翻訳と辞書
Words near each other
・ ローマ王
・ ローマ王国
・ ローマ現代アート美術館
・ ローマ環状線、めぐりゆく人生たち
・ ローマ略奪
・ ローマ略奪 (410年)
・ ローマ略奪 (546年)
・ ローマ略奪 (曖昧さ回避)
・ ローマ皇帝
・ ローマ皇帝一覧
ローマ皇帝群像
・ ローマ県
・ ローマ硬貨
・ ローマ神
・ ローマ神殿
・ ローマ神話
・ ローマ空港
・ ローマ空港・ウィーン空港・同時テロ事件
・ ローマ空港・ウィーン空港同時テロ事件
・ ローマ筆記体


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ローマ皇帝群像 : ミニ英和和英辞書
ローマ皇帝群像[ろーまこうていぐんぞう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
皇帝 : [こうてい]
 【名詞】 1. emperor 
: [みかど]
 【名詞】 1. (1) emperor (of Japan) 2. mikado 3. (2) (the gates of an) imperial residence 
群像 : [ぐんぞう]
 【名詞】 1. sculptured group 
: [ぞう]
  1. (n,n-suf) statue 2. image 3. figure 4. picture 5. portrait 

ローマ皇帝群像 : ウィキペディア日本語版
ローマ皇帝群像[ろーまこうていぐんぞう]
ローマ皇帝群像』(ローマこうていぐんぞう、)は、117年から284年にかけてのローマ皇帝および簒奪者たちの伝記集で、ヒストリア・アウグスタと呼ばれるケースも多い。
同書は「Scriptores Historiae Augustae」として知られる6人の歴史家(アエリウス・スパルティアヌス、ユリウス・カピトリヌス、ウルカキウス・ガッリカヌス、アエリウス・ランプリディウス、トレベッリウス・ポッリオ、フラウィウス・ウォピスクス)らが、ローマ時代に執筆した歴史書が原本であるとされている。だが本当の著者が誰であるのか、何時書かれた歴史書なのか、その信憑性を疑問視する指摘が古くから行われている。
加えて同書に対する批判として、内容の多くに誇張や誤りが含まれている点が挙げられる。こうした「ヒストリア・アウグスタ」の誤った記述の中には、全く根拠の無い虚偽まで含まれている。
これらの明白な問題を抱える歴史書にもかかわらず、「ヒストリア・アウグスタ」は現在もローマ史の研究者にとって好む好まないを問わず、参照せざるを得ない重要史料の一つに留まっている。何故なら同書が記述する時代の歴史書の多くが散逸してしまっており、信憑性が疑わしくとも同書を用いざるを得ないという側面があるからである。
==概要==

===著作名と伝記の範囲===
本来、「ヒストリア・アウグスタ」は1603年にアイザック・カゾボンという人物が、ミラノ1475年に出版された初版を再編幕した際に改題した物である〔David Magie, Introduction to the Loeb translation, p. xi.〕。元となった原本は前述の通り、古代ローマ時代の人物によって書かれたとされるが、実際に編纂された時代や地域は不明である。少なくとも西ローマ帝国崩壊後の6世紀から10世紀に掛けて幾つかの文献で引用された形跡が残っている〔Magie, pp. xxiv-xxv.〕。アエリウス・スパルティアヌス、ユリウス・カピトリヌス、ウルカキウス・ガッリカヌス、アエリウス・ランプリディウス、トレベッリウス・ポッリオ、フラウィウス・ウォピスクスら「6人の著者」は記述の内容からディオクレティアヌスコンスタンティヌス1世時代の人物と判断されている。
ハドリアヌスからヌメリアヌスまでを扱う同書は、ピリップス・アラブスデキウスマルクス・アエミリウス・アエミリアヌスといった軍人皇帝をウァレリアヌスの治世末期を除いて記述している。実際にはネルウァトラヤヌスの記述も含まれているが、スエトニウスの伝記と近似している事から転用が疑われている。また短命か、もしくは存在が疑われる簒奪者に記述を割いている一方でフロリアヌスなど何人かの実在する皇帝について無視されているなど、記述内容に偏りが見られている。
この様な問題点は300年来に亘って何度も指摘されていたが史料不足から重用され、帝政ローマに対する歴史観に多大な影響を与え続けた。エドワード・ギボンもその一人であり、彼の代表作「ローマ帝国衰亡史」はヒストリア・アウグスタを参照して書かれた部分が多数存在する。今日の歴史学者達の多くは同書の疑わしさを十分に理解してこの著作を使用すべきと判断しているが、それでも一部の学者は同書を全面的に支持し続けている〔"The Cambridge History of Classical Literature", E. J. Kenney, Wendell Vernon Clausen, p43, Cambridge University Press, 1983,ISBN 0521273714〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ローマ皇帝群像」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.