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ロマン・カチャーノフ : ミニ英和和英辞書
ロマン・カチャーノフ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ロマン・カチャーノフ : ウィキペディア日本語版
ロマン・カチャーノフ[ちょうおん]

ロマン・カチャーノフ (、Roman Kachanov 1921年2月25日-1993年7月4日)は、ロシアスモレンスク出身の、主にソビエト連邦時代に活躍していたアニメーション監督、脚本家。人形アニメーションのコマ撮りを得意とする。
== 略歴 ==
1938年にスモレンスクの美術学校を卒業後、モスクワに本拠地を置くソユーズムリトフィルム(、Soyuzmultfilm) のアニメーション・コースに入り1946年に修了。1947年から10年間はソユーズムリトフィルムで働き、イワン・イワノフ・ワノなどの下で助監督を務める。
1958年アナトーリ・カラノーヴィチと共同製作の『老人と鶴』()を発表し、人形アニメーションの監督としてデビュー。1959年の『恋する雲』()ではブカレストの映画祭などで受賞した。この2つの作品の経験と成功により、助手的な仕事からは解放され、映画制作者となる。ソユーズムリトフィルムで育てた後輩には、カチャーノフ同様、後に世界的に評価されることとなるユーリ・ノルシュテインなどがいる。
コマ撮りを駆使して、繊細な情感を表した人形アニメーションを作り続けた。『ミトン』『ママ』など一部の作品において、発表当時のロシアの世相(カギっ子など)を意図的に要素の一つとして加えているものの、作品群はいずれも国際的な評価を受け続けている。また、ロシア国内外問わず、カチャーノフ以前の人形アニメが民話的なファンタジーものが大半だったのに対し、『ママ』など都市生活者の視点を描いている。
しかし、真意は定かではないが、70年代から人形アニメから手を引いてセルアニメを手掛けるようになる。それらの作品は人形アニメ時代の作品と比べあまり一般には知られていないが、特に『第三惑星の秘密』(1981年)は奇妙なデザインの生物やロボットが大挙して登場するSF長編作である。
代表作は、『ミトン』(1967年)、『レター』(1970年)、『ママ』(1972年)、『チェブラーシカ 』シリーズ(1969年1971年1974年1983年)など。
後輩、そして弟子であるユーリ・ノルシュテインは、「チェブラーシカ」ではワニの『ゲーナ』を担当(ちなみにゲーナの声を担当したのは、やはりアニメーション作家のガリ・バルディンである)。
ノルシュテインは、師としても人間としてもカチャーノフを非常に尊敬しており、カチャーノフ死後のインタビューでも「私の中で生き続けている」と語っている。また、ノルシュテインが修行していた頃、カチャーノフは何か面白いことを思いつくと必ずノルシュテインのところに来て話し、「良いことを思いついただろう」と言って「ううむ、思いつきましたね」と反応を見た後、今度は別のスタッフたちに話しに行ったという。ノルシュテイン曰く「とても鷹揚で何でも差し出してしまう人。そして、人の嫉妬というものは受け付けなかった。何故かというと、嫉妬のしようがないほどとても水準が高かった。」「信じられないくらい喜びに満ちた人で、機知に富んでいた。」という。
1967年に生まれた同姓同名の息子も1980年代後半から映画監督・脚本家として活動している。息子との混同を避けるために、ロマン・アベルビッチ・カチャーノフ (、Roman Abelevich Kachanov)やロマン・カチャーノフ・シニア (Roman Kachanov Sr.)と呼ばれることもある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ロマン・カチャーノフ」の詳細全文を読む




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