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ムーグ : ミニ英和和英辞書
ムーグ[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ムーグ ( リダイレクト:モーグ・シンセサイザー ) : ウィキペディア日本語版
モーグ・シンセサイザー[ちょうおん]
モーグ・シンセサイザー()は、アメリカの電子工学博士であるロバート・モーグが開発したアナログシンセサイザー及びその製品群である〔。「ムーグ」という表記がされることがあるが後述のとおりこれは誤りである。

== 概要 ==
モーグ・シンセサイザーは、電気的振動を発生、変調、制御する統合的電圧制御モジュール群と、各種コントローラーで構成される 電子楽器(シンセサイザー)の一つである

;モーグ以前のシンセサイザー
:1960年代のモジュラー・シンセ登場前から、シンセサイザーと同様な電子楽器(およびソフトウェア楽器)はいくつも歴史に登場している。もし1960年代のシンセサイザーをそれ以前と峻別すべき理由があるとしたら、それは「シンセサイザー」(Synthesizer)という名称の採用と、トランジスターによるコンパクトな実装、の二点に過ぎないかもしれない。
* シンセサイザーの名称は、1957年RCAマークIIサウンド・シンセサイザー (RCA Mark II Sound Synthesizer)がその起源とされている。RCAマークIIは真空管を使った巨大なコンピュータ専用音源で、その信号処理フローは後のモーグ・シンセサイザーの標準的構成 (VCO-VCF-VCA, ENV) とほぼ一致している(構成図 参照)。
* トランジスターを使ったシンセサイザーは、1961年ハラルト・ボーデが論文で提案し (H. Bode, "European electronic Music Instrument Design" , journal of the audio engineering society, ix (1961年), 267)、1960年代前半に ブックラ (Buchla)、モーグ (R.A.Moog,Inc.)、アープ (ARP) をはじめ各社が相次いで製品化した。1963年の ブックラ100シリーズ (Buchla 100 series Modular Electronic Music System) は、モーグ・モジュラーより約2年先行している。ハラルト・ボーデは1930年代より電子楽器開発を開始し、1940 - 50年代には有名なボン大学の電子音楽スタジオに電子楽器を納入した他、他メーカー (WurlitzerEstey Organ、Apparatewerk Bayern Germany) の製品開発を行った。1960年代は航空産業の研究所に居たためシンセサイザー開発競争には直接参加していないが、1963年にはBode Sound Co.を設立してR.A.Moog Co.にいくつかの製品ライセンスを提供(フリーケンシー・シフターとリング・モジュレータ)、リタイア後の1970年代にはBode Vocoderを開発しMoog MusicにOEM供給、そして1977年末モーグ博士退社後のMoog Musicではチーフエンジニアとして活躍した。(出典: 120 Years of Electronic Music )
:この他、現在ではアナログ・シンセサイザーの特徴と見なされている機能の多くは、実はモーグ・シンセサイザー登場以前の1930年代 - 1950年代に登場している。
* フィルタエンベロープ制御を採用した分周式ポリフォニックシンセ (Polymoog系):1937年に登場したハモンドによるハモンド・ノヴァコード (Hammond Novachord)は量産型シンセおよびポリフォニック・シンセの草分けで、当時の価値で家一軒分に相当する高価な製品だった。しかし、1939年 - 1942年の3年間で1069台が販売され、1960年代まで数多くの映画/ラジオ/テレビドラマの劇伴に使用された。この他、1930年 - 1950年代のTrautonium改良版 (Concert Trautonium (1936年, Friedrich Trautwein)、Mixtur Trautonium(1952年, Oscar Sala))も フォルマント・フィルタ や エンベロープ制御を採用している (なお音響合成方式はsubharmonic synthesisとされている)。
* 電圧制御方式と 3次元リアルタイム・コントローラ (ホイールやジョイスティックの元祖): 1940年代ヒュッヒ・レ・カイネ (Hugh Le Caine) による エレクトロニック・サックバット (Electronic Sackbut)。
 * リボンコントローラ: 1929年フリードリッヒ・トラウトヴァイン (Friedrich Trautwein) による トラウトニウム (Trautonium) は、鍵盤の代わりにニクロム線を指で押さえて、音程を連続的に変更できるリボンコントローラ・タイプの電子楽器である。
 * 非接触リアルタイム・コントローラ (テルミン/AirFX/D-Beam系): 1953年 - 1958年にアメリカの作曲家レイモンド・スコット (Raymond Scott) によるシーケンサ付き電子楽器クラヴィヴォックス (Clavivox)は、そのコントローラ部にR.A.Moog Co.のテルミンを流用した。後にモーグ博士は、先行したクラヴィボックスの回路や音が、1960年代モーグ製品と類似していた事を率直に語っている。(出典: Bob Moog, Memories of Raymond Scott , Official Raymond Scott site)
* ポータブル・シンセサイザー: 1940年にハモンドによる ハモンド・ソロボックス (Hammond Solovox) をはじめ、電子オルガンやピアノと併用するタイプの小型電子鍵盤楽器がいくつも製品化された。 トランジスタ・シンセサイザーとしては、1969年の EMS VCS3 が、ミニモーグより1,2年先行した。
* ディジタルシンセサイザーソフトウェア音源: 1957年ベル研究所のマックス・マシューズ (Max Mathews)が開発した音響処理プログラム MUSICが元祖とされる。後継プログラムは世界中に広がり、1967年のFMアルゴリズム発見など多くの成果につながった。現在ではオープンソース化されて CsoundCMixCMusic として広く一般に入手可能である。
〕。
1964年、ニューヨークで開催されたAES (Audio Engineering Society Inc.) のコンベンションで初めて公に披露された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「モーグ・シンセサイザー」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Moog synthesizer 」があります。




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