衆生が意欲をなくすのを防ぐための方便である、と説いた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「仏性」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Buddha-nature 」があります。




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