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ミシェル・オンフレ : ウィキペディア日本語版
ミシェル・オンフレ

ミシェル・オンフレ(Michel Onfray, 1959年1月1日 - )は、現代フランス著述家哲学者快楽主義無神論無政府主義〔"He is a self-described hedonist, atheist, libertarian, and left-wing anarchist".(en) France, Media, Michel Onfray, A self labeled Anarchist Philosopher 〕の支持者である。非常に多作で、これまでに50冊以上の哲学関連の著書がある〔Complete list of works on the French Wikipedia page〕。
著書の内容が過激なことで知られており、代表作として次に挙げる5冊がある。『ジョルジュ・パラントの生理学――ニーチェ的左翼の肖像(Physiologie de Georges Palante, portrait d'un nietzchéen de gauche)』、『反抗のポリティーク――抵抗と不服従についての論考(Politique du rebelle: traité de résistance et d'insoumission)』、『無神学論――形而上学の物理学(Traité d'athéologie: Physique de la métaphysique)』(英訳:『無神論宣言――キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が誤っている理由(Atheist Manifesto: The Case Against Christianity, Judaism, and Islam)』)、『存在する力(La puissance d'exister)』、『自己の彫像(La sculpture de soi)』。なお、『自己の彫像』によって1993年にメディシス賞を受賞した。
オンフレの哲学は、ニーチェエピクロス犬儒派キュレネ派、フランス唯物論個人主義的無政府主義から大きな影響を受けている〔Onfray says in an interview "L'individualisme anarchiste part de cette logique. Il célèbre les individualités...Dans cette période de libéralisme comme horizon indépassable, je persiste donc à plaider pour l'individu."Interview des lecteurs : Michel Onfray Par Marion Rousset| 1er avril 2005 〕。
== 略歴 ==

オンフレはノルマンディー地方の農家に生まれるも、両親に捨てられ10歳から14歳まで孤児院で過ごした(実の母も若いころ同じ孤児院に入れられた過去がある)。若き日の苦難を乗り越え、オンフレは哲学の博士号をカーン・ノルマンディー大学で取得した。1983年から2002年まで、カーンにある高等専門学校で上級生に哲学を教えた。その後、学費無料の教育機関であるカーン市民大学(Université populaire de Caen)を仲間と創立し、2004年に設立趣意書を発表した(『哲学の共同体(La communauté philosophique)』)。
著書『無神学論(Traité d'Athéologie)』は、「2005年に出版されてから数ヶ月間、ノンフィクションの書物としてフランスで売上ナンバーワンを維持した(「無神学」という言葉はジョルジュ・バタイユからの借用である)。この本はイタリアでも同様によく売れ、2005年9月に発売するとたちまちイタリアのベストセラー1位に登りつめた」〔。
2002年のフランス大統領選挙にて、オンフレは革命的共産主義者同盟(フランスのトロツキスト政党)の候補者オリヴィエ・ブザンスノへの支持を表明した。2007年の選挙では初めジョゼ・ボヴェを推していたが、最終的にはオリヴィエ・ブザンスノに投票し、その後大統領に選ばれることになるニコラ・サルコジにインタビューを行った。なお、オンフレにとってサルコジは「イデオロギー上の敵」だと『Philosophie Magazine』で述べている〔Nicolas Sarkozy et Michel Onfray - CONFIDENCES ENTRE ENNEMIS http://www.philomag.com/article,dialogue,nicolas-sarkozy-et-michel-onfray-confidences-entre-ennemis,288.php〕。
オンフレがカーン市民大学という哲学共同体を作ったのは、2002年の大統領選の結果が原因だと述べている。
著書『偶像の黄昏――フロイトのお伽話(Le crépuscule d'une idole : L'affabulation freudienne)』(英訳:『The Twilight of an Idol: The Freudian Confabulation』)(2010年)で展開されたフロイト批判により、フランスで大きな論争が起きた。オンフレによれば、フロイトは哲学者ではあるが、彼の行った治療には膨大な犠牲者がおり、その効果は疑わしいものだという〔http://www.lexpress.fr/culture/livre/un-psychanalyste-reagit-au-crepuscule-d-une-idole-de-michel-onfray_886463.html〕。オンフレは無神論者であり〔、『無神論宣言(Atheist Manifesto)』という本を書いている。
2015年には『コスモス(Cosmos)』を上梓したが、同書は続けて発表される2冊と合わせて三部作になる予定である。オンフレは、若干皮肉も込めた上で、この本が自らの「初めての本」になるだろうと述べている〔http://www.philomag.com/les-livres/lessai-du-mois/cosmos-une-ontologie-materialiste-11291〕 。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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