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ラテン語の文法 : ミニ英和和英辞書
ラテン語の文法[らてんごのぶんぽう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ラテン語 : [らてんご]
 【名詞】 1. Latin 
テン : [てん]
 【名詞】 1. 10 2. ten 3. (P), (n) 10/ten
: [ご]
  1. (n,n-suf) language 2. word 
: [ぶん]
 【名詞】 1. sentence 
文法 : [ぶんぽう]
 【名詞】 1. grammar 
: [ほう]
  1. (n,n-suf) Act (law: the X Act) 

ラテン語の文法 : ウィキペディア日本語版
ラテン語の文法[らてんごのぶんぽう]

本項ではラテン語の文法 (grammatica) について述べる。
ラテン語は、他のすべての古インド・ヨーロッパ語族と同様に、強い屈折を持ち、それゆえに語順が柔軟である。従って、ラテン語はインド・ヨーロッパ祖語の形態を保存した古風な言語と言える。名詞には5種類の格変化が、動詞には4種類の活用がある。ラテン語は冠詞、類別詞を持たない。例えば、英語における "a girl" と "the girl" の区別はなく、同じ意味の語 "puella" が両方の意味で使われる。 構文は一般的にSOV型であるが、詩歌においてはこれ以外の語順も普通に見られる。ラテン語は前置詞を使用し、通常は修飾する名詞の後に形容詞を置くライト・ブランチング言語である。ラテン語はまた、pro脱落言語及び動詞枠付け言語でもある。
== 語順 ==
ラテン語は強い屈折を持つ言語であるため、語順を柔軟に変えることができる。通常の散文においては主語、間接目的語、直接目的語、修飾語・句、動詞という語順になる傾向があった。従属動詞を含む他の成分、例えば不定詞などは、動詞の前に置かれた。
形容詞および分詞は通常名詞の直後であるが、美しさや大きさ、量、質、真理を表す修飾語は修飾する名詞に先行した。関係節は関係代名詞が示す先行詞の後が普通であった。こういった語順が古典ラテン語の文章語にありふれていた時代でも、しばしば異なった語順が見られた。また、口語での語順がどうであったかを示す決定的な証拠はない。(俗ラテン語も参照)
一方で、詩歌では韻律を守るために語順が変わることがあった。ラテン語では、強勢ではなく、母音の長短(長母音・二重母音と、短母音とでの対立)や子音の結合が韻律を支配した。ローマ世界の詩人が目で読むためでなく、耳で聞くために詩を創作したことを念頭に置く必要がある。なぜなら創作物の多くは聴衆の娯楽のために供されたためである。それ故に語順の変化は韻律のためならず、修辞的な意味もあり、聴衆の理解を妨げないように工夫された。ウェルギリウスの『選集』では次のような例がある。"''Omnia'' vincit ''amor'', et nos cedamus ''amori''!": "''Omnia''", "''amor''", "''amori''"は個々の句の中であまりこない位置に置かれているため、印象が鮮明になっている。なお、この文の韻律はヘクサメトロスと呼ばれるものであり、同じくウェルギリウスが編纂した古代ローマ帝国の国民的叙事詩『アエネイス』でも用いられている。
以下に文例を示す。なお、この例ではローマ人に一般的な名前である"Marcus"が、文中での文法的な役割に応じて末尾が変化している。英語などの場合には語順の変化は文法違反になったり意味が曖昧になったりするが、ラテン語の場合これらの例文の語順は、文法的に完全に正しく、意味も明確である。
*Marcus ferit Corneliam. (主・動・対) 訳:「マルクスがぶった、コルネリアを」
*Marcus Corneliam ferit. (主・対・動) 訳:「マルクスがコルネリアをぶった」
*Cornelia dedit Marco donum. (主・動・与・対) 訳:「コルネリアが贈った、マルクスにプレゼントを」
*Cornelia Marco donum dedit. (主・与・対・動) 訳:「コルネリアがマルクスにプレゼントを贈った」

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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